京本大我の「Prelude」の話

京本大我がソロプロジェクトを始動させていたことは知っていたんだけど、リアルタイムできちんと追えていなかったので、ちょっと時間が経ったタイミングで、京本自身が作詞作曲を手がけたという「Prelude」をしっかり聴いている自分。

この記事では、楽曲に対する率直な感想を書いてみたいと思う。

イントロ、ええやんええやん

楽曲を聴いて一番最初に浮かんだ言葉は、これ。

己の心の中に飼っているハリウッドザコシショウが満面の笑みで、「ええやんええやん」と連呼している、イントロ。

サブスク時代の現代、イントロは比較的軽視しがちで、のっけからボーカルの歌入れで始まる楽曲も少なくない。

そんな只中において、「Prelude」は印象的なギターのフレーズでイントロを”聴かせる”。

それなりに色んな音楽を聴いてきた自分からすると、やっぱりイントロって重要なものだと思う。

そして、イントロでワクワクさせられると、それだけでぐっと心が掴まれることになる。

そういう意味でいうと、「Prelude」のイントロは、このパートが俺の名刺だ!と言わんばかりにパンチ力のあるフレーズを展開することになる。

ギターのフレーズ、ギターの音色、ビート感、ドラムが合流するタイミング、他の楽器とのアンサンブル・・・。

どの切り口からみても、あまりにも噛み合いが絶妙で、一度聴くと耳に残るイントロなのだ。

しかも疾走感が半端ないから、いきなり心躍らせる展開となる。

疾走感のギターロックが好きな人からすれば、きっとこのイントロは刺さりまくるんじゃないかなーと思う。自分はわりとしっかり刺さった。

だからこそ、心の中で飼っているハリウッドザコシショウも言うのだ。

ええやん!!!!ええやん!!!

からの

ゴース!ハンマーカンマーお察しします!!!!!の最強コンボ。

やっぱり歌が良い

京本大我と言えば、その歌声も大きな魅力だ。

SixTONESの様々な楽曲でその持ち味をいかんとなく発揮していたが、ソロ楽曲だとまた違う魅力が見えるなーと思う。

SixTONESの楽曲だと他のメンバーとの比較で持ち味を出したり、前後の文脈で「この歌には、こういうテイストのボーカルを披露する」が見えること多いわけだが、「Prelude」では京本大我一人でボーカルのトーンを変えていくことで展開を作っているのが印象的で。

Aメロは溌剌とボーカルで、疾走感のある楽曲の”疾走具合”をブーストさせている印象。

Bメロも明確にボーカルのトーンが変わっている。この変わり具合を言葉にするのはちょっとむずいんだけど、SixTONESの楽曲でみせる表情とは異なった男らしくがある感じがして、そこにドキドキすることになる。

で、サビでは迫力と躍動をもって、ゴリゴリに突き抜けていく。

京本大我のボーカルって甘い方向に傾倒することもできれば、ソリッドみるのある攻撃的なボーカルに傾倒することもできると思っていて、ふたつの要素を持つボーカルだからこその高揚感に誘ってくれる印象を覚えるのだ。

特に「Prelude」は疾走感のギターロックということで、意図的にソリッドみのあるボーカルを展開していて、その感じも良い。

ちょっと懐かしい感じのするロックなのが良い

最近はロックバンドがリリースする楽曲でも、ダンス寄りのビートメイクだったり、高速ボカロと親和性の高い楽曲を歌うことも多い。

あるいは、歌詞をしっかり聴かせるタイプのミディアムバラードだったり、転調しまくりの飛び道具的な楽曲構成だったり・・・。

そう考えたとき、京本大我の「Prelude」って、良い意味で地に足がついているというか、今のバンドのトレンドから考えると、ちょっと懐かしさを覚える構成という印象を受ける。

それが、個人的にぐっとくる。

色んなアプローチができるし、アレンジ的に色んな選択ができる中で、こういう音色、こういう展開で楽曲を作ったということ、そしてその展開を最大限に活かすような表情でボーカルを紡いでいるのがビンビンに伝わるので、ぐっとくるのである。

この辺り、自分で作詞作曲をしているから、の部分も強いのかなーと思っていて。

この楽曲では俺はこういうことがやりたい、がボーカルのトーン含めて、様々な要素で伝わるし、そこに一本の軸を感じさせてくれるのだ。

だから、「Prelude」を聴くと思う。

ああ、これは京本大我の音楽だな、と。

まとめに代えて

今後ソロプロジェクトの活動もどんどん広げていくように思うので、今後どんなアウトプットをしていくのかが楽しみで仕方がない。しかも、ただただ歌を歌うだけに留まらず、多角的なアプローチをするとのことなので、大きな物語の中で、京本大我というアーティストの素晴らしさに浸っていけたらなーと、今はそんなことを思っている次第。

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