前説

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Tempalayの「ゴーストアルバム」が自分にとって、ものすごくツボだった。

もともとTempalayの楽曲は好きだったけれど、その好きが今までの好きを飛び越えた感覚があって。

そのことをベースにして、なぜ自分はTempalayが好きなのか、ということを書いていきたい。

本編

独創的なサウンド

サウンドそのもので「このバンド」とわかるバンドは少ない。

だからこそ、バンドのことを<ジャンル>で形容できるとも言えるわけだけども。

ただ、ジャンル分けするための言葉でサウンドが説明できるということは、それだけ他のバンドと似たような音を鳴らしているとも言えちゃうわけだ。

そう考えたとき、Tempalayのサウンドはサウンドそのもので明らかな存在感を放っている。

もちろん、サイケデリックとかインディーロックとか、ある種の分類に当てはめて語ることも不可能ではないんだけど、そういう必要がないほどにTempalayのサウンドはTempalayそのものである感が強い。

この浮遊感の強いイントロ。

独特のバンドアンサンブル。

ああ、Tempalayの音楽だなあと思わせてくれる魅力が宿っている。

ただ、Tempalayが面白いのは、=サウンドがパターン化しているというわけではないこと。

サウンドそのものがバンドの個性を放っている場合、つまりはそのバンドは似たようなサウンドばかりを鳴らしているということを意味する恐れもある。

でも、Tempalayはそういう同じようなテイストを回避している。

少なくとも、自分はそのように思っている。

クールかつ心地よいグルーヴが印象的な楽曲を演奏したかと思ったら、けっこうフィジカルが強そうなソリッドな楽曲を演奏したりする。

メンバーは3人であり、ギター、ドラム、シンセサイザーという構成だからこそ、音に対するアプローチが幅広いのが理由のひとつなのかもしれない。

かつ、一人だけサウンドの大部分の枠を決めるというよりは、メンバーそれぞれが「良い」と思う音を自由に打ち込んでいるような心地よさがあるからこそ、楽曲ごとにヒリヒリした感触が異なっているのだと思う。

この辺りも含めて、Tempalayにしか生み出せないサウンドを常に響かせているよなーと感じるのである。

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独自性のサウンドとキャッチーなメロディー

あと、Tempalayのサウンドってけっこう個性が強いんだけど、わりとするっと聴いても心地よかったりする。

サウンドの存在感も強いんだけど、サウンドだけで魅せるバンドではない感じがする、とでも言えばいいだろうか。

言ってしまえば、メロディーがたっているのである。

鼻歌で歌っても心地よさが損なわない美しさを楽曲を兼ね備えているのである。

かつ、その美しいメロディーラインを小原のボーカルと、AAAMYYYのコーラスの塩梅も良い。

サウンドとメロディーとボーカルの結託具体が絶妙で、ぐっと楽曲の強度が強靭なものになっているような印象を受けるのだ。

だから、聴けば聴くほど沼っていく。

そういう心地よさが楽曲に内包している。

進化しつづけるサウンド

あと、「ゴーストアルバム」を聴いてこのバンド、凄いなーと思ったのはそのサウンドの広げ方。

冒頭、「ゲゲゲ」はいきなり民謡調のサウンドとビートの構成になっており、和のテイスト全開で楽曲が始まる。

かと思えば「GHOST WORLD」では先程までの楽曲とはまったく違った世界を花開く。

しかも「GHOST WORLD」は冒頭のイントロとサビのメロディーラインでも、鮮やかなギャップが炸裂していて、Tempalayらしい美学に吸い込まれていく。

こういう音も<イケてる>に消化して、表現に落とし込んでいくんだ・・・という凄みを感じるわけである。

こういうところもまた、このバンドにしかない魅力だよなーと思ってしまう。

色んなレベルで、絶妙なバランスを成立させているバンドだと思う。

まとめ

言葉としてはとりとめなくなってしまうんだけど、Tempalayはバンドの持つ美学に対して絶対的な軸を持っているバンドな気がする。

なのに、その美学は普遍のものではなく、きっちり作品ごとに進化させて今までとは違うアップデートを魅せる。

だからこそ、聴くたびにドキドキするし、惹き込まれてしまうのである。

「ゴーストアルバム」は、そんな今のTempalayの凄みが音に詰め込まれたような作品だと思う。

<幽霊>をモチーフにしている言葉のアプローチも、「ゴーストアルバム」を魅力的なものにしている理由のひとつとなっている。

他のバンドと比較することすら意味をもたないような、そんな気持ちにさせる不動のバンド。

まだTempalayの音楽に触れていない人は、ぜひ「ゴーストアルバム」を聴いてほしいと思う。

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