timeleszの「Rock this Party」の歌詞と歌を勝手に考察してみた

timeleszの「Rock this Party」を聴いてみたので、その感想を書いてみたい。

timeleszの「Rock this Party」の前に

「Rock this Party」は、timeleszが8人体制になって初めてデジタルリリースした楽曲となる。

正直、Sexy Zone時代の作品があまりにも好きだった自分にとって、timeleszのがっつりとした方向転換は、手放しで喜べていない部分がある。

いやね、別に今がダメとはこれっぽっちも思っていない。

ただ単純に、音楽的な意味で独自の路線を突き進む、あの感じが好きだった自分にとって、あの作風のアウトプットをもっと観てみたかったな、という思いがどうしても残ってしまうから、という話である。

なお、自分は『timelesz project -AUDITION-』、いわゆるタイプロを観ていない人間である。

なので、タイプロを踏まえたうえでの感想は、今のところできない。

その上で、おそらく、「Rock this Party」はタイプロを経た上で味わうと、その魅力をより感じることができる楽曲なんだろうなーとは思う。

「Rock this Party」は佐藤 勝利、菊池 風磨、松島 聡が作詞を手がけたというところも、そういう意味性を強める要素のひとつだと感じるし。

ただ、それくらいの距離感の人間が「Rock this Party」を聴いて最初に感じたのは、timeleszとしての明確な意志だった。

それをあえて言葉にするならば、

「それでもグループを続ける」
「そして、グループで然るべき成功を、必ず掴む」

というものだったように感じた。

なんせ、今、timeleszがやっていることって、チャレンジの連続だ。

2024年の変動についてはどういう順番で話が出てきて、どういう順番で決まっていったのか、正直わからない。けれど、色んな選択がある中で、大きなチャレンジを行い、大きな変革を行い、そして着実に話題を生み出しているという事実がある。

この根底にあるのは、きっと

「それでもグループを続ける」
「そして、グループで然るべき成功を、必ず掴む」

という強い意志から生まれたものである。

「Rock this Party」を聴きながら、そんな意志を感じる自分がいるのだった。

だってさ、外部的なところに目線を向けると、今ってグループの活動に一区切りをつけて、個々で活動することにシフトしている人たちも増えているわけで。

グループが「仕事」だったのだとしたら、こういう形で継続なんてしなくてもよかったと思うのだ。

でも、timeleszは続けた。

しかも、こういうチャレンジでもって。

しかも、新たな門出としてリリースしたのが「Rock this Party」という作品であるという面白さ。

そういう意志を表現するうえで、「Rock this Party」という楽曲をリリースしたのだとしたら、作詞はもちろん、メロディーやアレンジ的にも面白いなと感じた、というのがこの記事の本論である。

「Rock this Party」の話

かなり前置きが長くなってしまったが、そろそろ「Rock this Party」の話をしてみたい。

「Rock this Party」はタイトルに”Rock”という単語が入っているが、いわゆるゴリゴリのロックアレンジではない。

タイトルに寄せて言うと、どちらかというとPartyが軸になったサウンドである。

パーティーソングっぽい趣で、ポップで耳心地の良いナンバーになっている。

ステップを踊りやすいような絶妙なビートメイクに、打ち込みっぽい音色のリズムアプローチ。

しかも、ラップでまくしたてるパートもあるが、全体としては楽曲のテンポをミドル寄りに落とし込むことで、余白のあそびしろをしっかり作っている印象である。

ミドルテンポということもあって、全体的に言葉の聞きやすい印象を受けた。

今作は、ボーカルにエフェクトをかけていることも多いんだけど、誰がボーカルを務めても、言葉が本当に届いてくるのだ。何を言っているのか聞き取りやすい。冒頭の、

What are you waiting for?
笑わらう太陽

とかも意図的に音を合わせたフレーズだから、並のアーティストだと音だけに意識がいって、何を言ったのかは歌詞をカードを見ないと聞き取れないことも多い。

のだが、「Rock this Party」では、すっとフレーズ単位で言葉が認識できるのだ。

そのため、歌詞カードがなくても、わりと初見で、歌詞を追える。

これって、現代ポップスの聴き心地としても、あまりなかったものだなーと感じる。

なお、このラップでまくしたてるパートは菊池風磨が担っているようだが、そういうパートでも言葉が聞き取りやすいのが印象的だった。

そして、そういう歌詞が届くような楽曲で進行するからこそ、最後のサビ前のDメロの流れで、

かき集めた夢を 叶えていこう

このフレーズをハイトーンなボーカルで歌い上げる菊池風磨のインパクトが強い。

、こんなに朗らかな楽曲でありながらも、多幸感のある歌ながらも、メッセージ性が際立つからこその熱さを感じてしまって、ぐっとくる自分がいるのだった。

なお、今回はあまり言葉にしていないが、新しく加入された5人のボーカルも味が出ている。

少なくとも、「Rock this Party」においては、どんどん歌のバトンを引き継ぐ構成になっているからこそ、歌全体にカラフルさが出ている。

そして、カラフルさが際立つからこその3人の印象も強く残る。

穏やかなトーンの佐藤勝利のボーカル、甘さと明るさを兼ね備えた松島聡のボーカル、そして、ここぞのときの渾身の菊池 風磨のボーカルが際立つ印象を受けたのだった。

混ざり合うからこそ、光る各々の個性。

そういう意味で、timeleszって魅力的なグループだなあと感じたのだった。

まとめに代えて

なので、トータルの感想にすると、色んな思いはあるけれど、きっとここからtimeleszは面白い音楽を作るのではないか?!というワクワクが優っている今の自分。

「Rock this Party」においても、他のアーティストにはない魅力がたくさんあったからこそ、よりそんなことを思うわけだ。

2025年中に、いくつか作品もリリースすると思うので、新作を追っていきたい、そんな心境。

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