大きなロックフェスに出てもセトリが攻めている印象のあるバンドたち

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大きなロックフェス、というのはバンドにおける宣伝の意味合いが強いし、自分たちの作品だったり、自分たちのツアーのライブをプロモーションするための場として位置づけている人もきっと多いと思うのだ。

というよりも、自分たちのファンじゃない人にも向けてライブをする場として捉えているから、基本的にはフェスのセトリというのは、そのバンドにおけるベタで攻めることが多い。

んだけど、時たま、そういうお決まりを鋭く無視するバンドもいる。

そう、セトリが攻めているバンドがいるのだ。

というわけで、この記事では、セトリが攻めがちだよなーと思うバンドを紹介したい。

本編

UNISON SQUARE GARDEN

いわゆる邦ロックメインのロックフェスにおいて、若者に絶大な人気を放ちながらも、セトリが攻めているバンドといえば、ユニゾンを思い返す人も多いのではないだろうか。

「シュガーソングとビターステップ」、「オリオンをなぞる」、「桜のあと(all quartets lead to the?)」をはじめ、知名度の高いヒット曲をたくさん携えているバンドである。

ライトなファンが大満足する、キラーチューン祭りのセットリストで構築することだって造作にもないはずなのだ。

しかし、UNISON SQUARE GARDENは毎回攻めたセットリストを放ちがちだ。

すました顔で、MVにもなっていないアルバム収録曲を披露するし、マニアックめのシングル曲を披露することもある。

少なくとも、セットリストの予想がつかないという意味で、このバンドの凄さが物語られていると思う。

なんなら、ステージに経つとキラーチューンを披露するときよりも、バンドが好き勝手に自分たちの演奏をしているボーカルレスなタイミングがハイライトになることも多い珍しいバンドである。

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スピッツ

ミリオンセラーを達成した国民的ヒット・ソングを数曲持つスピッツ。

未だにベストアルバムの支持が高いことからみてもわかるとおり、過去のヒット曲が今なお聴き継がれていることがわかる。

そのため、そういう歌を披露するだけで会場は大盛りあがるになるわけだ。

なのに、このバンドはそういうことをしない。

ファンですら、そのチョイスは渋い・・・!と思ってしまうアルバムの収録曲を普通にフェスのセトリに入れ込んでくるのだ。

ただし、スピッツは毎回、有名な若手バンドのカバー曲をセトリに組み込む。

セトリがマニアック故に、若手バンドのカバー曲が全体的な盛り上がりとして一番になることもあるのが面白いところだったりする。

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くるり

昔に比べたら相当に丸くなったけれど、くるりも昔はフェスのセトリが尖りまくっていた。

きっとこれをやれば喜ばれる、そういう歌をことごとくセトリにいれなかったバンドであった。

そのため、ふいに「ばらの花」のようなキラーチューンを披露すると、それだけで大きな歓声があがる場面もよく観たものである。

とはいえ、くるりは色んなテイストの楽曲を披露するバンドだから、その枠組に囚われない感じが魅力的であるんだけどね。

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水曜日のカンパネラ

バンドではないが、紹介したかったので、この人もノミネート。

セトリがマニアック。

というよりも、そもそも昔のヒット・ソングを一切披露しないのが水曜日のカンパネラである。

アーティスティックなテイストの、難解なビートメイクの楽曲をゴリゴリに披露してくる凄まじさがあるのだ。

独特の世界観のステージメイクとパフォーマンスで幾度となく度肝をぬく。

ゲスの極み乙女。

ゲスの極み乙女。もトリッキーなセットリストを展開する。

というか、アレンジそのものをゴリゴリに攻めてくるのである。

こういうパフォーマンスにしたら盛り上がる、というのがわかっていても、良い意味で<会場がひとつになること>を阻止するアレンジをぶちかましていく。

フェスが持つ一般的な文脈にある種のアンチテーゼを突きつけるパフォーマンスを披露するあたりに、このバンドの面白さと凄さが詰め込まれているように思う。

あと、MCの空気感が独特なのも特徴である。

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B’z

B’zもフェスに出る場合、良い意味でこびないセトリを展開する。

なんというか、良い意味で過去を振り返らないというか、新しいアルバムに出た楽曲を中心でセットリストを構成し、今のB’zをそのまま届ける潔さがB’zにはあるのだ。

サウンド的に色んな編纂をたどったバンドだけど、今が一番熟していると言わんばかりのセットリストで魅了してくるわけだ。

まあ、だからこそここ一番で「ultra soul」のようなシングル曲を披露したときの盛り上がりがとんでもないことになったりするんだけどね。

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まとめ

というわけで、大きなロックフェスに出てもセトリが攻めている印象のあるバンドたち、なのでした。

あくまで自分がフェスでライブを観たことある人たちの中から、自分の中で印象で選出してみました。

あの人やあの人も攻めているよ、というのがあれば教えてほしいです。

では、今回はこの辺で。

ではではでは。

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