前説
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このバンドが「好き」と思うことは色々あるけれど、その「好き」の中身はバンドごとに違う。
暑苦しい感じなのが好きというバンドもいれば、歌詞がとにかく好きってバンドもいるし、ボーカルの声がとにかく好きというバンドもいる。
この記事では、そのバンドが鳴らす音の色(という言い方が正しいのかは知らないが)が好きだなーと思うバンドをいくつか紹介したい。
本編
フレデリック
曲によってサウンドのテイストが違うんだけど、通底しているのは独特な音色。
フレデリックの歌って、そういう歌が多い。
特に最近は、ちょっとサウンドにレトロさがあって、ぐっと引き込まれるものが多い。
打ち込みとバンドサウンドの混ぜ方が絶妙というか。
それぞれの楽器が紡ぐリズムが心地よいというか。
とにかくフレデリックの音色が好きなのである。
パスピエ
パスピエの楽曲も毎回、想像の斜め前をいく音色で彩ってくる。
キーボードがメンバーにいるから、サウンドの幅は広くなりがちなんだけど、その音色のキーの握るキーボードの人間の引き出しが果てしないので、パスピエのサウンドは毎回斬新さを魅せてくるのでる。
ニュー・ウェイヴっぽいサウンドに舵を切ったかと思えば、クラシックに寄せるようなサウンドを展開することもある。
「真昼の夜」は、パスピエながらのアゲアゲソングって感じだけど、そのアゲ方が良い意味で変態的なのである。
ドラムが抜けたことが、ここまでサウンドの自由さに直結させたバンドもそういないのではないだろうか。
NEE
ボカロ的な音色があるんだけど、不思議とバンドがボカロをしたっていう感じがあんまりしない。
わりと、がっちりと楽器で演奏していることが伝わるサウンドだからかもしれない、
音のひとつひとつが加工されているんだけど、加工された音による生音感が伝わってくるというか。
なんにせよ、自分がツボなのはこの音の加工され具合と、加工されているんだけど、きちんと躍動感が感じる部分なのである。
中毒性の宿ったサウンドは必聴である。
Tempalay
音色がぐっとくるバンド、という意味ではこのバンドも外せない。
独特の不気味さや浮遊感を感じさせるサウンド。
サウンドを聴いただけで、あ、この音はTempalayだなーと思わせてしまうレベルである。
誰にも真似のできないこのローファイ・サウンドが、たまらなく心地よい。
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サニーデイ・サービス
特徴ある音色のバンド、というキーワードで切り取っても色んなバンドがいる。
この記事では、どちらかというと音の加工のさせ方にクセがあるバンドを紹介している気がするけれど、そういうのとは違う方で、個性的な音の色を響かせるバンドもいる。
サニーデイ・サービスは、そういうバンドのひとつだと思う。
ロック・バンドの祖として名高いはっぴいえんどと文脈を感じるサウンドを鳴らしていて、ロックの歴史に繋がるような音をそこに感じるのだ。
でも、過去の借り物ではなく、その音から響くのは間違いなく新しい音の構築なのである。
never young beach
サニーデイ的なロックの文脈をもう少し若手バンドに引き寄せて語るならnever young beachの存在が重要になる、気がする。
写真でいえば、モノクロっぽい質感が音の中に宿っている。
どこか懐かしい感じがするというか。
それだけ音の中にルーツを忍ばせているとも言えるわけだけど、でも、単なる懐古趣味ではないところがnever young beachの気持ちよさだったりする。
くるり
音が良い、と胸を張って言えるバンドのひとつ。
しかも、時期ごとにそのサウンドの意匠がまったく変わる稀有なバンド。
普通、バンドって名盤って言われるアルバムって数枚に絞られがちだけど、くるりだけはファンごとに自分のベストが変わるのである。
それはなぜかというと、毎回ジャンル違いの音を鳴らし、その音色を圧倒的に極めているからだと思うのだ。
オーケストラ的なアプローチからロックバンド的なテイストまで。
様々な音色を自分のものにするバンドであり、ひとたびくるりの音色に触れるとそこから抜け出せなく鳴ってしまうのである。
ある種の罠なのである。
まとめ
というわけで、音色が個性的でドハマりしてしまいがちなバンドたち、なのでした。
まあ、この記事にも書いているけれど、バンドの面白さって、様々な音色があるところだと思う。
なので、その気になれば、どのバンドも「個性的」って形容できるのかもしれないけれど、それでもあえていくつかのバンドを選び、個性的な具合が随一だと思うバンドを並べてみました。
ここで紹介したバンドは間違いなく「良い音」を鳴らすバンドなので、あまり聴いたことがないバンドもよかったら聴いてみてほしい。
では、今回はこの辺で。
ではではでは。
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