前説

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フジファブリックの大阪城公演のライブから一年が経ったらしい。

月日が経つのは早いものである。

そこで、今日はフジファブリックのことを記事に書きたい。

本篇

今年のフジファブリックのトピックとして大きかったのは何だろう?

そう考えたとき、最初に出てきたのこれ。

そう。

小林武史とタッグを組んだ新曲の発表である。

発表した当時はけっこう驚いた。

なくはないけれど、どうなんだろうというモゾモゾ感があったことは確かだ。

なんせ、小林武史のサウンドって「色が濃い」ものが多い。

小林武史とタッグを組んだバンドは多いけれど、基本的にストリングスを入れた壮大なアレンジを手掛けることが多いのだ。

SHISHAMOもそうだったし、ACIDMANもそうだったように思う。

そういう方向性をバンド側が要望していたからそうなったのだろうし、そういう色付けをしたいからこそ小林とタッグを組んだのだろうとは思うけれど、このいかにも小林がアレンジを手掛けた感じのするサウンドは賛否が起こることも多いのは確かで。

良い悪い、好き嫌いは置いといて、あまりにも楽曲そのものが小林の色に染められていくからだ。

そのバンドの「バンドっぽさ」が好きなファンからすると、小林が持つそのドラマチックさは蛇足に感じる人も多いわけだ。

そのため、フジファブリックが小林武史とタッグを組むことも賛否があったように感じるのだ。

では。

その小林とタッグを組んだ「光あれ」は、どういう評価を得たのだろうか。

まあ、ファンの総意はよくわかんないけど、個人的な感想を言えば、フジファブリックの新しい一面に光が当たった作品だなーと思った。

今までのフジファブリックの楽曲にはない面白さを「光あれ」から感じたのだ。

ちょっとファンクっぽいテイストで、今までの楽曲にはなかったようなリズムアプローチ。

サウンドの音使いも、どことなく懐かしさを覚えるのだ。

ちょっと昭和の歌謡曲感があるというか。

フジファブリックの円熟したサウンドに、その懐かしさが良い具合にマッチしているのだ。

そういう全体に触れてみたとき、自分の感想としては「面白い」という言葉がこぼれ落ちたわけだ。

あと、「光あれ」というタイトルにふさわしく、フジファブリックの優しさに満ちた歌のように感じる。

もともと山内のボーカルって優しくて光あふれる楽曲に似合う歌声をしているように思うのだ。

昔のフジファブリックは変態的で摩訶不思議な魅力を放っていたわけだけど、山内がボーカルはそれとは違う。

王道的なポップスに魅力を混ぜながら、甘くて優しい響きを持った歌声をしているのだ。

だからこそ、バンド以外の音が強く鳴り響き、「ロック」というよりも「ポップ」と言われるような仕上がりになった歌に、ハマる。

「光あれ」は、今のフジファブリックだからこその魅力が詰まっている。

そのように感じるのである。

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ポップな名曲が多いフジファブリック

話はちょっと変わるけれど、バンドサウンド以外が印象的な歌といえば、この歌も思い出す。

「Green Bird」は弦楽器の音が印象的だ。

自分はこの歌のイントロがすごく好きである。

華やかな光みたいなものをこのサウンドから感じるんだけど、その多幸感のある眩しさがたまらなく好きなのである。

これくらい強めにポップスに寄せた歌のほうが、今のフジファブリックの良さが引き立つことも多い。

そのように感じるわけだ。

これは、山内のボーカルだからこそだと思うし、「Green Bird」もまた今の体制のフジファブリックの名曲のひとつだと思うわけだ。

まとめ

ポップでマイペース。

一見するとちょっとした「ゆるさ」すら感じさせる空気感がある。

「光あれ」もまた時間に流されないマイペースなフジファブリックだからこそ生み出すことができた独特の空気を持っている。

ただ、今のフジファブリックって単にゆるくてマイペースなだけのバンドではない。

本気を出せばめっちゃゴリゴリ。

というか、もともとメンバー全員演奏のレベルが高くて、エネルギッシュな魅せ方をすることだってお手の物なわけだ。

ライブだと、このギャップがより鮮やかな形で体現されていく。

このギャップに触れてしまうと、もう沼しかない。

めっちゃゆる〜〜〜〜いMCをしたあとに、息を飲むような演奏をするのだから。

ポップとロックの間で揺れ動く今のフジファブリックは強いんだよなあ。

そういうまとめにして、この記事を終えたいと思う。

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