前説

以前、こんな記事を書いた。

関連記事:2020年にブレイクしそうなバンドたち

でも、この記事を書き終わってふと、すでに“ブレイク”という時期を迎えたバンドでありながら、2020年はより“飛躍”するバンドもいるよなーと思ったのだ。

一般的な音楽メディアならば、「ブレイクバンド」としてはわざわざ名前を挙げないかもしれないが、でも、間違いなくそのバンドにとっては2020年は飛躍の年になるんだろうなーみたいなバンドの名前を挙げて紹介したい、そう思ったのだ。

というわけで、この記事で、そういう2020年に飛躍しそうなバンドの名前を挙げていきたい。

本編

BURNOUT SYNDROMES

元々、アニソンタイアップをたくさん手掛けていたため、楽曲の知名度は高いバンドではある。

が、バンド名が若干長過ぎるために、楽曲の再生数に対して、バンド名の知名度はそこまで高くないという、不思議な事態を生み出したバンド。

とはいえ、楽曲の求心力があること、その楽曲の幅が広いこと、さらに普遍的なバンドサウンドを揺るがすようなトリッキーさも兼ね備えており、大衆的なアプローチも玄人好みのアプローチもできるところが、このバンドの大きな武器のひとつだと思っている。

というか、曲を聴き込めば聴き込むほど、このバンドの芸達者ぶりが如実になってくるというか。

知っている人からすれば、今更なのかもしれないが、僕は今年になってそのことを改めて実感したのだ。

だからこそ、来年、きっとどこかのタイミングで、このバンドのそういう実力が、もっと外側にまで明るみになるタイミングがやってくる気がする。

というわけで、まずはBURNOUT SYNDROMESから推していきたいなーと思った所存なのである。

LAMP IN TERREN

なかなか名前を挙げる機会がなかったけれど、LAMP IN TERRENも相当に今年リリースした楽曲がきている気がした。

ブレイクバンドとして頻繁に名前が挙がっているときは、地味だけど曲は良いバンドなんだよな〜くらいな感じだったんだけど、今年になって、いいな〜くらいから「あれ、これめっちゃやばいんじゃないのか!?」くらいのテンションになってきたのだ。

最近YouTubeにアップされた「ほむらの果て」も魅力的な楽曲だ。

図太いサウンドと、ダークな世界観が展開されているヘビィーなナンバーで、テレンってこういうタイプの楽曲もかっこよく歌えるんだ!と自分の中でけっこう革命的な印象を与えたのだった。

たぶん、このバンド、相当にできることが増えてきている。

こうなると何が強いって、ここぞというタイアップがやってきたときに、バット大振りでホームランが狙える、ということ。

当然、数少ないバッターボックスに立てるチャンスのときに、明確な成果を出せたバンドこそが、圧倒的な飛躍を為すことができる。

テレンは、今年、そういう力を磨いてきた感じがするのだ。

そして、その力を「ほむらの果て」という歌だけでも実感できるし、こういう記事でも率先して名前を挙げたくなったわけである。

coldrain

coldrainも、もしかしたら来年で一気に、かなりの飛躍を遂げるんじゃないかなーと思うのだ。

主催フェスが色んな意味で話題になっているのもそうだし、わりと空洞になりつつある硬派な立ち位置のラウドバンドにおいて、coldrainが圧倒的な存在感を示している背景もあるし。

