前説

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この前、ラジオで共演したこの二人。

二人で一緒に歌う場面もあった。

実力者のボーカルがハモるシーンはすごく印象的だったが、改めて二人のボーカルが同時に歌うと、ボーカルとしての違いも実感した。

この記事ではそのことを書いてみたい。

本編

太い岡野と繊細な井口

元々は井口がポルノグラフィティの歌をカラオケしたタイミングで、岡野が登場する、というのが番組の流れだった。

井口もボーカルとしての技術が卓越している話題のボーカルだ。

特に高音の美しさ、繊細すぎるその歌声は話題となっている。

ポルノグラフィティの歌も「繊細」に歌っていた。

ただ、井口が歌えば歌うほど、岡野のボーカルを聴いた時の強さの違いをすごく実感するわけだ。

そう。

岡野のボーカルは一言でいうと、めっちゃ強い。

カラオケなのに、カラオケとは感じさせない迫力が岡野のボーカルに宿っていた。

井口の声すらも飲み込んでしまうような、そういう強さが岡野のボーカルにあった。

20年近く第一線で活躍し、そのボーカルをどんどん研ぎ澄ませてきた岡野だからこその、強さだった。

改めて、この世代で生き残っているバンドのボーカルの底力を実感させたわけだ。

そして、そこに二人のボーカルの違いを大きく感じたのである。

声を伸ばしたときの表情

これはラジオのときというよりも、普段楽曲を聴いているときのイメージの話。

井口のボーカルって良い意味で毒がないし、「綺麗」「繊細」という言葉から代表されるように、アクの強さとは対照的であるように思う。

声を伸ばしたときも、その声にうっとりとさせるような魅力をはらんでいるように思う。

全年齢対象な感があるというか、国民的愛される感じというか。

逆に岡野のボーカルは声を伸ばしたときの表情が豊かすぎる。

本来なら、かなりツウ好みの表情だよなーと思うのだ。

「サウダージ」のようなヒット曲でも、積極的に声を伸ばすシーンが見られるが、とにかくこの「〜」の間に、岡野の声の表情が信じられないほど変わるのだ。

スイパラの品揃えよりも豊富な表情をここで魅せるのである。

ビブラートがすげえ効いてる感じがするとでも言えばいいだろうか。

この声を伸ばすときの表情の違いも二人のボーカルの大きな違いだよなーと思う。

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音域が素晴らしい

簡単に言えば、声質も違うし、特徴も違う。

まとめると、そうなる。

でも、二人とも同じ特徴も持っている。

その二つが音域の広さ。

井口はわかりやすいだろう。

「白日」なんかでもそうだけど、低音のパートをしっとりと歌ったかと思えば、高音のパートもゴリゴリと攻める。

フォルセットも織り交ぜながら、唯一無二のボーカルライティングを行うのである。

そして、この特徴はそっくりそのまま岡野のボーカルにも当てはまる。

いわゆる高音ボーカルというイメージは薄めの岡野だが、岡野の歌をカラオケで歌えばわかるようにかなりキーが高い。

さらに、楽曲内のAメロとサビではかなりメロディーの高低差が大きいのも特徴。

さらにはそこから力強いファルセットも繰り出したりして、唯一無二のボーカルを繰り広げる。

そうなのだ。

びっくりするほどの同じ特徴が二人のボーカルにハマってしまうのである。

一見すると、まったく性質の違うボーカルどけど、そこは綺麗にハマるのだ。

結局のところ、ボーカルとしての圧倒的な強みがそこに重なる。

イコール、二人のボーカルの凄さがそこに物語られているのである。

まとめ

King Gnuの井口と、ポルノグラフィティの岡野。

確かに個性は大きく違う二人のボーカル。

しかし、ボーカルとしてのレベルの高さは二人とも高い。

クセが違い、そこを比較することで、レベルの高さを実感するのだ。

二人の共演を通じて、改めてそのことを感じたのである。

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