関ジャニ∞の「アンスロポス」に感じた、確かなかっこよさ

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関ジャニ∞の「アンスロポス」がすごく自分の好みで、最近よくリピートしている。

そこで、この記事ではそんな関ジャニ∞の「アンスロポス」の感想を書いてみたい。

「アンスロポス」の話

ところで、今作は関ジャニ∞にとって50枚目のシングルとなるらしく、関ジャニ∞としてメモリアルな一曲である。

今作はアニメ「め組の大吾 救国のオレンジ」OP主題歌であり、番組内では昨年から毎週OAしていたらしいが、2024年、ついに楽曲としてリリースされたことになる。

作詞作曲を手がけたのは、TVアニメ『呪術廻戦』のOP「青のすみか」などをはじめ、幾つも話題作を世に放ったキタニタツヤ。

このタイミングで、キタニタツヤが関ジャニ∞に楽曲提供をする、というのがまず熱い。

しかも熱いのは提供したという事実だけではない。

楽曲そのものも、熱いのだ。

というのも、提供した楽曲は「め組の大吾 救国のオレンジ」の世界観も踏まえたものになっているし、今の関ジャニ∞の魅力を存分に引き出したものになっているからだ。歌詞もメロディーもアレンジも(アレンジはキタニタツヤが手がけてはいないけれど)、そういう要素を感じる。

少なくとも、自分はそう感じていて、それが楽曲のぐっとくるレベルを引き上げているのだ。

ちなみに、「アンスロポス」はMVで関ジャニ∞のメンバーがバンドセットで映っていることからも分かる通り、パンチ力のあるロックサウンドが印象的なナンバーになっている。

で、聴いて思ったのは、この歌、バンド好きにもぐさりと刺さるロックテイストな楽曲だなあということだった。

どういうことか?

例えば、ジャンルレスに楽曲を歌うグループの場合、タイミングによってはロック色のある楽曲を歌うこともある。

で、そういう楽曲はライブ映えにしそうな、ノリノリな歌で、気に入ることも多い。

んだけど、それは「ロック色の強いそのグループの歌」という受け止め方が前提になっているというか、仮に誰が歌っているかという枠組みを取っ払って、「バンド色の強い楽曲」だけでその楽曲を捉えると、また評価が変わる・・・というパターンがあるように思う。

でも、関ジャニ∞の「アンスロポス」は、変な言い方になるかもしれないが、「バンドとしての色合い」が力強く出ているし、そういう受け止め方をしても、色褪せない迫力を感じるのである。

関ジャニ∞はいくつもロックフェスに出演して、「バンド」としてもパフォーマンスに磨きをかけてきたグループだし、TV番組などで、バンドとしてパフォーマンスを何度も行ってきた実績がある。

もちろん、これは別の話というか、音源としてリリースされる楽曲においては、「演奏しながら歌っている」わけではないので、こういうライブパフォーマンスの話と音源の出来具合は別の話になるんだけど、でも、今作の「色合い」は、そういう要素の繋がりを感じる自分がいるのだ。

なんというか、バンドサウンドに対する解像度が高さをボーカルから感じるし、バンドとしてのキャリアも積んできたグループだからこそのボーカルのアプローチを感じるのである。

例えば、冒頭のAメロは、安田章大がボーカルをとっているが、ここのオラオラ感が絶妙である。

ゴリゴリのサウンドに似合う、熱いボーカルを披露している。

こういう音に乗るとき、自分のボーカルがどういう表情でいればいいのか、がボーカルからはっきりと感じられるし、実際、Aメロのボーカルのワクワク感が素晴らしいのである。

仮に、ここで良いところを見せ過ぎようとしてテンションがマックスになってしまうと、その後にやってくるサビとの対比的に微妙になってしまう。

なので、ここでパワーを感じさせつつも、かといって全力にはならない絶妙な塩梅でボーカルを紡いでいる感じに、「おおっ!」となる自分がいるのだった。

また、サビ前に丸山隆平のボーカルも絶妙である。

この楽曲はが全体的にパワー重視・力んだボーカルが存在感を見せるパートが多い。

そんな中で、サビ前の丸山のパートは一瞬ふわっと力を抜いて、サビまでのブリッジとして「これしかない」という力の入れ具合でメロディーを紡ぐ。ここにもぐっとくる自分がいる。

このように、パートひとつひとつのボーカルの色合いが絶妙であるからこそ、メンバー全員でユニゾンする力強くてキャッチーなサビが印象的に光ることになる。

で、こういう絶妙なボーカルのアプローチができるのはなぜだろうと考えたとき、バンドとしても着実にキャリアを重ねてきた関ジャニ∞だからこそ、を強く感じるのだ。

加えて、関ジャニ∞としてメンバーそれぞれの個性や役割などをきちんと把握しているからこそ、「自分のパートではこういう魅せ方をするべき」の解像度が高くなり、これしかない表現で次のパートにバトンを渡せているんだろうなーとも感じたりする。

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キタニタツヤと関ジャニ∞の化学反応

そして、今作はシンプルにキタニタツヤが提供した歌が良い。

キャッチーで耳馴染みの良いメロディーライン、原作にも関ジャニ∞にもリスペクトを感じさせるような歌詞たち、「アンスロポス」というタイトル、すべてにスキがないからこそ、関ジャニ∞がこの楽曲とストレートに向き合ったときの爆発力がとんでもないことになる。

50枚のシングルを世に出してきて、ライブ・コンサートにフェスにTV番組のパフォーマンスに、さまざまなところで、伊達じゃないパフォーマンスを確かに磨いてきた関ジャニ∞だからこそ、キタニタツヤの作った良い歌の「良い」の度合いを爆発的に上げていく。

しかも、今作は関ジャニ∞が今のフェーズとしてリリースできる最後の楽曲にもなるわけで、それがより歌の熱さを際立たせているのではないか、と勝手ながらに思う。

ちなみに、自分はこの「ボーカルの熱さ」にも心揺さぶられた。

内心は、どういうテンションでボーカルを紡いでいるかはわからないけれど、聴いている自分としては確かにそのボーカルから熱いものを感じたのだった。

で、男性グループのボーカルの場合、「上手い」とか「かっこいい」は感じることがあっても、ハートフルでパッション的な部分で心を揺さぶられることって、そこまで多くない。

でも、関ジャニ∞の「アンスロポス」は、不思議とそういう揺さぶられ方をしたのだった。

これは、キタニタツヤが紡いだ言葉とメロディーが素晴らしくて、そこに関ジャニ∞の熱さと柔らかさを併せ持ったボーカルが組み合って、化学反応を起こしたからである。

そのように思うのである。

まとめに代えて

久しぶりに、関ジャニ∞の楽曲の感想を記事に書いているんだけど、今作は書かずにはいられないほどの衝撃を受けたのだった。

改めて、この歌がたくさんの人に突き刺さってほしいなあと、そのように思うのである。

関連記事:関ジャニ∞の唯一無二の音楽性の広さについて

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