令和にリリースされた、冬に聴きたくなる真っ直ぐなバラード特集

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平成の歌だと、冬に聴きたくなるバラードソングっていくつも頭に浮かぶんだけど、令和だとしたら、どの曲の名前を出すだろう、とふと自問自答した。

そこで、記事内で「冬に聴きたくなる真っ直ぐなバラード」をいくつかリストアップして紹介してみたいと思う。

では、どうぞ。

本編

Official髭男dism 「Subtitle」

令和4年にリリースされた、屈指の冬のバラードソング。

ドラマの主題歌としてのインパクトが強いけれど、そういう枠組みを取り外して、ひとつの楽曲として向き合ったときでも、冬の絵があまりに浮かびまくるバラードソングになっている印象。

あくまでも「雪の結晶」といってみせているのは言葉の比喩だったり、「イルミネーション」というワードも比喩としてのみ登場していたりと、冬らしいワードを散りばめながらも、必ずしも冬そのものが舞台になっているのかどうかはわかりかねる、絶妙な描写をしている辺りも、藤原らしいソングラインディであるとともに、今の時代の冬ソング感があって良いなあと思う自分。

何気にラストのフレーズは「雪が溶けてる」描写で終わっており、しかもその描写も感情表現の一種として捉えられるようにしているところが絶妙。

というのもあるし、感情の起伏と、藤原の高低さのあるボーカルのリンクがこの歌のドラマ性を際立たせている。

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Mrs. GREEN APPLE「Soranji」

こちらは、令和5年にリリースされた、屈指の冬のバラードソング。

サウンドの仕立てが、冬のバラードソングであることに真っ向から対峙しているのが良い。

ストリングスの使い方とか、弦楽器の寄り添い方とか、それ以外の楽器の鳴らし方もとにかく「冬」の絵を浮かびやすくするように音を配置させている印象。

そこに、大森の綺麗で力強い伸びやかなハイトーンボイスが合わさることで、強烈で感涙の音楽世界を生み出していく。

とはいえ、歌詞だけ拾い上げてみると、必ずしも冬をテーマに歌われた歌ではないし、色んな解釈ができる言葉で構成されていることに気づく。

こういう眼差しで歌の世界を組み立てているところにも、Mrs. GREEN APPLEらしさを感じることになる。

関連記事:Mrs. GREEN APPLEの「Soranji」と「私は最強」、なんだかエグい件

SEKAI NO OWARI 「silent」

こちらは、令和3年にリリースされた、屈指の冬のバラードソング。

「silent」については、サウンドのアレンジにおいても、歌詞においても、どこまでも真っ直ぐに冬の歌であることに向き合った楽曲であると言える。

歌詞には「クリスマス」だったり、「スノードーム」だったり、「雪の結晶」だったり、「純白の雪」だったりと、これでもかと冬の具体的な景色を想起させる言葉を積み上げていく。

鈴の音をタイミングで挿入しており、クリスマスソングとしての装いも丁寧に作っているところもポイントで、そういう意味ではもっとも「令和にリリースされた、冬に聴きたくなる真っ直ぐなバラード」であるのかもしれない。

こういう景色を描くことで、幻想的で美しい音楽世界を作り出すことができるのは、SEKAI NO OWARIだからこそ。

優しくて、切ない深瀬のボーカルも印象的である。

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back number 「冬と春」

令和6年にリリースされた、屈指の冬バラードソング。

back numberといえば、平成であれば「ハッピーエンド」や「クリスマスソング」など、渾身すぎる真っ直ぐの冬に似合うバラードソングをたくさん生み出してきた。

しかし、意外と令和になると、必ずしも冬のバラードソングと言える装いではない楽曲のリリースが増えてきた印象だった。

そんな中で、今年リリースされた「冬と春」は、あまりにも真っ直ぐに冬の景色と向き合ったバラードであると言えるのではないか。

あまりにも、back number的に悲しみを向き合い、景色も感情も丁寧に歌い尽くす潔さがある。

しかも物語としての描写が丁寧なので、より歌がドラマチックに響くことになる。

関連記事:back numberの「冬と春」の歌詞、悲しいドラマすぎる件

SixTONES 「Only Holy」

最後に紹介するのは、SixTONESが令和6年に発表した冬に似合う渾身のバラードソング。

「Only Holy」は、二人の関係性が歌の中で見え隠れする、切ないラブバラードである。

「Only Holy」も収録されている『THE VIBES』というアルバムは、わりとエネルギッシュでアッパーなナンバーの印象が強いんだけど、だからこそ、「Only Holy」が描く切ないバラードが印象的に光るのである。

ハイトーンな歌声が魅了的なメンバーが多いからこそ、冬の景色に寄り添うなバラードがどこまでも映えるし、サビでは主旋律を歌うメンバーと、コーラスに分かれるメンバーが、それぞれの形で楽曲を盛り立てる歌割りになっているのも、良い。

このあたりは、SixTONESだからこその魅せ方であり、音楽世界の作り出し方だなーと感じる。

2024年の冬を代表するバラードソングのひとつだなあと感じている、今。

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まとめに代えて

というわけで、令和にリリースされた、冬に聴きたくなる真っ直ぐなバラードをいくつか紹介してみた。

「バラード」はいっぱいあるし、冬をテーマにした歌もいっぱいあるんだけど、冬に似合うようなバラードソングというお題の中で選びたい楽曲は何か・・・という視点で選ぶと、今回はこれらの楽曲を紹介することになったのだった。

今更紹介するまでもない話題曲ばかりではあるけれど、寒さが厳しくなっているこのタイミングだからこそ、ぜひ冬の景色を頭に浮かべながら改めて聴いてみてほしいなーと思う次第。

では、今回はこの辺で。

ではではでは。

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