2024年上半期個人的ベストソングランキング
[ad]
今年は原則週に一回、自分的におすすめの楽曲ランキングを公開している。というのも、近年、情報の更新サイクルが早くて、好きなアーティスト以外の新譜はきちんと追えないという人も多いと思うのだ。
で、きっと自分のブログに定期的に目を通してくれている方は、わりと自分と音楽の好みが似ているはずという前提で、自分はこの曲が好きだったので、もし知らない楽曲があればよかったら聴いてみてほしい、というマインドで、今年は新譜を中心にブログ上で楽曲を公開していたという次第だ。
その上で、新譜をどんどん紹介していると、結局全然楽曲を追えていないや、2024年の新譜、あんまり頭に入っていないや、ということにもなりかえないので、今回の記事は2024年が半分経過したタイミングで、自分的に特に気に入った楽曲を20曲改めて紹介しようとした算段である。
なお、紹介する形式としてどういう風にする方が引っ掛かりが良いかなと色々考えたんだけど、この記事では、
・楽曲をランキング形式で紹介
・同一アーティストの楽曲は、一曲限りにする
・今回は楽曲の魅力を箇条書きにして紹介する
というルールで楽曲を改めて紹介することにした。
なお、ランキングは「自分的に好きな順番」を順位付けしたものであり、音楽的な良さとか上手さとか斬新さは別である。もちろん、好きな順番を考えるうえで、そういう要素は間接的に加わってはいるが、あくまでも間接的なもので、自分はインディーズもメジャーもレジェンドも新人も関係なく、同じ土俵の上でランク付けしている。
これは、自分のこだわりでもある。
仮に「上手さ」だけ指標にすると、キャリアのある人が固まってしまうが、自分はそういうランキングにはしたくないので、そのあとはわりとカオスになっている。
人によってはこの曲がこの順位であれば、この曲も入ってないとおかしいでしょ??という指摘もあると思うが、あくまで個人的趣向をランキングしたものと承知してもらえると嬉しい。
ちなみに、2023年の個人的なベストソングの上位10曲は、こちら。
1位:YOASOBI 「アイドル」
2位:シャイトープ 「ランデヴー」
3位:a flood of circle 「月夜の道を俺が行く」
4位:スピッツ 「美しい鰭」
5位:SixTONES 「こっから」
6位:XG 「LEFT RIGHT」
7位:三浦大知 「能動」
8位:Conton Candy 「ファジーネーブル」
9位:紫 今 「凡人様」
10位:秋山黄色 「蛍」
とはいえ、楽曲ごとの魅力とポイントって、本来違いすぎる。
R-1とM-1とキングオブコントをごちゃ混ぜにして、その上でランキング付けしているみたいな話であり、上記でもそういうカオス感が投影されているが、それも踏まえて面白さを覚えてもらえると嬉しい。
あ、あと今回の記事は原則リリース期間は2024年1月から6月末のものを対象にしているけど、楽曲によってはYoutubeの公開開始時期と、単曲の配信リリースタイミングと、EPとしての配信のリリースタイミングと、CDのリリースタイミングとずれていたりするけど、基本的には初回の配信のリリースの時期が異なっていたりするが、基本的に単曲の配信リリースタイミングをベースにして考えている。
まあ、前置きはこれくらいにして早速始めてみたいと思う。では、どうぞ。
本編
20位:秋山黄色 「ソニックムーブ」
端的な好きなポイント
・「死ぬほど美味しいハンバーグを食べて本当に死にたいよ」というフレーズから始まり、随所に散りばめられたワクワクする着眼点で構成されたエッジのある歌詞
・パワフルでエネルギッシュに満ち溢れており、疾走感のあるビートメイク
・ユーモアと真っ直ぐのバランス感
19位:4na 「変わり瞳」
端的な好きなポイント
・聴けるタイプの「乾燥肌ケア ボディソープ・ソフレ」のような、歌としての柔らかさ
・「句点と読点 どっち?」などの洗練されたフレーズと、そういったフレーズで構成された物語性のある歌詞
・ラストの大サビ
18位:sanetii 「レイリー」
端的な好きなポイント
・なんだか泣けてくる、後半にかけて壮大になってくる楽曲世界
・冒頭の歌い出しが淡々としているからこそ、後半の浮遊感がある怒涛のサビの炸裂具合
・声の感じが、シンプルにツボなところ
17位:アツキタケトモ 「キスミー」
端的な好きなポイント
・ポップで聴きやすい。でも、一縄筋ではいかないこだわりの集積
・Bメロ、そういう動くんだ!のワクワク感
・サビは「〜くて」で積み重ねるからこそ、トドメをさすフレーズが過去形あるいは現在系で終わる瞬間
16位:チョーキューメイ 「snowspring」