極端な言い方をすれば、ワンオクがロックなサウンドで、日本の若者を大熱狂させたときくらい、想像を絶する人気をcoldrainがここにきて勝ち取る気がするのだ。

だって、coldrainを“かっこいい”と評することに、間違いないもん。

今年リリースした音源のかっこよさが、このジャンルの中でも飛び抜けていたように思うし。

今まで、大衆的な音楽メディアなんかだと、ワンオクの名前を出す人はいてもcoldrainの名前を出す人はそんなにいなかった。

でも、来年はcoldrainの名前を出さない人はありえないでしょ、ってくらいにその存在感を増す感じになる気がするのだ。

それが良いことか悪いことかまでは言い切れないけれど、でっかいところで鳴らしてもサマにしかならない音を鳴らすバンドが、しかるべき場所で音を鳴らしていくようになる。

そのことは、間違いないように思う。

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ビッケブランカ

バンドではないが、紹介させてもらう。

まあ、ビッケブランカに関しては、もう売れる余地しかないと思っている。

ただ、どの辺りまで知名度を広げるのか、というところがポイントなのかなーと思っているし、どのラインにでも見つかるのかがポイントなのかなーと思っている。

自分の中では、春先にリリースする特定の楽曲が明確なるバズを起こして、ライトな層にもその名前を轟かせるのではないか、という筋書きを勝手に描いている。

何の根拠もないけれど、そんな気がするのだ。

作る楽曲に間違いがいなからこその安定的な期待。

楽曲の届かせ方さえ間違いなければ、間違いなくどかーんといくでしょ?

それが今から楽しみである。

ハルカミライ

わりと意図的にこの記事で取り上げているバンドのジャンルは散らしたつもりでいる。

それぞれの界隈で大きな飛躍を遂げて、結果、界隈を飛び越えた知名度を獲得しそうなバンドの名前をあげているからだ。

で、パンクという部分でいえば、間違いなく来年一番飛躍するのはハルカミライであろう。

その気になれば、相当に大きなステージでライブをしても即完するのだろうし、フェスだってメインステージを任せられる場面が増えてくるのだろうと思うのだ。

もちろん、パフォーマンスの性質上、ある程度は小さいところにこだわるのかもしれないが、ハルカミライの強さは、仮にダイブがなくても、仮にライブハウスとは程遠い大きなステージだとしても、その魅力を失うことなく、自分たちのパフォーマンスができるところだと思う。

そして、ハルカミライのファンの多くが、そういう強さを実感していると思う。

そう考えたら、このバンドは飛躍する余地しかないよなーと思うのだ。

パンク好きじゃなくても、ハルカミライのことが好きっていうロックファンは多いように思うしね。

誰もが「何をいまさら・・・」って思っているかもしれないが、そう思わせることこそが、このバンドがいかに今きているのかの現れであると言えるだろう。

キュウソネコカミ

どちらかといえば、人気が下降気味のバンドと位置づけだった、キュウソネコカミ。

お世辞にも、今が一番きているとは言えないと思う。

でも、来年のキュウソは大きく飛躍すると思うのだ。

それは単純にねずみ年だからとか、そういう話じゃない。

たぶん今って一周回って、キュウソの音楽をそこまで聴いていない若いロックファンが増えてきたように思うのだ。

昔だと、サブカル系のロック好きはほぼ間違いなくKANA-BOONとキュウソを溺愛していたって感じだったけれど、今はそういう感じではない。

=キュウソの魅力をまだ知らないリスナーが増えているとも言えるわけだ。

これってチャンスと言えると思うし、来年ってきっとそんなキュウソを目撃できるチャンスが多いように思うのだ。

対バンライブだって死ぬほどあるし、大きめのキャパのライブもたくさん用意されているし、フェスの出演数も豊富だろうし。

だから、改めてキュウソって良いバンドやん!って気づいてしまう若い音楽ファンが増えるのかなーと思っている。

なにより、きっとメンバーのモチベーションが来年はすごく上がるはずだし(これは10周年でねずみ年だから)、それがきっとライブパフォーマンスにも反映されると思うのだ。

ギラギラになったキュウソのライブが良い意味でヤバイことは、きっとキュウソのライブを観たことがある人ならわかるはず。

だからこそ、来年は改めてキュウソが飛躍する年になると思うのだ。

というか、一人のロックファンとして、来年のキュウソには期待する要素しかないよなー、という話でもある。

まとめ

ブレイクバンドとはちょっと違う視点で、紹介してみたこの記事。

きっとほとんどのバンドが「何をいまさら・・・」ってバンドだと思うけれど、そう思わせることこそが、このバンドたち(一部バンドではないが)の勢いを示しているわけだ。

場合によっては、ここに紹介したバンドたちこそが、来年のバンドシーンを作る可能性すらあるとも言える。

そんなことも期待しながら、2020年もロッキンなライフにいそしんでいけたらなーと思うのである。

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