SUPER EIGHTの「LIFE GOES ON」、どこまでも壮大な件
ドームのライブで映えそうな、スケールの大きな楽曲だなあ。
SUPER EIGHTの「LIFE GOES ON」を聴いて感じたのは、そんな印象だった。
そう。
この歌、とてもスケールが大きくて、そこが良いのだ。
どういうことか?
順を追って説明してみたいと思う。
「LIFE GOES ON」の冒頭の話
まず、冒頭。
ここが良い。
のっけから始まる。シンガロングができそうな壮大なコーラス。
これが良い。
シンプルにコーラスが良いし、聴いているとワクワク感が半端ない。
というのも、自分はライブに足を運んでいないので、この歌がライブでどう披露されるのか?は想像でしかないのだが、会場全体で、おーおーとシンガロングする様子が絵に浮かぶからだ。
こういうイメージを喚起させるコーラスって、良い。
しかも、この聴き心地にSUPER EIGHTのらしさが宿っている。
こういうスケールの歌って、ドームでパフォーマンスする規模感のアーティストでないと、ボーカルが「浮く」恐れがあるが、SUPER EIGHTは見事に迫力あるボーカルを披露している。
結果、「LIFE GOES ON」ののっけから、RPGのラスボスのようなスーケルでもって、楽曲をお贈りされている。
これ、ちょっと説明がむずいんだけど、上手いとか下手とかそういう軸とはまたちょっと違ったところに興奮が宿っている。
なんというか、ここで言いたいのは、迫力が凄いということなのだ。
そしてここでいう迫力があるというのは、ドームでシンガロングする映像が眼に浮かぶような、そういう雰囲気。
この冒頭のコーラスだけでも、そういうエネルギーが宿っている。だから、聴き惚れる。
例えるならば、普通の2D映像ではなく、4D映画を観るような迫力というか。
思えば、この辺りって、着実にキャリアを積んで、色んな「魅せ方」をしてここまで辿り着いたSUPER EIGHTだからこその説得力であるようにも思う。
何が言いたいのかというと、冒頭のコーラスがめっちゃ良いという話。
そこからのパート展開
そして、20秒を過ぎたあたりで、各パートが展開していくが、ここも良い。
どう良いのかというと、ほっとする気持ちで聴ける感じなのだ。
ボーカルが安定しているし、柔らかい毛布をかけられているように、声が耳に馴染む。
というのも、SUPER EIGHTの面々のボーカルって、みんな落ち着いたボーカルなのだ。
だから、こういうミディアムテンポでメロディーを紡いだときの、耳心地が半端ないのだ。
仮に、SUPER EIGHTのボーカルが、突き抜けたハイトーンの類だと、歌としての味わい深さがまた変わってくる。でも、こういう落ち着いたトーンのボーカルで展開するからこそ、ぐっと歌と言葉がダイレクトに伝わる心地を覚えるのだ。
メロディーも良い
あと、この楽曲のメロディー構成も素晴らしい。
楽穏やかなながら着実にドラマチックに展開する心地。これが絶妙だ。
この辺りも、ドームで歌ったときに映えそうな感がダイレクトに伝わる。
映画の主題歌みたいな、骨太なタイアップもばちり映えるそうおな王道感。
Aメロ、Bメロ、サビとだんだんと盛り上がる展開も見事だし、アレンジの展開のアシスト具合も完璧。
そして、こういうザ・王道的な雰囲気のメロディーって、ボーカルのトーンがとても大事。
で、SUPER EIGHTのボーカルって、メロディーとのマッチ具合も素晴らしいのだ。
お寿司と醤油が出会ったときのハーモニーというか。
これに合わせるには、これが一番いいよね、という圧倒的な融合。
もしかしたら寿司とポン酢でも美味しくなるかもしれない。
でも、やっぱりここで欲しいのは、醤油だよね、みたいな話であって、このメロディーで欲しかったのは、間違いなくこの声。
SUPER EIGHTのボーカルなのだ。
聴くことで、映像がどんどん浮かび上がるところからも、その予感は間違いなかったことを実感する。
まとめに替えて
という感じで、自分がSUPER EIGHTの「LIFE GOES ON」が良いなあーと感じる要素を端的に書いてみた。
昔と違って、今はサブスクなどでも楽曲を聴けるようになって、より手軽に作品を楽しめるようになったので、ぜひ色んな人に味わってほしい、そんな感じの音楽だ。
今のSUPER EIGHTの魅力が、ぎっしり詰まった、そんな名作。
伊達にキャリアを積んでいないことを実感する、そんなSUPER EIGHTだからこその感動が、ここにある。