前説

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3月は卒業のシーズンだ。

もしかしたらもう卒業式は終わった人もいるかもしれないし、今年は社会情勢的に卒業式がシュリンクした人もいるかもしれない。

とはいえ、いわゆる「卒業式」の形が変わったとしても、3月で卒業というフェーズを迎え、新たな門出を迎える人がいることは間違いない。

そこで、この記事ではこんな年だからこそ、個人的に卒業式に聴きたいなーと思う歌をいくつか紹介してみたいと思う。

本編

BUMP OF CHICKEN 「望遠のマーチ」

「いこうよ」と背中を後押ししてくれる感じが、不安を感じる卒業のフェーズにぴったりなのではないかと思う歌。

この歌が良いところは、未来は希望だらけなんだよと気休めを歌うのではなく、「羽根なんてもともとない人」に向けて「いこうよ」と言ってしまうところである。

マッチョな精神論ではなく、自信がない人にもそっと寄り添う優しさがそこにはある。

BUMPならではの視点だよなーと思う。

UNISON SQUARE GARDEN「春がきてぼくら」

ポップに大きく舵を切ったユニゾンの屈指の春のナンバー。

この歌が良いのは「片道切符」というワードが出てくるところ。

人生は戻ることができない。

だからこそ、素晴らしい過去があって、素敵な未来があるという、予感を感じさせるのだ。

不安と希望のバランス感が絶妙な歌だと思うし、それを表現するメロディーの流れが秀逸だと思う。

Mrs. GREEN APPLE 「春愁」

ミセスはボーカルの声が華やかだから、いわゆる陽キャ側のバンドというイメージを持っている人もいるかもしれない。

でも、ミセスの歌って弱い人の気持ちとか、人間関係が上手くいかなかった人の気持ちと向かい合っている歌が多い。

歌詞を丁寧に読めば読むほど、ボーカルの大森は人間関係にある種、悩んで生きていきた一人なんだろうなーと想像することができる。

だからこそ、春という門出のタイミングに、愁という言葉をくっつけたタイトルの歌を歌えるのかなーと思ったりする。

MVに青春みがあって、それもまたすごく良い。

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GOING STEADY「さくらの唄」

自分にとっての青春ソングの一曲なので、より自分の卒業の光景が蘇ってくるような歌。

卒業してから社会人になった人の多くが、ピンチな局面で「春の歌」に助けられたことはたくさんあったと思う。

そして、重要な局面で聞いていた歌って今でも強く印象に残っていると思うのだ。

ゴイステの歌が、そうである人も多いだろう。

思えば、シーン的な意味で言えば、青春パンクロックが描く青春は「終わった」ところがある。

それは歌の中での青春は終わらなくても、それを聴いている自分たちは間違いなく成長していき、常に何かしらの「卒業」を体験するからだ。

学校が終われば、卒業と疎遠になるかといえば、決してそんなことはない。

結婚とかなんだとかのフェーズがあると、それに伴い何かから卒業することもある。

ライブハウスから卒業した人だってきっといたはずで。

音楽シーンのフェーズの変化は、そういう卒業と密接に関わっているのだ。

なーんてことまでこの歌でふと考えさせられた。

いっと、もっと大きな枠組みでの卒業も喚起させられる歌なんだろうなーと思ったりするのである。

BURNOUT SYNDROMES「サクラカノン」

春の歌ってふたつのタイプがあって。

別れをメインに描くか、出会いをメインに描くかで、ある。

「サクラカノン」は前者の歌だと思う。

そして、前者よりになるか後者よりになるかは、バンド側の作家性に大きく依存するのかなーと思っていて。

どちらがいいとかではないけれど、別れの部分を丁寧に描けている歌にはグッとくる。

単に悲しみを描くのではなく、やがてはそこと決別して次のフェーズに向かう意志が見える歌だと、よりグッとくるのである。

丁寧にシーンを描いてきたバーンならではの繊細さがこの歌には滲んでいて、それがすごく胸にくるのだ。

KANA-BOON「さくらのうた」

KANA-BOON屈指の春ソングである。

彼らの場合、なんといってもメロディーがキャッチャーで、それ故にメロディーにある言葉が何度もリフレインするのである。

そこが良い。

また、タイトルを全部平仮名にしているところが個人的には良いなあーと思っていて、この言葉の感じが終わりから始まりの春を予感させるフックになっているのではないか?と思うのである。

時代が変わっても、色褪せない名曲のひとつである。

まとめ

というわけで、駆け足ながら卒業式に合いそうな春歌をいくつか取り上げてみた。

希望をもらったり、切なさを喚起させたり。

曲ごとの魅力が違うので、改めて丁寧に聴いてもらえたらなーと思う次第。

では、今回はこのへんで。

ではではでは。

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