前説

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このブログは全体的にバンドの記事が多いんだけど、個人としてはバンド以外の音楽もわりとよく聞く。

というよりも、特定の音楽ばっかり聴いていると飽きちゃうので、ふとしたタイミングでまったく違う音楽を聴くのだ。

どのジャンルの音楽にもそれぞれの良さがあって、横断しながら聴くと、よりそれぞれのジャンルの良さが見えてくる。

なので、コーヒーカップのようにグルグルさせながら様々な音楽を聴きがちなのである。

というわけで。

この記事では、今、個人的に注目している、ソロで活動しているアーティストをいくつか紹介したいなーと思う。

あまりアーティストごとのジャンルとかは絞らずに、パッと思いついたものを並べているので、アレもないコレもないという話になるかもしれないが、その辺りはご了承頂けたら幸いである。

なお、今年の月間ベストで選出しているアーティストは除外した上でのご紹介とさせていただきたいと思う。(よかったらベストアーティストも見てもらえたら嬉しいです)

では、早速いってみよう。

本編

崎山蒼志

今更、注目の若手アーティストとして紹介するのも憚れるけれど、やっぱり重要人物だと思うので紹介したい。

アコースティックギターによる弾き語りという、もう手垢がつきまくっていたジャンルに新風を巻き起こし、こんなやり方があったなんて・・・と周りの大人たちを唸らせ続けている彼。

ポイントとなるのは、コード進行とストロークのリズムの刻み方。

一言で言ってしまうと、普通アコギで弾き語りをするような人ではやらないアプローチをしまくっているというところ。

だから、手垢のついたパフォーマンスのはずなのに、いや手垢のついたパフォーマンスだからこそ、他の人とは違うセンスがビンビンに見えてきて、その弾き語りが「すげえ」ことに気づくのである。飲まれてしまうのである。

当然、コード進行が複雑というのは、ギターの弾き方の話だけではなく、ソングライティングが優れていることの現れでもあるし、音楽的素養が果てしなくすごいのも確かで。

しかも、彼がすごいのは、プレイヤーになってからも、音楽ファンとしてピュアな姿勢を一切崩していないところ。

崎山が出演している某イベントに遊びにいったとき、崎山は常にステージの裏をちょこちょこと歩き回っていた。

マジで食いいるように他のアーティストのライブを観ていて、なんなら僕の前にも何回か現れてライブを観ていたんだけど、その目がピュアな音楽ファンのそれで、この人は本当に純粋に音楽が好きなんだろうな、純粋に音楽が好きでたくさんの音楽を純粋に吸収したからこそ、10代でありながらにして、ここまで確固たる個性を身につけたんだろうな、とんでもない完成度の高いプレイができるんだろうなーと思ったのだ。

今後が楽しみでしかないアーティストである。

カムラ ミカウ

作詞作曲プログラミングミックスまでの全ての作業を一人で行うカムラ ミカウ。

3rd E.P「ENVY」が2019年の7月にリリースされたんだけど、この曲がめっちゃ良い。

リズムが良くてノリノリで聴けるし、中性的な感じの声も良い。

一言で言ってしまうと、オシャレ。

音、リズム、声、全てがオシャレだからこそなせる技である。

今作は広告の入れ方も力入れてるっぽいし、もうちょいしたらブレイクするのではないか?と思われる多様性のある音楽。

推していきたい。

Xiangyu

水曜日のカンパネラとしてもお馴染みのケンモチヒデフミがサウンドプロデューサーを務めていることでも話題のアーティスト。

水カンもそうだったが、新感覚のポップミュージックという質感が強くて、自由な発想で生まれたエレクロニカルなダンスミュージックがグッとくる。

で、そんなサウンドを軽やかに乗りこなすXiangyuのボーカル。

異国に旅行しにいくような、そんな気分にさせられるワールドワイドな音楽が、どこまでも遠くに連れて行ってくれる。

聴くだけで楽しい気分になるダンスミュージックなのである。

さとうもか

1970年代くらいのシティ・ポップをひとつふたつ更新したようなサウンドと、繊細でか細い歌声が特徴。

軽やかにみせて、やっている音楽はけっこう複雑かつボリューム満点なんだけど、ボーカルがふわってしているから、不思議とそんな重たさとやらしさを一切感じさせないところが良い。

懐古趣味のフリした新世代の音楽って感じで、かなり推せます。

浦上想起(浦上・ケビン・ファミリー)

2019年の5月くらいに改名したが、それまでは浦上・ケビン・ファミリーというややこしい名前で活動していた。

いかにも宅録ミュージシャンという感じの音楽で、なんやこの音の打ち込みは???なんやこのリズムの打ち方は???と驚きと様々な発見を与えてくれるアーティストなのである。

どこか閉塞感を持ち合わせながらも、その閉塞の中で途方もない広がりを感じさせるアーティストで、一言で言えば、音の重ねた、重ねる音のセンスがすごいということ。

口では説明しづらいので、ぜひ一度聴いてみてほしい。

言ってることがわかると思うから。

MON/KU

この方も毎回、良い意味でなんじゃこりゃあ!って思う曲をリリースしてくる。

普通のアーティストなら音として取り入れないものを取り入れてみたり、面白い流れで楽器の音を入れ込んでみたり、本当に予測のつかない面白さがあるのだ。

一聴すると無秩序に見える音の流れに、美しいボーカルが糸を縫うように音に文脈を作っていき、楽曲の美しさが露わになっていく。

とにかく2019年8月にリリースされた新譜が良いので、まずはそれを聞いてほしいなーと思う。

良いですから!マジで良いですから!

Meitei

まず、アートワークがめっちゃ良い。

そして、そのアートワークを裏切らないサウンド。

洗練された音が耳を快楽に誘ってくる。

情報量の多いサウンドばかり聴いていて、なんだか疲れたなーという人にオススメをしていきたい。

ウォルピスカーター

男性とは思えないハイトーンボイスである。

とにかく声が甘くて、それだけでやられてしまう。

いや、マジでサビのキーの高さがすごいから聴いてみてほしい。

ファーストシングルである「1%」は、テレビアニメ「不機嫌なモノノケ庵 續」のエンディングテーマであり、アニソンタイアップソングならではのキャッチーさもグッとする。

元々は歌い手として活動していた彼。

ニコニコ系発のミュージシャンとして、今後もシーンに名を轟かせること、間違いなしだと思う。

キタニタツヤ

もしポスト米津玄師という言葉があるとすれば、もっともそれに近い存在かもしれない人。

ボカロPとして活動してみたり、一度バンドを組んでみたりしているところも米津感があるけれど、何よりもサビの時に声が張り詰めていく感じに米津みを感じる。

すでに十分周知されているだろうから、ここでブレイク必至なんて言うのも微妙なのかもしれないけれど、それでも改めて推しておきたいのだ。

遅かれ早かれさらに大きくなることが予感されるアーティストなのである。

まとめ

10年代から本格的に活動を始めたアーティストの多くは「そんな想像力の音楽作るんだ!」と驚くことが多い。

なんだかんだで今までのアーティストは90年代のポップスやロックと地続きになっている音楽を奏でる感じだっけど、2010年代になってスマホが普及し、クリエイターの物作りの環境が激変し、情報の接し方も大きく変わった。

それにより、新たな感性を宿したアーティストが増えた気がするのだ。

昔の方がよかったなんていう人もいるけれど、新しい音楽がどんどん生まれるシーンはシンプルにワクワクする。

邦楽とか洋楽とかポップとかポップじゃないとか、そんな言葉なんてどうでもよくなるような圧倒的な才能がどんどん生まれているのだから。

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