2023年5月個人的なベストアルバム

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今月も良いアルバムがたくさんリリースされたので、個人的に気に入っているアルバムをさくっと紹介していきたい。

では、どうぞ。

本編

須田景凪 『Ghost Pop』

メジャー2枚目のフルアルバムとなる『Ghost Pop』。

これが、とても良い。

あえて言えば、『Ghost Pop』は須田景凪の良さとバルーンの良さが融合している心地を覚えるというか。

真っ直ぐと変化球のバランス感、あるいはポジティブとネガティブの絶妙なバランス感で楽曲が並べられ。

コラボ曲やボカロ曲のセルフカバーも惜しみなく収録することで、これまでのキャリア総括する内容になっているのも良い。

そういう集大成的作品に対して”Ghost”と”Pop”という言葉で彩る感覚も個人的なツボ。

緑黄色社会 『pink blue』

バンドにとっては4作目のフルアルバム。

パブリック的には、緑黄色社会は「Mela!」のイメージが強くて、カラフルでキャッチーなバンド、という印象を持っている人が多いのかもしれない。

でも、緑黄色社会って、そういう範疇に留まらない幅広さを持っている。

今作でいえば、アルバムの冒頭になる「ピンクブルー」からその幅広さを展開していく。

メンバー全員がソングライティングを担い、外部アレンジャーを招聘しながらサウンドの広がりを作るからこその幅広さを、アルバムを通して体感することになる。

ラストの「Slow dance」の壮大なスケールのアレンジが個人的なツボ。

Atomic Skipper 『Orbital』

メジャー初作品である、初のフルアルバム『Orbital』。

冒頭の「ココロ」から、このバンドが持つ溌剌さが炸裂しているのが良い。

以降、これまでのキャリアの軌跡をのぞるように、「1998」「tender」とパンチの強い楽曲を並べてアルバムのボルテージを上げていく。

アルバムの最後は「ロックバンドなら」で締めて、Atomic Skipperが持つロック性を清々しく突きつけていく流れにぐっとくる。

cero 『e o』

『e o』という作品は、とにかく心地よい音がどこまでも続いている印象を受ける。

リズムに対してもメロディーに対してもどこまでも自由で、枠に嵌められることなく楽器のビートが交錯している印象を受ける。

どこか違う世界に迷い込んだような、そんな不思議な気分になるのだ。

ceroが生み出す音楽の可能性を十全に感じることができる作品である。

iri 『PRIVATE』

とにかくiriのボーカルが力強くてスタイリッシュ。

だからダンサンブルな音楽も、シティーなニオイのする音楽も、軽やかかつナチュラルにのりこなしてみせる・

繊細なのに、変にナイーブに感じない心地がするというか。

色んなシーンに「歌」がハマる心地がするというか。

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PENGUIN RESEARCH 『逆光備忘録』

3年半ぶりにリリースされたアルバム。

あいも変わらず、攻撃的なバンドアンサンブルで展開される楽曲が多いし、高速スピードでアッパーに魅せる楽曲も印象的に響く。

「変幻自在」は、そんな楽曲のひとつであろうし、ベースの動きが心地よくてかっこいい一曲でもある。

冒頭の「FORCE LIGHT」では歌の中に不思議と光が見える心地だし、ラストの「YATSUTARI」でも手を緩めることなく、ゴリゴリのバンドサウンドを展開していて、3年半で溜めまくったエネルギーをぶちかましている感じがする。

nolala 『i my me mine』

歌っているテーマ自体は、そこまで斬新ではないというか、わりとよくあるテーマだったりすることが多い。

でも、そこに横たわる感情をnolalaが切り取ることで、新しい伊吹を吹き込む。

「明日が最後でもいいと思えるように」も含め、nolalaの歌を聴いていると、そんなことを感じさせてくれる。

自分たちの”世界”を持っているバンドだからこそそういう聞こえ方がするのだと思うし、フルアルバムを通して聴くことで、そういう”世界”を明白に感じさせてくれるのである。

childspot 『ポートレイト』

今作を聴くことで、良い意味でchildspotってこういうバンドって括れなくなった。

それくらい、収録されている12曲の表情が全て異なるのである。

ソリッドなバンドサウンドで魅せたかと思えば、実にジャジーなサウンドを展開する一面もある。

しっとりで押し進めるかと思えば、ゴリっとしたパワフルソングを披露することもある。

今までルーツを感じさせず、それがchildspotの面白みになっている、そんなアルバム。

SHE’S 『Shepherd』

6枚目のアルバム。

ということもあってか、今作、洗練具合がえぐいのである。

英語歌詞もあるし、色んな楽器の音を使いながら楽曲のアレンジを組み立てているんだけど、SHE’S、さらに今作で垢抜けたな、という印象を覚えるのだ。

もうこれ以上洗練される部分ないでしょ、と思ったら、その予想を超えていくのだ。

良い意味で力が抜けている気がするし、もはやピアノバンド、という括りすら必要ないくらい、アレンジが自由自在なのである。

ぜひアルバムとして聴いてほしい作品。

スピッツ 『ひみつスタジオ』

今回紹介するアルバムの中では、もっともキャリアのあるバンドが作った作品である。

なのに、そのバンドが一番澄み切った瑞々しい作品を生み出すのだ。

まじで、バンドにとって「年齢」とか「活動年数」って数字以上の意味は持たないなーと思わせてくれる、爽やかさが、「ひみつスタジオ」には漂っている。

というのもあるし、これだけキャリアを重ねながらも、「バンドって楽しいぞ」を作品の中で節々に魅せてくれるのが良い。

スピッツの偉大さを改めて感じさせてくれた作品でもある。

まとめに替えて

須田景凪 『Ghost Pop』
緑黄色社会 『pink blue』
Atomic Skipper 『Orbital』
cero 『e o』
iri 『PRIVATE』
PENGUIN RESEARCH 『逆光備忘録』
nolala 『i my me mine』
childspot 『ポートレイト』
SHE’S 『Shepherd』
スピッツ 『ひみつスタジオ』

今回は10枚を選んでみました。

では、今回はこの辺で。

ではではでは。

 

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