2025年上半期個人的ベストソングランキング
2025年も半分が終わろうとしているので、個人的な上半期ベストソングを発表したい。
ちなみに、2024年の上半期のベストソングの上位10曲は、こちらだった。
1位:CLAN QUEEN 「自白」
2位:GEMN, 中島健人 & キタニタツヤ「ファタール – Fatal」
3位:Chevon 「銃電中」
4位:ブランデー戦記 「Coming-of age Story」
5位:Enfants 「Kid Blue」
6位:米津玄師 「Azalea」
7位:Official髭男dism 「Same Blue」
8位:Omoinotake 「ラストノート」
9位:秋山黄色 「生まれてよかったと思うこと」
10位:UNISON SQUARE GARDEN 「アナザーワールドエンド」
いやー、2024年も良い音楽がたくさん生まれたが、今年も容赦ない印象。
なお、音楽をランキング形式で紹介するのは野暮なのでは?という意見の人もいるかもだが、個人的には自分なりの軸でランキング化をしていく意味ありと考えている派なので、年2回はこういう形式で好きな楽曲を発表している。
ただ自分の場合、「上手さ」とか「技術的な凄さ」ではなく、それらとはまた違った軸でランキング付けしているので、世界で活躍するアーティストがランクする傍ら、ライブハウスで切磋琢磨しているインディーズバンドもランクインするようなランキングになっている。
なので、見る人によってはランキングの並びに一貫性を見出すのが難しいかもしれない。ジャンルもわりと多岐にわたっているし。
でも、それはランキングを作った自分がごちゃまぜで聴いてきただけの話であり、ランキングは色んな軸を踏まえて総合的に順位付けしているだけであり、ご了承いただけたら幸いである。
まあ結論、このブログ主はこういう音楽が好みなんだなーくらいで読んでもらえたら嬉しい限り。
それでは、どうぞ。
2025年上半期 個人的ベストソングランキング:20位〜11位
20位:HALVES 「センカ」
浮遊感のあるボーカルと、素朴かつ壮大な世界観が印象的。最初とラストで歌詞をがらりと反転する部分に、あの頃のBUMP OF CHICKENみを感じた自分が勝手にぐっときた。
19位:First Love is Never Returned 「僕らの行進曲」
トロピカルで元気に出るようなテイストと透き通るようなメロディーの強烈コンボ。SNS世代っぽいちょっとひねった歌詞も個人的なツボ。
18位:chef’s 「ブランニュース」
楽曲の構成が好き。アレンジのボリュームを考えたら、もっと派手にサビを展開してもいいのに、絶妙なするっと具合で入る感じ。気がついたら「あ、今サビやん」の体感がたまらない。
17位:muque 「The 1」
ワンピースとか抜きにして、高揚感のあるドラムンベースなビートメイク + クールなボーカルの組み合わせがたまらない。近未来感のある間奏も◎
16位:パスピエ 「電影想像少女」
ニュー・ウェイヴをベースにしてパスピエらしい華やかさがサウンドに落とし込まれつつ、ファンタジックに楽曲が膨らむ感じ。ポップなのに変化球。この高揚感はパスピエならでは。
15位:名誉伝説 「共犯者」
リズムの展開が好きすぎる楽曲。渋くも鋭いアンサンブルで、常にハネるようにビートが展開されるが、その中でもAメロ→Bメロ→サビでどんどん展開を変える匠。
14位:前髪ぱっつん少年 「でっす・ぽっぷ!」
バンド音楽の新境地感。ボカロ的なアプローチともまたちょっと違うワクワク感。洗練されたサウンドと、中性的なボーカルのタッグ感もえぐい。激烈。
13位:NOMELON NOLEMON 「ミッドナイト・リフレクション」
Bメロで一瞬スキがみえたのに、サビで完全に高揚を突き刺してくるような出で立ち。このメロディーに触れるだけで、何杯もご飯が食える感じ。
12位:米津玄師 「Plazma」
電子的なサウンドの差し込み方、そこにはわせるシンセサイザーの存在感。暴力的なまでに細かい音で積み上げる圧倒的情報量で生み出す興奮、ここにあり。
11位:ORCALAND 「チャーハン・ナイト」
ユーモア炸裂、軽快でノリノリになれる。絶対ライブで聴いたら楽しいやつやんが充満しまくる。頭を空っぽにしてワクワクできる感じが◎

