前説

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あくまでも個人的な意見になるんだけど、当時、僕にとってSHANKというバンドは、ELLEGARDEN(以後、エルレ)の後に現れたこの手のジャンルのヒーローって感じだった。

まあ厳密に言えば、エルレとSHANKではやってる音楽性が違うし、ライブの魅せ方も同じではないと思う。

つまり、それぞれに魅力があるまったく別物のバンドではあるんだけど、僕にとってこの二組のバンドに惹かれる要素はすごく似ていた。

鳴らしているデカイ音がとにかく気持ち良くて、そのデカイ音に生で触れたら理屈抜きで身体を動かしたくなる衝動を覚えてしまう。

その点において、この二組はまったく同じだったのだ。

要は、バンドサウンドの気持ち良さの類が同じだったと言えばいいだろうか。

とにかく、ライブでその音楽を聴くと、思わずモッシュをしたくなってしまうという意味で、自分の中ではエルレとSHANKの二組は、地続きの関係にあったのだ。

とはいえ、なんとなくSHANKのモッシュピットって独特の空気があった。

まあ、エルレは色んな意味で例外なので、ちょっと質感が違うんだけど、例えば、10-FEETなんかだと、わりと「みんなでワチャワチャ」みたいな空気が漂いがちである。

んだけど、SHANKのモッシュピットって、なんというかみんな若くてエネルギーに満ち溢れがちなのだ。

若いモッシュピットだから無鉄砲というか。

良い意味で無秩序で、良い意味でモッシュピットが混沌としがちというか。

もちろん、どのライブで彼らを観るかによって違いはあるんだろうけど、あくまでも僕の観測範囲で言えば、そういうイメージだった。

だから、SHANKを前の方で観るときは、HPが大きく削られることも厭わない覚悟をもってして、挑む必要があった。

まあ、今日はしんどいから大人見にしとくか〜って思っていても、気がついたら前の方に行って、ズタボロになってしまうことが往々にしてあったわけだけど。

話は少し変わって、そういうモッシュピットで若くて瑞々しい暴力的なエネルギーが生まれがち、という意味では、売れてきはじめの頃のフォーリミのモッシュピットにも通ずるものがあったのかもなーなんて思ったりする。

今ではしっかり爽やか三十路バンドとなったフォーリミのモッシュピットは「全年齢対象」って空気になってきたけれど、昔は、それはそれはエグかった。

今でもフォーリミのモッシュピットはエグいよ!という意見があるかもしれないが、まあ、昔に比べたら少しは丸くなった部分はあると思う。まあ、これも個人的な意見でしかないが。

本編

SHANKの話に戻そう。

SHANKが「若手」だった頃から時代は流れ、SHANKもすっかりこの手のジャンルにおいての中堅になった。

なんとなくだけど、今の高校生からすれば、SHANKは十分もう「古いバンド」なんだろうなーなんて思うのだ。

そんなSHANKは、2019年、ヨンフェスのメインステージに出演する。

思うのだ。

もし、フォーリミが大好きで、フォーリミのような音楽に胸がときめくタイプの音楽好きで、でも、SHANKのことはあんまりよく知らないからこの時間は休憩にしようかなーって思ってる人がいるのだとすれば、それは勿体ないよなーって。

悪いことは言わないから、SHANKだけは見ておいた方がいいぞ。そんな苦言を呈したくなってしまうのだ。

今年のヨンフェス、1日目のメンツ微妙……なんて声が聞こえなくもないからこそ、なおのこと、そう思うのだ。

1日目のメインステージにいる、SHANKってバンド、想像している以上にヤバいバンドだよって。

フォーリミのような音楽が大好きなら、絶対に刺さる。というか、刺さるどころの話ではない。きっとライブのヤバさに触れてしまったら、貫通してしまうと思う。

身体で表現する下ネタ具合という意味でも、フォーリミの比ではないから。(まあ、これは決してMCにおける下ネタ比率が高いというわけではなく、もう少し直接的な「やらかし」が多いという話なのだが)

そういう要素も含めて、ぜひ見て欲しいなーなんて思う。(まあ、ヨンフェスではそういうやらかしはまずしないと思うが)

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SHANKの音楽は気持ち良い

例えば、フォーリミの音楽が好きな人って、疾走感のあるビートと気持ち良いメロディーが展開されるから好き!って人が多いと思うんだけど、SHANKの魅力もマジそこだから!な感がある。

ほんとテンポが良くて、リズムがキレキレで、余計な要素が一切なくて、シンプルに「バンドが持つ気持ち良いもの」を凝縮した展開がなされる。

実際、彼らの歌は短いものが多くて、30分しか時間が与えられないフェスのステージでも普通に10曲以上披露される。

ライブにおいても、彼らはあんまり余計なことを言わずに、言ったとしても(照れるが故に)そこまで深い話はせずにせっせと曲をはじめ、攻撃的なビートで展開される短めの歌を次々に披露していく。

その次々具合が容赦ないから、あっという間にモッシュピットはエグいことになってしまうし、前述したように身体はバキバキになってしまう。

いや、でもね、ライブ中はそういうのが気にならないくらいに、彼らの歌ってアガるんですよ。

マジでマジで。

しかも、短い歌故の良さというか、ある意味「全部サビじゃんこれ!」みたいな強度もある。

メロコアのバンドの良さってこういうことだったよ、ってことを思い出させてくれる音楽を鳴らしてくれるし、その期待に完璧以上もので打ち返してくるバンドなのだ、SHANKは。

もうね、シンプルにかっこいいのよ。マジで。もうこれしか言うことがないんだ。語彙力も情報量も皆無だけど許してほしい。ごめん。

まとめ

SHANKの場合、THE NINTH APOLLO時代の曲とavex内に作られた新レーベル”BAiTFiSH RECORDS”時代(というか、今在籍しているレーベル)の曲があって。

どちらが良いとかはないんだけど、個人的な趣向の話をすれば、THE NINTH APOLLO時代の曲に好きなものが偏ってくる。

ただ、いかんせんTHE NINTH APOLLOなので、レンタルもしていなければ、ストリーミングもないし、Youtubeにもそこまで音源があるわけではないから、なかなか聴くきっかけが見つからないかもしれない。

けれど、聴けば絶対に後悔しない。

だから、可能であれば、ひとつでいいから彼らのアルバムを手にとってみて、難しいことは考えずに聴いてみて欲しいなーなんて思う。

ちなみに、個人的に好きなSHANKの歌は「 Long for the Blue moon」。

オススメのアルバムは……んん〜わからん!!!

「BAiTFiSH Attitude」というアルバムのジャケットは、少しだけサカナクション感があるので、サカナクション好きにはそのアルバムを勧めておきたい。

結論、ライブを見てください!以上!!ってなっちゃうので、ここで言葉を尽くして魅力を説明するのがマジでムズイんだけど、とにかくヨンフェス行く人は見てくださいな。

頭空っぽにして、全力で「遊べる」そんなバンドなので。

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