前説

スポンサーリンク

Half time Oldの「みんな自由だ」が個人的にツボだった。

そこで、この記事ではHalf time Oldについて書いていきたい。

本編

auのCMソングとして披露されているこの歌。

CMのために、Half time OldがJOPLIN SCOTTの「The Entertainer(PD)」をカバーしたものである。

原曲はピアノのインスト曲である。

そのため、Half time Oldが歌っているものは、原曲からガラっと色を変えているものとなる。

auのこのCMシリーズでは、バンドが名曲を披露することで話題となる。

過去にはWANIMAやyonigeなども歌詞を変えて、名曲をカバーしていた。

Half time Oldも同じ流れを踏んでいるわけだけど、個人的に今までのauのこのバンドがカバーするシリーズで、一番良いように思った。

名曲をカバーするということ、CMプランナーと結託して、ある意味“大人”とか“大きなメディア”とコラボするというわけであり、普段とは違う制約の中で曲を作ることとなる。

この大人との共同作業がダメな方向にいってしまい、バンドの個性がゴミになるパターンもあるわけだけど、個人的には、この歌は相当に良い方向に向かったのではないかなーと思うのだ。

なんというか、大人と結託するということが、良い化学反応を生んでいるように感じたのだ。

Half time Oldって、作品ごとにポップとロックの間を右往左往するという感じのバンドである。

そして、決してわかりやすい売れ線に媚びはしないところも特徴で、楽曲にどこかひとつクセを残すことが多いイメージ。

なんというか、曲を聴くたびに、バンドが売れるための鉄板は意図的に外し、こういう感じで攻めるのか、みたいな面白さを感じるのだ。

彼らの代表曲といえば、「アウトフォーカス」だ。

ボーカルはめっちゃ良いし、少しずつ楽曲が盛り上がるアレンジも良い。

けれど、代表曲のわりに王道感がないというか、いわゆる<フェスによく出るタイプのバンドの歌の王道>みたいなものを微妙に外しているように思うのだ。

バンドにおける盛り上がるためのベタなリズムはわかっているんだけど、あえてそういうのは外している感じがするというか。

例えば、サビのハンドクラップだって、もっとくどいくらいに入れて、盛り上がりのフックにしてもいいのに、あえてそういうことはしない。

観客の反応を意識して、メロディーなりリズムアプローチなりを受け入れやすいものに寄せるバンドが多い中で、Half time Oldの歌にはそういう安易な媚びみたいなものを感じさせないのだ。

曲の展開のさせ方においても、どことなく王道への反発みたいなものを感じさせる。

最後のサビに入る前に、おういえーいの叫び声は、「u」の音を強めに伸ばしたりしているところも、もしかしたらそういう反発の一種なのかもしれない。

そういうものを諸々含めて、ここでは“楽曲にクセを残す“って言いたいわけなんだけど、ベタに見せかけて独特なクセがあるところがHalf time Oldの良さだと思っている。

他のバンドはぴーんとこないけれど、Half time Oldにはぐっとくるという人も多いけれど、それはたぶんそういうクセに魅了されているからなのかなーなんて思う。

ポップなんだけど、売れ線に振り切っていない感じというか。

観客の反応のことばかりを考えるんじゃなくて、自分たちが信じる良いもので勝負している感じが楽曲から伝わってくるというか。

スポンサーリンク

そこに、生まれた「みんな自由だ」という歌

CMソングであり、CMプランナーともがっちりと作って誕生した「みんな自由だ」。

冒頭で、この大人とがっちり組んだことが良い化学反応を生んだと述べたが、その理由はHalf time Oldがあえて外してくるポップ性だったり、キャッチーな要素も、この歌に限っては、しっかり向かい、消化しているように感じたからなのである。

もちろん、名曲をカバーなので純粋メロディーがすごく良いから、というのもあるけれど、そういうメロディーに対して、バンド側の工夫を随所に感じるのだ。

だって、3分にも満たない楽曲なのに、めっちゃアレンジパターン豊富だし、展開も目まぐるしく変わっているし。

そして、そういうHalf time Oldらしい展開の豊富さはありつつも、そこにきっちりキャッチーさを残しているわけだ。

というか、キャッチーとHalf time Oldらしさをを見事に両立させている、と言い換えてもいいかもしれない。

ここが大きなポイントなんだけど、キャッチーなものに振り切っても、きちんとHalf time Oldらしさが出ている、このバンドだからこその持ち味がしっかりと出ていることが、凄いんだよなーと僕は思うのだ。

ど真ん中を突き進めば、個性が消えるバンドもいる。

でも、Half time Oldは違う。

両立させることができる。そういうバンドになったんだなーと強く感じたのだ。

余計な“クセ”はなるべく引っ込めて、良い“クセ“で勝負していた。

だから、いつも以上にすごく良かったと僕は感じた次第なのである。

これが実現できたのは、バンドとしての完成度が高まっているからこそなんだろなーと思うのだ。

なにより、たくさんの人が注目するCMソングというタイミングで、名曲のカバーというアドバンテージはあるものの、たくさんの人を納得させるような楽曲を提示できているところに、今のHalf time Oldの凄さが詰め込まれているように思う。

まとめ

とはいえ、オリジナル曲こそがHalf time Oldの至高であることは間違いない。

他のバンドでは見ないようなキラーフレーズをさらっと忍ばせてきたり、胸に迫るフレーズを突き刺さるところも良い。

ポップなメロディーと、遊び心のある曲展開も良い。

そして人懐っこくて、耳障りの良い(と個人的に思う)特徴的なボーカルが、Half time Oldの最大の武器なんじゃないかなーと思う。

「みんな自由だ」を聴いて思ったのは、たぶん、このバンドは明確な設定があればあるほど、輝く楽曲を作れるバンドなんじゃないかなーということ。

だからこそ、オリジナル楽曲でのタイアップソングなんかにも、どんどんとチャレンジしてほしいなーと勝手に思った。

きっとこれから先、どんどんとHalf time Oldは良いバンドになってくる。

そういう未来が見えてきたらこそ、そんな望みを持ってしまうのである。

スポンサーリンク

LINEで送る
Pocket