猛烈個性で「フロア」を“変える”バンドたち

世の中に色んな魅力のバンドがいるが、ライブを観ていて特に心を惹かれるのが「猛烈個性で「フロア」を“変える”バンドたち」だ。

例えば、複数のバンドが出演するフェスやサーキットで、そのバンドがステージに立つことで、新しくペンキで色を塗るかの如く、それまでの空気をがらりと変えてステージやオーディエンスの空気を更新するような、それくらいに明確かつ刺激的な個性を放つバンド。

そういうバンドのパフォーマンスに触れると、心が躍る。

では、自分的に「猛烈個性で「フロア」を“変える”バンド」と考えているバンドは誰なのか?

この記事では、そんなところを切り口にしてバンド名と、一曲セレクトして紹介してみたいと思う。

フレデリック 「スパークルダンサー」

「オドループ」「オンリーワンダー」をはじめ、中毒性のビートメイクとクセのある手触りの音色で、「フロア」を沸かす代表的なバンド。それが、フレデリック。ダンス的なエッセンスとロックバンドが持つ生感を巧みに融合させることで、バンドシーンに新たな刺激を与えた。今回紹介する「スパークルダンサー」も、そんな彼らの魅力がぎっしり詰まった一曲。キャッチーなメロディーと洗練されたサウンドメイクで、聴いているだけで思わず動き出したくなるようなワクワクを与えてくれる。

ペルシカリア 「ハウオールドアーユー」

歌もサウンドも刹那的な爆発力が宿った新世代のギターロックバンド。それが、ペルシカリア。繊細な感情もフレーズに落とし込みながら、エネルギッシュにバンドサウンドで立体的にしていく魅力がある。「ハウオールドアーユー」はそんな数あるペルシカリアの楽曲の中でも、パンキッシュな色合いが強い楽曲。ギターもベースもドラムもギザギザした音色と分厚いサウンドで、ゴリゴリに攻めていく。故に、ライブでもオーディエンスの熱狂を生み出す”起爆剤”になっている、そんな楽曲。

3markets[ ] 「サイゼ」

トリッキーで、ひょうきんで、情けなさもあって、でも、かっこいい。3markets[ ]はそんな不思議な魅力を持ったバンドである。「サイゼ」はmそんな3markets[ ]のライブで定番の楽曲のひとつ。裏の拍を効果的に活用したリズムメイクが痛快なビートを生み出し、フロアを大きく沸かす。語るように歌い、躍るように沸かし、ロックバンドとしてのインパクトもきっちり与える。個性でフロアを沸かすとはこういうこというのか・・・!そんな気持ちにさせてくれるバンドであるとも言える。

終活クラブ 「しょうもないなあ」

ノリノリのリズミカルなビートメイクで、フロアを盛り上げるニューカマー。それが、終活クラブだ。メディアに出演する際は顔を出さないようにしており、匿名的なキャラクター性を逆にある種のキャラクター性にしている、そんな不思議なバンドだ。ただし、ライブではちゃんと顔を出しており、なんなら人間性溢れるMCも繰り出しながら、熱量込めてライブパフォーマンスを展開する。楽曲に目をやると、印象的なのがリフレインするメロディーライン。「しょうもないなあ」もそうだが、聴けば聴くほど中毒になるナンバーだ。高速ビート + 細かいハイハットのビートメイクの展開で、高速ボカロ的なイズムを感じさせつつも、ロックバンドとしての躍動感でフロアを沸かす。今もっとも注目すべきと個人的に感じている、バンドのひとつ。

そんな彼らの最新曲は「ハイパー005」。

「ハイパー005」も、そんな終活クラブの魅力がダイレクトに音になったようなナンバーで、中毒性という名の刺激に包まれることになる。

まとめに替えて

というわけで、猛烈個性で「フロア」を“変える”バンドたちという切り口で、いくつかのバンドといくつかの楽曲を紹介してみた。端的に言うと、ライブで個性が光るバンド、めっちゃいいよね、というそういう話。

今回紹介したバンドはどれも間違いない、激推しのバンドばかりなので、興味のあるバンドがいたらよかったら聴いてみてほしい。

そんなことを思う夜。

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