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今回はBUMP OF CHICKENのButterfliesというニューアルバムから「GO」という歌の歌詞の意味について考察していきたいと思う。

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歌詞に踏み込んでいく前にポイントとして藤原基央の歌詞は反復と、君と僕の距離、そしてその代名詞が何を指すのかに注目する必要があることを明示しておきたい。

そのことを踏まえつつ、歌詞をみていこう。

※当記事について著作権違反という申し出があったため、歌詞の引用部分に関して一旦全て削除にしますが、お手数ですが、歌詞に関して別サイトでご参照になりつつ、当記事をお読みください。お手数おかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

Aメロについて

冒頭のフレーズは自分の不器用さや前途多難な過去を歩んできたことを表現するためのフレーズである。

そして、次のフレーズでは「地球」とワードが出てくるのが藤くんらしい。

身近な話から地球というスケールの大きな話(比喩)の持っていくのが彼の定石なのだ。

表現方法はともかく、意味自体はそんなに難しいところではないのではなかろうか。

要は具体的な夢も持たず、けれど未来は前途多難な感じを表現しているわけである。

次に「叱られて~聴いていた」の部分であるが、ここでポイントなのは「トランペット」とはどういう比喩なのか、ということであろう。

歌詞の流れからして希望とか勇気の象徴としてトランペットが登場しているわけだが、なぜそれを「トランペット」と表現したのか具体的な理由は示されない。

わからないので、一旦、この続きをみていこう。

Bメロについて

「途方に暮れて立ち止まって」とあるように、それまで歩き続けていた主人公はトランペットの音を聴くことでそこで立ち止まり、そこで泣いた景色が想像される。

藤くんの歌詞はこういった「風景」をとても大切にして言葉を並べていく。

懐かしい声で囁いたのは水たまりの煌めきなのだとしたら、ここで藤くんの得意な擬人化がこっそりと使われている。

フレーズの意味だけを簡単にいえば、立ち止まっていいし、泣いてもいいんだと優しく肯定しているというふうにとれる。

サビについて

宝石=
星空=

ここに何を入れるのかが解釈の最大のポイントであろう。

まあ、難しいことは考えず夢とか希望とかそういう類を代入すれば、意味を追いやすいだろう。

さて、宇宙を想起させるメタファー=セカイへと目を向けさせるのが、藤くんの歌詞における黄金パターンであるわけだが、今回は心の宝石を星に見立てさせている。

君は君らしく頑張ればいいんだよ、という言葉をあえてそういうカタチで表現するのがとても「らしい」。

ところで、この君とは誰なのだろうか?

曲を聴いている「君」を指しているような感じもするが。

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2番のAメロについて

2番の歌詞をみてみよう。

一番が「歩く」について書かれていて、2番は「走る」について書かれている。

ただし、なぜサーカスという言葉を使ったのかがよくわからない。

サーカスというのは賑やかな未来というイメージだったのかもしれないけど、個人的にはしっくりこない。

チケットという言葉を使いたいけど「乗車券」=電車、みたいな安易なモチーフに引っ張られたくなかったら、無理矢理サーカスという言葉を使ったような気もしなくない。

「叱られる~地球の上」のフレーズについてであるが、これは完全に1番と対比させ、同じ言葉で逆の意味を歌う藤くん特有の表現技法の一つである。

ただし、ここで一番で登場したはずの「トランペット」を登場させなかったのはなぜだろうか。

謎だけが残るフレーズたちである。

Bメロについて

「直ってたまるかよ」というフレーズで締めくくられているが、ここだけは妙に口語的な言葉を使っていて、ひとつも比喩を登場させていない。

ある意味、一番素直なフレーズであり、全体からみると少し浮いたフレーズにも見える。

が、ゆえにここに実はメッセージが込められている気もする。

どうなのだろうか。

2番のサビについて

宇宙というイメージが確かにあるから「太陽」という言葉が出てくるんだろうけど、2番は全体的に比喩を使わず、直接的な言葉を使いすぎている気がする。

まるで、これくらいわかりやすく言わないと、大勢の人に「ちゃんとした意味」が伝わらないと言わんばかりに。

この歌の特徴は希望を歌った歌だし、前向きな姿勢であることは間違いないが、未来が必ず良いものになると宣言しているわけではないもころである。

だから、本音では一生今日が続いて欲しいと言っているけれども、走ろうとするのである。

ここでピンと思うことが出てくる。

これってよくライブのMCで聴くフレーズじゃないか、と。

BUMPがライブ終盤になって、終わりたくないけど、あと2曲で終わりますっていって帰っちゃうあの感じに似ている、と。

ここで頭に浮かんでくるのが比喩をほとんどつかわなかった2番のBメロのフレーズである。

これってBUMPの、そして藤くんが曲を作るときの「言葉」のように聞こえないだろうか。

人簡単に説明できる言葉で曲を書いているんじゃなくて、もっと繊細でもっと確かなことを歌詞にしているんだよ、というメッセージに見えないことはないだろうか。

これがBUMPという自分自身のことについて歌った歌だと仮定すれば、見えてくることがある。

サーカスというのは新たなブームのことなのだ。

このタイトルとも似ているポケモンGOだってサーカスに代入できるものかもしれない。

要は、今、音楽を取り巻く環境はどんどんと変わり、BUMPですら今ほどの地位や売り上げを維持するのは難しいのかもしれない。

音楽業界の変動は激しく、音楽以外のエンターテインメントも常に動き続けているわけだ。
(ポケモンGOなんてまさしくその代表である)

だから、現状維持だけだったらいつか飽きられてしまうから色々と音楽的にもメディア戦略的にも挑戦する必要がある。

今日を続けるだけでいいなら楽でいいけれども、未来を選ばなきゃいけないわけである。

宝石=曲

と考えたら、名前を付けるという意味も納得がいくのではなかろうか。

Cメロ~最後

受け入れることが大切なんだと藤原は歌う。

人に誇れる過去じゃなくても、望んだ未来じゃないとしても、未来を擬人化にして「君が選んで来てくれた」と嘯くことで、その全てを肯定してしまうのだ。

こんなのロックじゃないとさんざん蔑まれたけれど、下手くそだと周りからののしられたけど、虚勢をはってバンドを続けてきたわけだ。

「アーティスト」として、よりたくさんの人に曲を聴いてもらうための未来を選び、その未来を実現するために彼らは「GO」し続けたのだ。

そして、続けることに意味があるバンドだからこそ、終わらせないことに意味があるからこそ、ゴールをしたときこそ、まさしく椅子はなくなってしまうのだ。

ゴールに僕の椅子がないというのは、まさしくアーティストの活動そのものだと思うのだ。

BUMPのライブにたくさんの人が集まるとき、BUMPが好きということ以外は共通点がなく、まさしく知らない同士の人の群れが出来上がった空間で、BUMPはライブは行う。

それ以上にバンドにとって「素晴らしい日」はないわけで、そういう素晴らしい日を未来にも続けていくために、BUMPはまだゴールをしないで、GOし続けるのである。

そんな決意の歌なのではないかと個人的には思いました。

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