端的な好きなポイント
・幻想的な音楽世界
・煌びやかがありながらも切ない、絶妙な感じ
・ここぞのファルセットを織り交ぜたり、息継ぎさえも美しさに変えるボーカルの動き
15位:レトロリロン 「焦動」
端的な好きなポイント
・全編スタイリッシュなのに、どことなく懐かしさを感じさせる音色
・洗練されているのにカオスな感じに、現実と理想が織り混ざった楽曲がシンクロしている心地
・その上で、言葉からもサウンドからも最終的にエネルギーをもらえる、歌としての力強さ
14位:ExWHYZ 「Sweet & Sour」
端的な好きなポイント
・歌としては聴きやすいのに、トラックがゴリゴリで、様々なシーンにハマるテイストになっているところ
・歌声にエフェクトを加えつつも、それぞれのメンバーのボーカルの個性が出ており、それが楽曲のメリハリに繋がっているところ
・ルービックキューブのように、歌の中に多面的かつ色んな表情と感情を与えてくれるところ
13位:猫背のネイビーセゾン 「kimiOS」
端的な好きなポイント
・あまりにも、中毒性のあるビートメイク
・バンドサウンドそのものが「名詞」になっている感じ
・絶対にライブで披露すると盛り上がるワクワク感
12位:ちゃくら 「ウソノハナシ」
端的な好きなポイント
・イントロのギターリフ
・楽曲全編のビートのバランスも豊富で、新しいが更新するところ
「人」が乗っかりまくった歌詞。しかも、歌の中の物語に奥行きがあるところ
11位:CLAN QUEEN 「サーチライト」
端的な好きなポイント
・初聴きの印象が「達者すぎてスキがない」ところ
・高速ビートロックがツボすぎる自分にとって、あまりにもツボすぎる件
・1番と2番の鮮やかなコントラスト
10位:Mrs. GREEN APPLE 「ライラック」
端的な好きなポイント
・王者の風格すら漂う刺激に満ちた安定感のあるバンドサウンド
・ハイトーンすらも「自然」に落とし込む自由自在な高低差のある美しいボーカル
・どんどん盛り上がりを作っていく歌の構成力。特に最後のサビの展開
9位:Bialystocks 「近頃」
端的な好きなポイント
・優しすぎる耳障りで、「優しさ」今回紹介する楽曲の中でも屈指なところ
・そよ風のようにさりげなく流れていくメロディーライン
・異国の地へ降り立って観光しているような、そんなワクワクが終始漂うところ
8位:藤井 風 「満ちてゆく」
端的な好きなポイント
・何日も丁寧に煮込んで味わい深くなったシチューのような、深みのある歌声
・哲学的で、思考を深ぼってくれる、優しい視座のフレーズ群
・1番、2番、3番のボーカルおよびアレンジの変化のさせ方の秀逸さ。特にサビのテイスト
7位:berry meet 「溺愛」
端的な好きなポイント
・ポップでキャッチーでしかもノリノリになれるところ
・サウンドとして実はバチバチなのに、華やかなテイストなので、良い意味で歌としてバチバチ感が漂っていないところ
・コールアンドレスポンスの間合いや、ハンドクラップのタイミングもピカイチなところ
6位:XG 「WOKE UP」
端的な好きなポイント
・ただただ、全編通してかっこいいところ
・全編のリズムがキレキレで常に刺激的なところ
・今の日本のメジャーシーンではなかなか目撃できないワクワクと興奮が詰まっているし、他のグループだと「頼りがちな魅せ方」に頼らずに、クリエイティブを発揮してるところ
5位:三浦大知 「Pixelated World」
端的な好きなポイント
・歌って踊る、という点でみると、あまりにもダントツすぎて、面白くなってくるところ
・美しいとかっこいいの巧みなる融合
・歌の構成としてみても、良い意味で予想を裏切る展開が続くところ
4位:Number_i 「GOAT」
端的な好きなポイント
・日本の音楽シーンの景色を一変させるような強度と、ワクワクと、かっこよさを内包しているところ
・歌、ラップ、ダンス、サウンド、楽曲構成、歌詞、どれをみても一級品で、刺激に満ちているところ
・楽曲の高揚感の生み出し方が、あまりにもNumber_iだからこそ感が強くて、痛快なところ
3位:Chevon 「ダンス・デカダンス」
端的な好きなポイント
・これだけ疾走感があって、言葉が詰まっていると、本来「歌」として聴きにくくなってもおかしくないはずなのに、まるで素麺のようにするっと「歌」が入ってくるところ
・全楽曲の全サウンドの動きに無駄がなくて、シャープかつスリリング
・複雑なリズムを軽やかにボーカルとしてメロディーにのせて、しかもそのメロディーを表樹豊かに歌いこなすところ
・特に、最後のラストのサビのフレーズだけでも、色んな声の表情を堪能できる!
