2022年5月、バンド・アーティストの個人的なベストアルバム5選
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月に一回気に入ったアルバムを紹介している記事を書いているので、5月分を更新しようと思う。
では、どうぞ。
本編
MAN WITH A MISSION 『Break and Cross the Walls II』
まず、最初にご紹介するのは、マンウィズのフルアルバムである『Break and Cross the Walls II』。
良い意味で彼らしさが炸裂した作品になっているのではないかと思う。
「Tonight, Tonight」のようにミクスチャーセンスの強い楽曲でアルバムが幕開けたかと思えば、「More Than Words」のような優しいテイストのミディアムナンバーが躍り出てくる。
思えば、マンウィズって切れ味鋭いかっこよさを提示する一方で、どこまでも人間みを感じさせる優しくて温かい楽曲を歌ってきたバンドだった。
両方の個性が鮮やかだからこそ、たくさんのリスナーに刺さってきたのだと思う。
今作でもその魅力が十全に輝いている。
そのうえで、今作はNHK『みんなのうた』にも起用された「小さきものたち」のアコースティックバージョンで締めくくっているのが印象的。
こういうご時世だからこそのメッセージ性を残してアルバムを締めくくる。
何とも言えない余韻を残してアルバムを締めくくる辺りに、アルバムとしての感動が際立つことになる。
Ivy to Fraudulent Game 『Singin’ in the NOW』
次に紹介するのは、Ivy to Fraudulent Gameの4枚目となるフルアルバム。
バンドによってはコロナ禍を経てリリースした作品は<暗さ>が際立つケースもある中、Ivy to Fraudulent Gameのこのアルバムは楽しさだったり喜びみたいな感情が伝わってくる印象。
少なくとも、内面に潜るというよりも、良い意味で視界が外に向いている感じがして、それがワクワクに繋がる爽快感を生み出している。
そういう曲が続くからこそ、アルバムの一曲一曲の言葉とメロディーが、すっと胸に入ってくるのだ。
開口一番の「泪に歌えば」も歌そのものがダイレクトに届く印象だし、「胸を焦がして」や「愛の歌」も、歌の強さを感じさせてくれる聴き心地になっている。
表現力も演奏力もあるバンドだから色んなアプローチができると思う。
んだけど、歌が真っ直ぐに届く形に落とし込んでいる印象がして、それが今の自分にすごく刺さったので、お気に入りのアルバムとなっている。
Cody・Lee(李) 『心拍数とラヴレター、それと優しさ』
とにかく楽曲ひとつひとつが面白い。
びっくり箱を開くような、予想のつかないアプローチに毎回ドキドキさせられるような、そんな印象なのだ。
「愛してますっ!」と「悶々」と「冷やしネギ蕎麦」と頭から続けて楽曲を聴くだけでも、装いが変わり続けていることを実感する。
この振り幅の大きさは、いわゆる<若手バンド>においても屈指なのではないかと思うのだ。
でも、脈絡なくジャンルを横断しているかといえば、そんなこともなくて。
通して聴くと、このバンドが持つオルタナティブなロック精神を感じる瞬間があって、<バンド>としての強さを感じさせてくれるのである。
色んなアプローチができるけれど、根本はきちんと<バンド>とか<ロック>に対する美学を持ち合わせている、というか。
なんにしても、メジャー・デビューを果たしたことで、さらにCody・Lee(李) がとんでもない進化を果たしたことだけは、よくわかる、そんな作品。
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JO1 『KIZUNA』
アルバムを通して聴くと、JO1がいかにヒットソングや話題曲をここまで生み出してきたかを感じさせる。
それくらいに、ひとつひとつの楽曲のパンチ力が半端ない。
「With Us」のようなスタイリッシュな楽曲が出てきたかと思えば、「Move The Soul」のようなアッパーな楽曲を展開していて、常にドキドキがフルスロットすることになる。
ほんと、ポップな歌メロもヒップホップ色の強いナンバーも鮮やかに歌いこなすあたりに、グループとしての幅の広さを感じさせてくれる。
また、ここが大きなポイントだと思うんだけど、作品を聴くと、単に曲が良いだけではなく、JO1の洗練された表現力があるからこそ、を感じる場面に出くわす瞬間がたびたびあるのだ。
アルバムの流れで聴くからこそ、よりそのことを強く感じるのかもしれない。
キタニタツヤ 『BIPOLAR』
ドラマ主題歌なども手掛けることが増え、間違いなくシーンでの存在感が強まっているキタニタツヤ。
そんな油の乗ったキタニタツヤの渾身の一作が『BIPOLAR』。
でも、どれだけ表舞台で存在感を強めても、「PINK」のようなダークみのある切れ味鋭い楽曲を鮮やかに歌うところがたまらない。
アルバム全体も10曲収録ということで、中だるみみたいなものが一切ないのも良い。
聴き始めると、キタニタツヤの独自の世界に一気に飲み込まれてしまうのだ。
今もっとも注目すべき男性ソロアーティストの一人かもしれない。
アルバムを聴いて、改めてそんなことを感じるのである。
まとめ
MAN WITH A MISSION 『Break and Cross the Walls II』
Ivy to Fraudulent Game 『Singin’ in the NOW』
Cody・Lee(李) 『心拍数とラヴレター、それと優しさ』
JO1 『KIZUNA』
キタニタツヤ 『BIPOLAR』
というわけで、今月はこの5枚を選びました。
どれも良いアルバムだと思うので、よかったら聴いてみてくださいな。
では、今回はこの辺で。
ではではでは。
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