10代のときに影響を受けたバンド、やっぱりエグいほど重要である説

“10代の頃に聴いていた音楽が与える影響はとてつもなく大きい”

何かのニュースで、そういう言葉をみた。

でも、自分は思うのだった。

何年も色んな新譜を聴き、若手バンドにも多少は目配せして様々な刺激をもらっている身からすれば、「いやいやそんなことはないよ」「20代以降も新しい音楽から刺激をもらっているよ」、そんなふうに言いたくなるのだった。

そして、その気持ちはずっと変わってはいない。

近年はライブイベントを開催することもあって、自分と一回り年が離れたライブパフォーマンスを目撃している今だって、常に新しい刺激をもらい、新しい興奮や感動を覚えているからだ。

だけども。

じゃあ自分が青春時代に突き刺さったバンドの音楽に改めてかえってきたとき、その影響って小さくなっているかと言えば、そんなことはないよなーと感じる瞬間もある。

というか、今週、絶賛そういう期間に立ち返っているのだった。

というのも。

自分がバンドを聴くきっかけとなり、音楽そのものを嗜むうえで大きな影響を受けてきたバンドとして、BUMP OF CHICKENというバンドがいる。

で、ふとしたタイミングで、BUMP OF CHICKENの音楽に戻ってきたとき、やっぱりこの存在感って別格だなーと感じてしまうのだった。

BUMP OF CHICKENは先日アルバムをリリースしたということもあって、今週はBUMP OF CHICKENの音楽をよく聴いているから、よりそういうことをしみじみと感じている。

まあ、BUMP OF CHICKENのアルバムの感想はもう少し作品を聴いたうえで、別の形で言葉にできたらと思うのだが、やっぱりBUMP OF CHICKENの音楽って、自分にとって特別なものだなーと感じる瞬間がいくつもあったことは確かだった。

声が良い、歌詞が良い、曲が良い。

色んな良いが重なるからこそ言える言葉なんだけど、どれだけ似ているタイプのバンドに出会ったとしても、BUMP OF CHICKENに感じる”良い”はきっと塗り替えられないんだろうなーという確信がある。

例えば、バンドとしての”上手さ”みたいなもので比較すると、きっとBUMP OF CHICKENって、全てのピラミッドの頂点にいる、というタイプのバンドではないと思う。

海外も含めて、色んな音楽を比較すると、特定の要素だったら一番だとしても、何から何まですべてがトップだ、みたいなタイプではないと思う。

でも、自分にとってどうなのか?という問いかけをすると、BUMP OF CHICKENの音楽って、色んな意味で突出している。やっぱり、かけがえのないものであることに気づく。

長いキャリアの中で、このときのこのテイストが好きとか、アルバムの中だったらこういう方向性のものがいい、みたいな好みはいくつもあるんだけど、トータルとしてみたときの自分の音楽感性に対する包容力が、別格であることに気づくのだ。

聴くと、包み込まれる。

だから、安らぐ。

どんなコンディションでも、BUMP OF CHICKENの音楽であれば、耳に入る。

そんな境地になる。

なぜなら・・・

BUMP OF CHICKENの音楽って、自分にとって、そういうものだから。

じゃあなぜそうなったのかというと、自分の音楽のきっかけに、あまりにもBUMP OF CHICKENが近いところにいたから。

若くて感性が今よりも瑞々しかったときに、あまりにも大きな影響を受けてきたから。そんなふうに思うのだ。

そもそも、10代の自分にとって、BUMP OF CHICKENの音楽に出会っていたかどうかが果たした影響って大きすぎる。

もし、BUMP OF CHICKENに出会っていなかった世界線があるとして、その場合、その後に音楽にここまでハマっていたかどうかを考えると怪しい。

音楽にハマっていなかった自分が音楽を好きにさせるほどの強烈な影響力があるバンドなんだから、やっぱりそもそも凄い存在なんだよなーという話。

そういう諸々を含めても、やっぱり別格なんだよーという今に行き着く。

きっと今の10代の、新しくバンドや音楽にハマった人たちにとって、そのバンドが何よりも特別であるように、自分もまたBUMP OF CHICKENって、そういうバンドだったんだなーと気付かされたこの一週間。

・・・ということを鑑みたとき、やっぱり「10代の頃に聴いていた音楽が与える影響はとてつもなく大きい。」という言葉って、確かに本当だよなーと思う。

そして、それは抗いようない事実のひとつであるということを痛感する自分がいるのだった。

だからこそ、10代のときに出会った音楽って、どこまでも特別で。

理屈を超えたところで、ハマるその音楽って、どこまでも大切なんだ。

そんなことを思う、そんな夜。

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