前説

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ここだけの話だけど、2020年のベストアルバムのランキングはほとんど心を決めているところがある。

まだ名前は出せないけれど、あのバンドとかあのアーティストが上位だなーと決めていて、それはもう不動かなーくらいのテンションなのである。

そう。

本当だったら、そうだったのだ。

でも、その牙城を崩そうとしているバンドが出てきまいそうな予感なのだ。

そのバンドとは・・・・。

Mr.Childrenである。

Mr.Childrenは、あろうことか12月にアルバムをリリースしようと企んでいるのだ。

収録曲をぼんやりと眺めてみただけでも思う。

こんなん、絶対に上位にランクインするやん、と。

そして、その予感がきっと的中するんだろうなーと改めて思ったのが、アルバム収録曲となる「Brand new planet」を聴いたときなのである。

ミスチルだからこその劇的な美しさと力強さを魅せつける珠玉のバラード。

この記事では、そんな「Brand new planet」の話をしていきたい。

本編

「Brand new planet」の話

ミスチルって、いくつか楽曲の型があると思う。

その型の中でも、自分はこういうパターンのミスチルは好きだなーっていうのがあって。

簡単に言葉にはしづらいんだけど、少なくとも「Brand new planet」は、かなり自分の好みの型だったのだ。

バンドサウンドがしっかりしていて、でもその音がうるさすぎず、しっかりとストリングスを組みいることによるドラマチックさも生み出す。

めっちゃ整っているんだけど、バンドの躍動も感じる、こういうミスチルのバラードが、自分はツボなのである。

もちろん、圧巻なのはサウンドだけではない。

メロディーがしっかりしているところも、そう。

サビできっちりピークにもっていき、最後の大サビでそれを最高潮にするのは、桜井のボーカルの音域が広く、表現力が高いからこそだと思う。

力を入れるところ、しっとりとするところのメリハリが絶妙で、それはメロとサビでも言えるし、1番と最後のサビでも言える。

サウンドの展開のさせ方でもそこを強く感じた。

2番になってから、モードが変わる鈴木のドラム。

ここ一番でソリッドな音を鳴らす田原のギター。

実はリズムがキレキレなミスチルのグルーヴを確かに支えている中川のベース。

それら全ての要素に「あ、この曲は間違いないな」というものを覚えるのである。

圧倒的スケール

今年は例年以上にたくさんの音楽を自負がある。

若手でも太鼓判を押せるバンドが多かったし、中堅バンドもサウンドに磨きをかけている印象があった。

でも、そういう「凄さ」とミスチルの「凄さ」はやっぱり違うなーと、ミスチルの楽曲を聴くたびに思うのだ。

ドームみたいな規模の会場で音が鳴るイメージができるというか、きっとそういう広さをもってしても楽曲のスケールが損なわれることなく、むしろ力強く輝くような予感をビンビンにさせてくれるのである。

よく「音源は良いけれど、ライブは微妙」みたいな評価ってあると思う。

あれって要は、その楽曲を披露するうえで輝くスケールと、実際にその曲を披露するスケールに齟齬があるからこそ生まれるものだと思うのだ。

カラオケくらいの空間で歌えば圧倒的に歌が上手い人も、テレビで歌を披露すると粗さが見えてきがちだと思うし。

でも。

ミスチルの歌って、そういうことを凌駕するような迫力とダイナミックさがあるのだ。

だから、ドームでも良さは損なわれないし、むしろそういうどでかい場所でこそ楽曲の良さが全面に花開くというか。

「Brand new planet」も、そういう歌のように感じる。

で、それって、単にボーカルの声量が凄いとか、そういう話だけではないと思う(もちろん、そこが凄いのは前提だとは思うけれど)

音の数とか数値的なボリュームとかとはまったく違うラインで、きっとこの歌はドームみたいなスケールでも輝くんだろうなーと思うのだ。

それは楽曲の完成度、楽曲の構成、メンバー全員が生み出すグルーヴとアンサンブル、全てから感じることで。

そういうスケールで輝く歌をヘッドホンなりイヤホンなりで直接耳に打ち込んで、ゼロ距離で聴いているんだから、そりゃあ一発で聴き惚れてしまわなーというのが、ここでの話。

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音楽的な話でいえば

近年のミスチルはロック色が強かったり、剥き出しのバンドサウンドで勝負している印象を受ける。

自分たちが今やりたい音楽といえば、「これ」だった、っていうのが明確に見えてくるようなサウンドメイク。

今年発表した楽曲でも、そういう骨太のミスチルを何度も垣間見ることができた。

でも、ミスチルってそれだけじゃない。

そのことも実感させられた。

ロックバンドとして磨きをかけても、そもそもそういう領域を超えた国民的バンドの迫力が滲み出てくるというか。

圧倒的なポップセンスであったり、楽曲を劇的に盛り上げる方法論やアプローチによって、楽曲の勢いがとんでもないものになっていくわけだ。

そう。

「Brand new planet」ってロックとポップの調和が絶妙だよなーと聴いていて思って。

ストリングスのようなポップバンドの要素と、今のミスチルのロックサウンドが調和しているような印象を受けたわけだ。

今のモードにミスチルがなって少し「すっぴん」感が出てきたかなーと思っていたが、結局は他のバンドを凌駕する圧倒的なモンスターバンドに返ってきたみたいなものを、自分は感じたのである。

メンバーのバンドサウンドでしっかりと土台を固めたうえで、ミスチルならではの盛り上がりをスパークさせている印象を受ける。

サビで桜井のボーカルが伸びていく時、楽曲が持つ輝きと盛り上がりが最高潮になっていく。

きっちりと歌の中にある起承転結を美しいまでに見せ付けていく。

つくづくすごいバンドであり、凄い曲だよなーと思う。

まとめ

何が言いたいかというと、「Brand new planet」を聴いたことで、12月にリリースされる「SOUNDTRACKS」が楽しみで仕方なくなったということ。

いや、きっと、これ、とんでもない作品になると思うんだよな。

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