2025年上半期 個人的ベストソングランキング:10位〜4位
10位:Aぇ! group 「咆哮」
情熱。気迫。疾走感。パンチ力。自分の想定を超えていたこともあり、上半期の中でも、自分の高揚感のピークを貫いたような一曲。
9位:THE ORAL CIGARETTES 「DIKIDANDAN」
とにかくギターリフが印象的。一度耳にすると、頭の中でループするような沼。カラカラな状態で飲むビールのような刺激。激しさと技工さのバランスも絶妙。
8位:明くる夜の羊 「涙の隣」
余計なものを削ぎ落としたシャープさ故、言葉と音がごりっと胸に響いた感じ。言葉の寄り添い具合と、歌が持つエネルギーのシンクロ率がやばくて、もはやエヴァンゲリオン。
7位:でかくてまるい。 「ラブソング」
何だろう。このドラマチックなメロディーが言語化抜きのツボ。この記事を書いた今は夏すぎるけど、この歌を聴くと瞬間冬景色の世界に行ける感。
6位:藤井風 「Hachikō」
英語も日本語もユーモアも感動も自由自在。神々しいのに自然体の藤井風にしか作れない、新たな次元のポップ・ミュージック。低音も高音もなんでもこいな、耳に優しいソウルフルなボーカルも素晴らしい。
5位:君島大空 「WEYK」
ソリッドみのあるがりっとしたギターのイントロで、即刻心を掴まれる。サウンドはソリッドなのに、ボーカルはえげつないくらいに繊細で美しい。激しさと美しさが同居 = 心の感涙。サビのメロディーの”間”の使い方もたまらない。
4位:Hakubi 「もう一つの世界 (Alt. ver.)」
Hakubiの初期の楽曲のリアレンジだけど、何回も聴いているうちにこのアレンジが好きになりすぎた。アレンジが壮大になった分、ボーカルがより洗練された分、希望と失望、切なさと朗らかさ、儚さと力強さ、頑なさと柔らかさ。色んなものが揺れ動きながらも、それでも「何か」を選び取ろうとする、そんな歌の物語がより躍動した感じ。

2025年上半期 個人的ベストソングランキング:3位〜1位
3位:三浦大知 「Polytope」
聴ける芸術、ここに見参。自分的にはタイアップソングとかは一切無視して、『球体』的世界観と繋がる新たな音楽の芸術と思って聴いている。兎にも角にも、三浦大知とNao’ymtがタッグを組んだときの無敵感がやばい。『ドラゴンボール』の世界において、悟空とベジータがタッグを組んだエライコッチャになったときにも匹敵する最強タッグ。Nao’ymtのスキのない深みのあるクリエイティブを、100以上の表現力で打ち返す三浦大知のボーカル。これは、もう国宝。
2位:星野源 「Eureka」
素朴なテイストで始まるこの歌は、希望と失望が隣り合う絶妙なバランスの中で、優しいメロディーが紡がれていく。淡々としながらもそのわりには印象に残るフレーズの数々。派手に何かが横切るタイプの歌ではないのに、積み重なった音のどれもが然るべき重なり方をして、過不足なく穏やかで柔らかい歌の世界を作り上げる。普通サビって、もっとアッパーで、もっと高音で、もっと行き急ぐ感じだけど、星野源の「Eureka」にはそれがない。だからこそ、他の音楽と違う向き合い方で、味わうように音の世界に耽溺できる感。
1位:サカナクション 「怪獣」
2025年の代表曲のひとつであり、サカナクションの新たな代表曲にもなった、様々な人が認める強靭なヒットソング。自分もそんな「怪獣」の世界にしっかりと魅了された一人だ。サカナクションらしい、枠組みの中にキレイにハマっていくメロディー展開。懐かしさと新しさを組み込んだ複合的なバンドアンサンブル。そして、「この世界は好都合に未完成」というキラーフレーズ。タイアップソングとしても完璧だし、サカナクションの楽曲としても完璧な鋭いフレーズ。1番と2番でがらりとアレンジを変えて、歌の中で”幅”を魅せる展開になっているのもいいし、それにも関わらず必要以上に引っ張らず、次のサビからすぐにラストの大サビに接続する流れになっているのも良い。

まとめに代えて
ということで、2025年上半期の個人的なベストソングとして下記20曲を選んでみた。
1位:サカナクション 「怪獣」
2位:星野源 「Eureka」
3位:三浦大知 「Polytope」
4位:Hakubi 「もう一つの世界 (Alt. ver.)」
5位:君島大空 「WEYK」
6位:藤井風 「Hachikō」
7位:でかくてまるい。 「ラブソング」
8位:明くる夜の羊 「涙の隣」
9位:THE ORAL CIGARETTES 「DIKIDANDAN」
10位:Aぇ! group 「咆哮」
11位:ORCALAND 「チャーハン・ナイト」
12位:米津玄師 「Plazma」
13位:NOMELON NOLEMON 「ミッドナイト・リフレクション」
14位:前髪ぱっつん少年 「でっす・ぽっぷ!」
15位:名誉伝説 「共犯者」
16位:パスピエ 「電影想像少女」
17位:muque 「The 1」
18位:chef’s 「ブランニュース」
19位:First Love is Never Returned 「僕らの行進曲」
20位:HALVES 「センカ」
正直、2025年の上半期の音楽を語るうえで、1位をサカナクション 「怪獣」にしてしまうのは、あまりにもベタかなーと思いつつも、あえて1位を選ぶならやっぱりこの歌しかないよなーということで、個人的なベストソングでもこの楽曲を1位にした次第。
やっぱりこの歌は時代を超えて愛される楽曲だと思うしね。
では、今回はこの辺で!