Kroiの音楽を聴いてゾクゾクしてしまっている件

スポンサーリンク

バンドの良さを仮に五角形で語るとする。

あなたはどんな要素をピックアップするだろうか?

例えば、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、それ以外のサウンド・・・みたいな感じにしてパートごとに考えるという方法もあるだろう。

あるいは、メロディー、サウンド、歌、リズム、歌詞・・・みたいな感じで楽曲を構成するいくつかの要素で考えるという方法もあるだろう。

まあ、何を選ぶのかは自由だと思う。

んだけど、例えば”バンドが持つリズムの乗りこなし方”をこの項目として選んだとき、とあるバンドはきっと、その項目が満点を超えて、五角形を突き抜けてしまうように思うのだ。

え?どのバンドだって?

自分は、そのバンドのひとつとして、Kroiの名前を挙げたいと思っている。

本編

Kroiの魅力

Kroiってバンド名にもあるように、ブラックミュージックを軸にしたサウンドメイクが際立っている。

故に、ソウルフルなグルーヴを炸裂させる楽曲が多い。

バンドの代表曲である「Balmy Life」も、そんなKroiのグルーヴが炸裂している一曲だと思う。

「HORN」でも「risk」でもいい、とにかくKroiの楽曲ってどれもリズムが心地良くて、リズムの良さに一度目の興奮が生まれる。

故に、一度楽曲世界に誘われると抜け出せなくなってしまうのだ。

しかも、このバンド、特定のリズムパターンやジャンルが得意なわけではない。

ブラックミュージック全般を軸にしていることもあって、ロックやソウル、R&Bにヒップホップと、色んなアプローチを得意としており、楽曲ごとにアプローチの色合いが大きく変わるのだ。

この辺が、kroiの凄さのひとつだよなーと思う。

なんというか、ドラムが刻むリズムがすごく野生的なのである。

例えば、歌メロ要素の強いバンドだと、ドラムは丁寧という印象が強く残って、あまりそのサウンドに野生的とは感じないことが多い。

でも、Kroiのサウンドは、そういう色合いが滲みまくっている。

感覚性が持つかっこよさが、サウンドの節々に溢れ出しているのである。

スポンサーリンク

「Hard Pool」でも感じるリズム的野生感

新曲である「Hard Pool」も、そういう野生感溢れるリズムをフルで感じることができる。

しかも、リズムの変化の流れが秀逸なのだ。

この歌は冒頭のイントロとAメロで、楽曲のリズムががらっと変わる。

イントロだけ聴いたら「こういう感じで楽曲が進むのかな・・・」と想像が膨らんでいくんだけど、Aメロに入ると良い意味でその期待を壊してくれるのである。

しかも、ボーカルパートに入ってからも変化が多様で、丁寧にボーカルが歌メロを紡いでいると思ったら、ふとした瞬間に高速ラップを披露する流れになる。

疾走感のあるパートに入っていたかと思えば、ぐっとテンポを落としてゆっくり言葉を刻むパートを堪能することもできる。

そして、そうやってボーカルが変化する後ろで、ドラムへベースが俊敏かつなめらかにリズムを変化させていることに気づく。

だからこそ、どんな展開になっても、楽曲の躍動感が損なわれることなく、常にかっこいいを突き抜けていくのである。

楽曲のテンポが遅くなろうが速くなろうが、常に揺れて動きたくなるような心地になるのである。

頭で音楽を聴かすのではなく、身体で聴きたくなる音楽・・・・・・とでも言えばいいだろうか。

そういう感覚に力強く作用するという意味でも、Kroiのバンドサウンドはどこまでも野生的である。

そんなふうに思うのである。

ちなみに、「Hard Pool」の圧巻は最後のサビが終わったあとのアウトロ + コーラスの部分にあると思っている。

というのも、楽曲の後半で今まで触れてこなかったタイプのグルーヴとリズムパターンをどんどん披露してくるからである。

ここのゾクゾク感はたまらないと思うし、最後までどんな風に展開するのかわからない面白さをぜひ楽曲を聴いて体感してほしいと思う次第なのである。

まとめに替えて

前にKroiのことを書いた記事のタイトルが”Kroiというバンドのグルーヴがエグい件”だった。

関連記事:Kroiというバンドのグルーヴがエグい件

またしてもバンドが持つグルーヴのことを書いてしまっている自分がいる。

いや、でも、確かにKroiの音楽って毎回異なるグルーヴを感じさせてくれるのに、感想をシンプルにすると「グルーヴ、ヤバイ」みたいな言葉になってしまうのである。

このバンドにしか吐き出すことができないリズムの集積がそこにあるからだと思う。

常々、恐ろしいバンドだと思う。

スポンサーリンク

LINEで送る
Pocket