テンションが上がる対バンイベントを観たときに感じたこと

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ChevonとDannie MayとDeNeel、そしてCrab 蟹 Clubがオープニングアクトに出演する対バンイベントを観に行った。

これが凄く良かったのだった。

というのも、アーティスト主催ではない対バンイベントって、どうしても熱量が分散することが多いと思っている。

お客様の「お目当てのバンド」が分散することが多いのだから、当然といえば当然の話である。

これがアーティスト主催の場合は、その対バン相手が呼ばれることの文脈も含めて楽しんで対バンイベントに参加するお客さんの割合が多いのだが、そうじゃないケースだと、そのイベントに行こうと思ったきっかけが「自分が好きなこのバンドを観たいから」が軸になることが多く、そうなると、よっぽどの好みのバンドだったり、元から観てみたかったと思うバンド以外は、めっちゃテンション上げてまでライブを観るケースって稀で、結果としてライブの熱量としては分散するケースが多くなるのかなと思っている。

特に近年は、音楽の好みがより細分化しているケースが増えている。

仮に一口に”邦ロック”が好きと言っても、その”邦ロック”が示すバンドは人によって、大きく異なっている。

なので、仮に「最近話題になっているバンドに出演してもらいました」みたいな体のライブイベントでも、蓋を開けると、ライブの熱量自体は分散するケースもわりとあるように思っている。

ただ、そう考えた時、ChevonとDannie MayとDeNeel、そしてCrab 蟹 Clubがオープニングアクトに出演する対バンイベントは終始、ライブイベントとしての、オーディエンスのテンションが終始高かったなーと感じるし、そのテンションの高さはバンドが変わっても、あるいはイベントが後半になっても萎むことはなく、どんどんどんどん増幅していくような心地があったのだった。

バンドごとの関係性だったり、これまでどれくらいそれぞれのバンドが一緒にやってきたのか、みたいなところはあまり詳しくはないので、「文脈」的にどうだったのか、というところはわからないんだけど、個人的にはライブイベントを観て感じたのは、各バンドのライブがクロスしていく心地だった。

それぞれのバンドが「異なる部分」もあるし、ライブの”アッパー”な要素を作り上げていく道程に(なんとなく)「通ずる部分」もあって、そのクロスしていく感じが、お客視点としてライブを楽しむときに、めっちゃ心地よかった、というのがある。

この辺は、ちょっと言語化するのが難しいんだけど、本当の意味で「話題になるバンドをただ集めてみました」みたいな感じがなくて、かといって企業が主催するフェスによくある「自分たちのコネのあるバンドが出演しています!」みたいな色合いもなくて(いや、もちろん、どんなラライブイベントも、主催する人の縁から派生しているものなので多かれ少なかれ、そういう要素はあるんだけど)、ただ単に縁があるからとかじゃない部分で、こういう部分が良いから、この人たちを集結させている、みたいな「通ずる部分」が、ライブで披露した楽曲だったり、ライブ全体の”アッパーなもの”を積み上げる道程であったんじゃないかなーと思うのである。

この辺は実際的にどうだったかというよりも、それぞれのバンドのライブパフォーマンスを浴びることで、確かにそう感じたというところが強い。

これは、自分の感覚的なところが強いので、安易に言葉にできるものではないんだけどね。

ただ、それだけChevon、Dannie May、DeNeelそれぞれのライブが素晴らしかったということと、この3バンドのうちのどれが「刺さる」という人で、他のバンドが未見の人は、きっと他のバンドも刺さるものがあるはず、ということは改めて名言しておけたらな、と思っている。

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色んな対バンイベントの話

対バンイベント、というのは世にたくさんあって、特にまだワンマンライブを行うことがないインディーズバンド好きの人は、対バンイベントの方がよく観る、というケースも多いと思う。

で。

対バンイベントって色んな種類のものがあって、例えば、バンド主催のものと、ライブハウス主催のものと、それ以外の企業や個人主催のものがあると思っている。

で、どうしても出演する人間以外が開催するイベント、というのは、独特のカラーのイベントが生まれやすいと思っている。

ただ、近年はお客さんの音楽の好みが細分化したこともあって、その独特のカラーがフロア全体に浸透することなく、終わってしまうイベントというのも一定数あるように思っている。

逆に言えば、誰と誰が出演しているのか、の意味合いが、近年より大きくなっているなあ、とも思ったりするのである。

まあ、アーティスト同士の関係値については、これまでどういうキャリアの中で切磋琢磨してきたのかの話に尽きるのでアレだけど、それとは別に、お客さん視点として、色んな音楽を聴いているときの「音楽的な響き」でクロスするものがあるかどうかは、けっこう重要ではあるよなーと思っている。

しっとりする音楽を鳴らすバンドがいっぱいいる中で、パンキッシュなサウンドを鳴らすバンドが混じると、そのイベントのカラーは独特になるし、逆もまた然りだよなーと思うし。

まあ、自分がイベントをやる場合は、これが「ベタ」だなあと思うものをなんとなく捉えつつも、他のイベントでありそうな「ベタ」は潰したいなーなんて余計なことを考えたりはしちゃうんだけど、でも、「ベタ」だろうが、そうだろうが、誰と誰が出るのかの意味性が重要であることは確かだと思っている。

それは、関係性なのか、そのバンドが生み出す音楽のジャンル性の話なのか、はたまたライブを盛り上げようとするマインドの話なのか、色々とケースはあると思うけど、お客さんとして、自分が参加するとき、そういうところの「何か」を感じられるライブイベントは参加して楽しいなーと改めて思ったのだった。

ChevonとDannie MayとDeNeel、そしてCrab 蟹 Clubがオープニングアクトに出演する対バンイベントには、そういう要素の「何か」があって、それぞれのライブがクロスする心地を覚えたので、バンドごとのライブが良かったのはもちろんのこと、ライブイベント全体で観たときの楽しさも強烈に記憶に残ったという話である。

まとめに代えて

別にオチはないんだけど、改めて、

Chevon
Dannie May
DeNeel
Crab 蟹 Club

上記のバンドは、2024年、要チェックせねばと感じた、そんな1日。

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