OWVの「BREMEN」を聴いて、個人的に感じたこと

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OWVの『BREMEN』のepが気に入っていて、最近よく聴いている。

そのタイミングになって、ふとそういえば、前にOWVのことを記事として書いたのっていつだったけ?と振り返った。

で、ブログ内を検索して記事を見返していると、OWVの記事は2023年頭に書いていて、更新していないことに気づいた。

楽曲をいっぱい聴いていても、きちんと楽曲のことをブログに記載できないアーティストが多くて、少しでも丁寧に更新できたらと思いつつ、仕事とかでなかなか実現できていなかったりするんだけど、OWVの「BREMEN」は、ちゃんと感想を書いて、記事としてまとめておきたいと思った。

なぜなら、それほどに『BREMEN』というepが自分的にも気に入った作品だったから。

2024年にどんな音楽を聴いていたっけ?とあとから振り返った時に、この時期はOWVもがっつり聴いていたし、聴いていたときにこんなことを思っていたぜ、ということを形にしたいと思ったわけだ。

ということで、久しぶりにOWVの作品の感想をブログ内で記載できたらと思う。

OWVの「BREMEN」の話

で。

早速、OWVの「BREMEN」ができたらと思うんだけど、一言でOWVの「BREMEN」の書くならば、攻撃的なトラックが印象的な楽曲である。

ライブでも盛り上がりそうなアッパーさが際立っている。

とはいえ、この”アッパー”という言葉って絶妙なニュアンスだなあと思っていて。

アッパーな楽曲と一口に言っても色んなテイストの楽曲があると思うんだけど、OWVの「BREMEN」って必ずしもゴリゴリな疾走感をもって突き進む楽曲ではない。

もちろん、楽曲内には高速的なフロウを展開するフェーズもあるんだけど、楽曲全体の体裁としては「動きが速い」よりは、わりと「どっしりしている」空気感をもった楽曲のようにも感じる。

ポイントなのは、速さに寄りかかりまくっているような楽曲ではないのに、ライブで盛り上がりそうな空気感が充満しているし、確かなアッパーさを感じるというところである。

なぜ、そう感じるのか?

この辺りをきちんと言葉にできたらと思っていて。

まず、ポイントなのはイントロ部分の音の分厚さと刺激のさせ方。

コーラス部分も入れると、この歌はAメロ開始までの間に、20秒ほどの尺を使う。

そこに至るまでに、パンチ力ビートが響き渡り、細かなサウンドのリズムアプローチも組み合わせることで、BPM以上に「ノれる」空気を巧みに作り出している印象を受ける。

一方で、Aメロに入ると、必要以上のビートアプローチは一旦削ぎ落として、ラップに耳の焦点が当たるように巧みにサウンドをコントロールしている。

かつ、Aメロで展開されるラップも実に洗練されており、英語も日本語のお会なしに「BREMEN」の楽曲のビートの俎上に言葉を乗っけていく。

この乗っけ方が気持ち良いため、音数的には抑えめになったAメロでありながら、よりビートの切れ味が深みを増していくことになる。

また、Aメロではわりとしっかりめにラップのパートを展開しているからこそ、「君なし〜」のフレーズでBメロの対比も印象的になる。Bメロでは、少しゆったりとしたテンポの中で歌でメロディーを紡ぐ。

これにより、サビへのブリッジが明確になり、この変化がよりサビのアッパーさを際立たせることになる。

メンバーの歌割りが見事で、それぞれの個性を発揮しながら展開していくからこそ、Aメロ→Bメロ→サビの流れが鮮やかになっていることも実感する。

結果、楽曲全編で、思わずリズムに合わせて身体を動かしたくなるような高揚感を生み出すことになる。

さらに言えば、パートごとのジャンルの横断のさせ方も見事だ。

ヒップホップっぽい空気感で楽曲を生み出すフェーズもあれば、R&Bっぽい空気感でメロディーを紡ぐフェーズもあり、ひとつの楽曲の中でいくつものジャンル性をちらつかせなが、スリリングな楽曲体験を誘ってくれる。

こうやって書くと、なんだかシンプルなように見えるのかもしれないが、この「感じ」をひとつの楽曲の中で綺麗に表現できているのは、OWVに類稀なる表現力があるからこそ。

そのことを実感するのだ。

昨年、色んなアプローチの楽曲を歌いこなし、おそらく様々な部分の表現に磨きをかけてきたのだろうと思うのだけど、「BREMEN」を聴くと、OWVが次のフェーズに到達して、さらなる進化を遂げていることを実感するのである(なんだか偉そうな物言いになっていて、恐多いけれど)。

ep全体でみると、「YOU ARE THE ONE」ではよりゆったりとしたミディアムテイストになっており、歌の美しさを堪能できる楽曲になっている。

「SLEEPLESS TOWN」は異国情緒感のあるアレンジが印象的で、「BREMEN」とは違う視点で痺れるリズムアプローチを体感できる楽曲になっている。

このように、複数の楽曲を聴くことで、よりOWVの表現力の厚みを体感することになる。

2024年、OWVは昨年以上に壮大なスケールで、刺激に満ちた楽曲世界を生み出す予感をひしひし感じることになるのだった。

まとめに代えて

ということで、少し前の記述でまとめっぽいことは書いてしまったんだけど、要は「BREMEN」がそれほどにワクワクする楽曲だったという話だ。

epを通して聴くと、ひとつひとつの楽曲の魅力がよりくっきりするのもポイントで、この辺りはOWVの表現が豊かであるからこそに感じる。

なんにしても、今年のOWVの活躍も楽しみで、仕方がない。

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