s**t kingzの 「Oh s**t!! feat. SKY-HI」のカッコ良さに気づいた話

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2023年7月15日に放送された『音楽の日』という音楽番組。

 

長尺で放送されたこの日の番組では色んなコンテンツが目白押しになっていった。そんな中で、自分の心を大きく掴んだのが、事務所の垣根を超えて、複数のアーティストたちがお互いのそれぞれの楽曲をコラボパフォーマンスしたところ。

 

これが本当に素晴らしかった。

 

ジャニーズの楽曲を他のボーイズグループがカバーするという部分も、これまでの音楽番組では絶対にあり得ないことだったので、「おおおおおおお」となってしまっている自分もいたし、それぞれの個性は違いながらも、それぞれのグループやメンバーが持つ「かっこいい」がバチバチにぶつかり合うパフォーマンスの連続は、これまでの背景とか無視してもシンプルに心打たれるものであった。

 

で。

 

連続するパフォーマンスの中で、個人的にぐっときた楽曲のひとつが、s**t kingzの「Oh s**t!!」だった。

 

というのも、この歌のダンスの切れ味がとにかく素晴らしくて、息を飲みながらパフォーマンスを見入ってしまう自分がいたのだった。s**t kingzのダンスが素晴らしいのはもちろんのこと、コラボで繰り広げられるからこそ多人数でのフォーメーションに心を奪われてしまったのだった。

 

そして、遅ればせながらも、この日、自分は改めてs**t kingzの「Oh s**t!!」のかっこよさを実感したのだった。

 

そこで、この記事では、s**t kingz 「Oh s**t!!」の話をしてみようと思うのだ。

 

s**t kingzの「Oh s**t!! feat. SKY-HI」の話

 

この歌はSKY-HIがs**t kingzに楽曲提供したもので、SKY-HIの切れ味鋭いフロウを堪能することができる。

 

この歌はもともとs**t kingzがこれまでの活動の中で感じた<怒り>を表現したいというコンセプトがあり、そのコンセプトを楽曲という形できちんと表現できる方と組みたいということで、s**t kingz側がSKY-HIにオファーしたことで実現した歌、とのことである。

 

具体的には、s**t kingzが不満や思っていることを箇条書きにしたものをSKY-HIに提出したうえで、そのフレーズをSKY-HIで再構築して、楽曲という形に落とし込んだ・・・という話である。

 

SKY-HIが秀逸なのは、歌の中で明確にメラメラの怒りを感じさせるタッチになっていながら、単に憎悪するだけの歌になっておらず、リズミカルな言葉選びを随所に取り入れていたり、ある種のコミカルさを歌の中で感じさせるように仕上げているところである。ヒップホップであれば、私小説のような体裁で、自分で自分のことを赤裸々に語るケースがよくある。かくいうSKY-HIも、そういう類の歌を何曲か世の中にリリースしている。が、この歌は、上記のような形で少しねじれた構成になっており、それがこの歌の面白さにも繋がっているように思うわけだ。

 

しかも、単に感情垂れ流しソングになるのではなく、その感情を表現として美しくもかっこいい形に落とし込んでいるのがたまらない。

 

これは、まずSKY-HIが切れ味鋭いフロウで構成されたライムを高速かつスリリングなラップで披露しているという中で、s**t kingzはs**t kingzで、そのかっこよさを飛び越えてしまうような鋭さで表現しているのも良い。どっちが埋もれるとかがなく、どっちも際立っている。だからこそ、コラボソングとしてのかっこよさが際立っているように思うわけだ。

 

当たり前だけど、この歌はフレーズのパンチ力が凄い。だからこそ、仮に半端なダンスを披露していたら、言葉だけがでっかくなって、歌としての説得力なり、かっこよさなりが大きく下がってしまう恐れが出てしまう。

 

だからこそ、s**t kingzのダンスもバチバチに仕上がっている。

 

MVでも、そういう内に秘めた想いをわかりやすく伝える構成になっているが、前提にあるダンスがバチバチに仕上がっているからこそ、腹に抱えている怒りや想い、その先に宿るダンサーとしての矜持を存分に感じることができるのである。

 

明確にダンスがかっこいいs**t kingz

 

端的に言うと、「Oh s**t!! feat. SKY-HI」のダンスがかっこいいという話だ。

 

歌のテイストにあいまった感情表現をダンスから感じることができるからこそ、よりダンスにぐっとくるわけだけど、なぜこんなにもs**t kingzのダンスにぐっときてしまうのだろうか。

 

ポイントはいくつかあると思っている。

 

ひとつは動きのトメの部分。

 

このダンスって動きが大きいし、激しい動きもたくさん確認できる。特に中盤で魅せる高速で足の曲げて伸ばして繰り返すパフォーマンスは、おおおおお、となる。こういう目だった動きに心が引っ張られるのは当然なのだが、そういう動きが効果的に感じるのは、動かない部分でぴたりと動きを止めているから、のように思う。動きが激しいところは大胆に動いて見せて、動きを止めたり、次の動きに切り替える瞬間は見事なまでにぴたりと一旦動きを0にしている

 

このメリハリがしっかりしているからこそ、ダンスがどこまでもかっこよくなる。

 

もっと言えば、さらに大きな動きをしているとき、動きの目立つ部分だけに注力することなく、指先の動きとか、両足の広げ方とか、枝葉の細かい部分にも徹底的に意識を研ぎ澄ませていることがわかる。

 

こういう部分に乱れがないからこそ、揃ってダンスをしても自ずとそれぞれの動きがシンクロしてくるし、楽曲のリズムメイクとダンスの動きのシンクロ率も高いものになってくる。

 

まとめに替えて

「音楽の日」という番組がきっかけで、改めて「Oh s**t!! feat. SKY-HI」のかっこよさに気づいた、というのがこの記事の結論である。

今後は、s**t kingzのかっこよさも定期的にチェックしていきたいと思っている、そんな今の自分。

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