7 MEN 侍の「B4N4N4」が良いことに気づいた

個人的、今、早く音源で聴きたい楽曲No.1なのが、この歌。

7 MEN 侍の「B4N4N4」。

なぜ、そう思うのか?

理由は、この動画の中に全部詰まっている。

ぶぅんぶぅんぶぶぅーんっ!ぶぅんぶぅんぶぶぅーんっ!

こんな、ご機嫌で痛快なベースソロから、楽曲が始まる。

左手の指先もしなやかでいいし、右手のさばきも素晴らしいし、音の作り込み具合も絶妙。

そして、このベースのフレーズを軸にしながら、他のバンドの楽器が、だるまさんが転んだで鬼にタッチしにいくときのようなしたたかさでもって、ベース音と合流していく流れが良い。

しかも、その後の展開も良くて、やがて、独特の緊張感を爆発させるかのように、ドラムが細かいビートの刻みで楽曲を盛り立てていき、ボーカルが登場するのだ。

動画では「どかーん」って音は鳴らないが、今にも「どかーん」と強烈な音が鳴り響きそうな高揚感。

しかも、間奏のパートでも様々な楽器が主役をにぎり、色んな音の体験を通じて、高揚感を強くさせていくのが素晴らしい。

聴いてもらうとわかるが、本当に流れが鮮やかだし、ここの時間をこの楽器の音が軸になって埋めるのか!という面白さがある。

あれ?今、俺が聴いているのって、ずっと真夜中でいいのに。だっけ・・・?(このアーティストも多種多様な音を使いがちなので)

ってくらいに、色んな音の刺激がやってくるのだ。

ワクワクしないわけがない。

要は楽曲として単純にかっこいいし、バンドアレンジで展開される楽曲の装いがかっこいいという話。

ボーカルに目を向けてみても、クリーンで色気のある歌声を披露するパートがあるかと思えば、しゃがれた歌声でエッジを聴かせて豪快な低音パートを歌うボーカルもある。

主旋律を歌うパートと、そのメロディーをオクターブあげて歌い、ボーカルの展開を際立たせる流れもあり、必要なパートで必要な展開を繰り出す。

歌だけでも、ゴリゴリに魅せていくわけだ。

仮にロックフェスで披露したら、とんでもない盛り上がりになりそうなエネルギーを持っている。

だから、思うのだ。

これ、音源でリピートして聴きたいぞ、と。

7 MEN 侍の「B4N4N4」だからこその魅力

男性グループがロック調の歌を歌う、というのは他のグループでも一定数みる光景だ。

ロックフェスのラインナップをみても、男性グループがブッキングされるケースも増えてきたし、生バンドの演出でパフォーマンスする様子を見たこともある。

当然ながら、そのグループにはそのグループの良さがあるなーと思いつつ、7 MEN 侍の「B4N4N4」のパフォーマンスって、そのどれとも異なる高揚感を覚える。

理由はいくつかあるが、自分的には、バンドとボーカルのシンクロのさせ方にあると思う。

例えば、「B4N4N4」においてはのっけかたのベースのスラップが印象的な楽曲だし、そこから展開されるスリリングなバンドアンサンブルがドキドキを大きくさせる。

そんな攻撃力の高いバンドサウンドに合流するボーカルが、あまりにもバンドの流れと調和しているのだ。

バンドの音楽をそれなりに聴いている人間からすると、かっこいいサウンドがあったとしても、それがボーカルと混ざっていない場合、少し気になる。

水に入れた油のように、それぞれの個性はあるが、独立している場合、独立しているなりの聞こえたかになってしまう。

でも、「B4N4N4」はあまりにもサウンドとボーカルで、ひとつのバンドになっている印象を受けるのだ。それぞれが紡ぐリズムの流れも調和しているし、表情の変化させ方も息が合っている。

だからこそ、サウンドを聴いて興奮するし、ボーカルが合流すると、さらにその昂りが明確になっていく。

歌の展開が細かく、どんどんアグレシッブに変化していくのも、ボーカルとしてのバンド感が際立っている。

何より、ボーカルであれ、サウンドの作り込みであれ、プレイの展開であれ、その作り込みに妥協がない。

普段とは違うことを「出張」してやっています、では一切ない。

「プロ」として、音を鳴らし、歌を歌っている、そういう妥協のなさがある。

だから、思うのだ。

これ、音源でリピートして聴きたいぞ、と。

まとめに替えて

要は、Youtubeの動画もいいけど、音源で聴きたいぞ、というそういう話。

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