岡崎体育本人に「Rebirth」を勧められたので、真剣に聴いてみた件

岡崎体育本人に「Rebirth」を勧められたので、真剣に聴いてみた件

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今年はSNS上で、特定のアーティストの好きな曲は何ですか?よかったらリプライしてください!!!というツイートを毎日している。年内でのアーティスト被りはないようにしていて、結果はSNSのハイライトに登録するようにしている。

で、3月26日は「岡崎体育の好きな楽曲、よかったらリプライで教えてください!!!」とポストしてみた。

 

 

流石はあのさいたまスーパーアリーナのワンマンライブも完売をさせたことがある実力者であり、日本を代表するミュージシャン・岡崎体育である。みるみるうちに岡崎体育のポストにはリプライが付いて、どんどん好きな曲が蓄積されることになった。

( ̄∀ ̄) 「おっさん」
(゜▽゜) 「私生活」
( ˘ω˘ )スヤァ… 「チューリップ」
ヽ(`Д´)ノ 「エクレア」
( ☼ д ☼) 「まわせPDCAサイクル」
(゚Д゚)「龍」
٩(°ㅂ°`)و 「Knock Out」

・・・etc

様々な回答が渦巻き、リプライは活性化していく。最初は引越ししたてのワンルームのように空っぽだったリポストの欄は、生活感が滲み出たおっさんの趣味部屋・自室のように、雑多なもので溢れかえり、賑わっていくのだった。そんな中、夜に、ふいに、何の前触れもなく、

漫画『ワンピース』だったら、超絶クソでかいフォントでどどんっ!!!という擬音が付けられそうな状況。そして、同時に信じられないほど胸がドキドキすることになる。

おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいーっ!!!!!!!本人様の登場じぇねえか。どういうことだ、なぜ本人も混ざってくるんだ。聞いてないぞ!!!!通知欄みてびっくりしたじゃねえか。いや、でも、これに対して、何にも反応しないのは、やばい。せっかく本人様からリプライをもらったのだから、そのリプライに対して、クソもじもじして、『千と千尋の神隠し』のカオモシモードになりながら「あ、あ、あ、あ、リポスト、あ、あ、あ、ありがとうございます・・・っ!!!!!!!!」というリプライ返しするべきなのか・・・。いや、待て。落ち着け、俺。俺はインターネットではクールで聡明なキャラクターを演じているので、あえて余計な反応はせず、よくぞ俺のフィールドにやってきたな・・・待ってたぞ!!!!と強キャラクター感出した方がいいのかもしれない。いや、そもそも俺に対して、キャラクター性なんて認識しているやつはいないか、変な反応してスベるのは嫌だ。かといって、失礼なこともしたくない。おいおいおいおいおい嬉しいけど、こういう場合、どうしたらいいんだ、何が正解なんだ、うおおおおおおおおおおおおおおおおお

と錯綜している中、それでも、何か反応せねばと思った自分は・・・

 

 

無言で、そのリプライにリポスト一発。

あああああああああああ。チキンすぎる俺は、ご本人様がわざわざ反応くれたのに、何にも面白い方法で「返し」ができなかった。こんな暖簾のような対応だと、わざわざ反応してくれた岡崎体育に失礼なのではないか?なんなら、下手すりゃスベッたようにみせてしまったのではないか? もっと「美味しく」なる返しがあったのではないか? いや、今ならまだ間に合うのか? 自分の中に、ラップバトルでゴリゴリだったときのR-指定をおろしてみる。出てこい、切れ味鋭いワードの数々・・・・くそっ!!! ダメだ!!!! 俺の引き出しにはそもそも”R-指定”はいなかった。何のワードも出てこない。

・・・・ってか。

夜も深くて、なんだか眠くなってきたぞ。そもそも、本業の仕事で思い悩むならまだしも、なぜふいにやってきた岡崎体育のリプライに対する「上手い反応は何か?」で思い悩む必要があるのか? 年齢でいうと、俺の方がギリギリ先輩だぞ。