2位:BUMP OF CHICKEN 「邂逅」
端的な好きなポイント
・この記事を作るにあたって、本当にたくさんの楽曲を聴き直したが、歌詞の好き具合と、歌を聴いたときに癒しという点で、あまりにもダントツだったところ
・「邂逅」というタイトルの通りの歌でありながら、歌の視点の紡ぎ出した方が見事で、何が”邂逅するのか”と色んな想像ができて、歌の「私」と「あなた」に何でも代入できる奥行きがあるところ
・日本語であることをどこまでも大切にした歌でありながら、Aメロ・Bメロのラインは海外の音楽も意識した流れなのが良い
・何気に1番のサビが終わったあとのギターの音色が好き過ぎる
1位:Omoinotake 「幾億光年」
端的な好きなポイント
・メロディーと言葉の当てはめ方がどこまでも秀逸なところ
・バンドとしての音と、バンド以外の音の融合が見事で、全ての要素が「幾億光年」という歌の世界に繋がっているところ
・ハイトーンでありながらも、優しさも感じさせてくれる絶妙な塩梅のボーカル
・噛めば噛むほどに歌として味わい深くなるし、音楽が日常的じゃなくなっている人にとっても「刺さる」歌になっている凄まじさ
・2024年にリリースした歌でもしひとつだけ楽曲を選ぶなら、僕はきっとこの歌を選んだと思ったから
まとめに代えて
1位:Omoinotake 「幾億光年」
2位:BUMP OF CHICKEN 「邂逅」
3位:Chevon 「ダンス・デカダンス」
4位:Number_i 「GOAT」
5位:三浦大知 「Pixelated World」
6位:XG 「WOKE UP」
7位:berry meet 「溺愛」
8位:藤井 風 「満ちてゆく」
9位:Bialystocks 「近頃」
10位:Mrs. GREEN APPLE 「ライラック」
11位:CLAN QUEEN 「サーチライト」
12位:ちゃくら 「ウソノハナシ」
13位:猫背のネイビーセゾン 「kimiOS」
14位:ExWHYZ 「Sweet & Sour」
15位:レトロリロン 「焦動」
16位:チョーキューメイ 「snowspring」
17位:アツキタケトモ 「キスミー」
18位:sanetii 「レイリー」
19位:4na 「変わり瞳」
20位:秋山黄色 「ソニックムーブ」
以上、ベストソング20位なのでした。
当然ながらこのランキングに入っていない楽曲でもめっちゃリピートして聴いている歌はいくらでもあって、何十曲でも何百曲でも楽曲を挙げることはできるんだけど、一日で聴き切ることができない量のプレイリストを作るのも「紹介する」という点で考えると、あまりにも微妙だよなということで、自分軸の中で20曲に絞りました。
あと、もし知らない音楽に触れるのだとしたら、ランキング付けして情報を提供してお伝えした方が”見通し”がたつと思ったので、今回はこのような形でランキングをつけました。
とはいえ、どのアーティストのどの音楽も、きっと自分では想像がつかないほどに時間をかけて、削るべきものを削って作ったものだと承知しているので、自分もそれ相応の向き合い方をして、言葉を紡いでみた次第。
この記事が、それぞれの音楽ライフがより充実するきっかけのひとつになったら嬉しい限り。
では、今回はこの辺で。
ではではでは。
[ad]