・・・というような脳内妄想を勝手にしていると、いつの間にか朝になっていたのだった。ただ冷静になると、これはそもそも上手い返しがどうとかではなくて、シンプルに「Rebirth」という歌を聴いてみてもらえたら、というお知らせだったのかもしれないと思い、その朝、「Rebirth」を聴いてみると、!!!!!!!!!!!!!!という衝撃が走ることになった。この記事では、その衝撃の言語化を試みたいと思う。

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「Rebirth」の話

岡崎体育の楽曲の面白さって簡単にいうと、こんな感じだと思っている。

・コミックソングっぽい空気感がある
・でも、音楽として音楽だけを切り出すと、音楽としてめっちゃ良い
・盆地テクノ
・他のアーティストとは違うバランス感で曲が作られているから、色んな意味で予想ができず、ワクワク感が継続しまくる
・真面目路線だけでいったときの感動が半端ない

特に「他のアーティストとは違うバランス感で曲が作られているから、色んな意味で予想ができず、ワクワク感が継続しまくる」で、色んな人が衝撃を感じた楽曲の代表といえば、「感情のピクセル」であろう。

この楽曲の立て付けで、そういう構成になるのか!!という興奮と感動が渦巻いた一曲で、今回のリプライ募集でも、「感情のピクセル」の名前を挙げていた人が一定数いたことからも、その衝撃が凄まじかったことがよくわかる。

で。

「Rebirth」もまた、根ざしている音楽ジャンルやアプローチは違うものの、そういう「他のアーティストとは違うバランス感で曲が作られているから、色んな意味で予想ができず、ワクワク感が継続しまくる」の一曲であるように感じた。ほら、あれだ。駄菓子で、最初は飴なんだけど、舐め続けていると、ガムに変貌するものがあるけど、あの感じ。いつの間に、それに変貌したんだの興奮が継続する感じ。

マジで、この歌、形容が難しい。ちょっとおもしろソングっぽい空気感があるのかと思ったら、急に馬がいなないて、岡崎体育のイケボが展開されて、不思議な手触りの音色でぐいぐい楽曲が突き進む。観覧車のレールで、急流すべりに乗っているような感じ・・・とでも言えばいいか。普通とは違う乗り物で、違う乗り物のコースを堪能している感じというか。ただ、その音楽体験が凄まじく楽しいことは確かなのだ。クセになる。

あと。

役者としても名を上げただけあって、セリフっぽい部分の歌いこなしが上手すぎる。「さぁおいで」とか「ママ 太陽がついてくるよ」の感情の乗せ方がえげつない。そもそも、楽曲中にコーラスというかガヤというか、色んな”声”が挿入されていたり、色んな加工パターンで楽曲をもりあたてるんだけど、その声のパターンとアプローチにもワクワクするのだ。盆地テクノ界隈の山寺宏一だと言わんばかりに、百面相な歌声を披露することになる。こういう声のアンサンブルを堪能するだけでも、「Rebirth」という楽曲が面白すぎるし、楽しすぎる。端的に言って、強い。去年の阪神タイガースばりに。

自分で何を書いているのかわからなくなってきたが、「Rebirth」の中毒性はやばいということは確かだ。今の岡崎体育のモードで、これまでの岡崎体育に感じていた魅力が凝縮している感じ、とでも言えばいいか。「そういえば『BASIN TECHNO」の頃はよく岡崎体育聴いていたけど、さいたまスーパーアリーナで夢を叶えてからは岡崎体育をあんまり聴かなくなったわ・・・」って人ほど、ぜひ浴びまくってほしいなあと感じた一曲。

あと、「Rebirth」も収録されている『Suplex』のリード曲は「失恋ソング」っぽいんだけど、これもカラフルポップな歌ものソングという感じで、これはこれで良い。

どの曲も価値違いの魅力があるので、ここから時間をかけて、ゆっくり聴いてみようと思う、そんな次第。

まとめに代えて

あと、岡崎体育のライブはガチ。色んな意味でガチ。今年のR-1グランプリよりも”身体ひとつ”で笑いと感動をぶち沸かしているという意味で、ガチ。しかも、全年齢対象の優しさだからな・・・なんてことを思う、3月の朝。

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