前説

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この10年のロック史において、ロックが大きく変わった要素として「ダンス」との距離感が挙げられると思う。

特に10年代前半から、ダンス・ミュージックとロックを融合させることにこだわったバンドは多かったように思うのだ。

バンドが「踊れますか?」と煽ってみたり、踊れるようなビート感で演奏することが増えたことがそれを象徴している。

というわけで、この記事では「踊れるロック」といえば、で連想される楽曲をいくつか紹介してみたいと思う。

本編

夜の本気ダンス

踊れるロックと言えば、彼らを連想する邦ロック好きも多いのではないだろうか?

「踊れる準備」ができているかどうかMC中に訊ねてくる稀有なバンドだしね。

バンド名に「ダンス」というワードも入っているわけで、踊れるロックを奏でるために生まれたバンドといっても過言ではない。

比較的90年代のロックをエッセンスんいもちながらも、それをダンスビートで解釈しなおすというところが夜ダンの魅力だったわけで、その魅力は未だに大きなパワーを持っているように思う。

サカナクション

フェスで求める音楽が「ダンス的なもの」になっていた背景と、10年代にフェスで圧倒的なトリでの出演率を誇るサカナクションの躍進は通ずるものがあると思う。

ダンスビートを自分たちのバンドで構築し、そこからさらに踏み込んだアレンジや演出を行ったからこそ、サカナクションは圧倒的な人気を放つようになったと言えるわけで。

このダンスビートに対する嗅覚は重要なエッセンスだと思うのだ(もちろん、そこからいかに脱却しようとしたのかもサカナクションを語るうえでは重要になるわけだけど)

ダンスビートとロックの融合として、頂点的な立ち位置になったのが「夜の踊り子」という楽曲だと思う。

バスドラマが均一なテンポで打たれ続ける邦ロック的なダンスビートをベースにして、クラブ・ミュージック的な空気と邦ロック的なムードと、和風なテイストも織り交ぜた屈指の一曲である。

androp

andropもまたダンスビートでロックを解体し直したバンドのひとつだと思う。

サカナクションと比べると、よりエレクトロニカルなダンスに振り切ったイメージを持つ(もちろん、楽曲によるけど)。

ロックのジメジメを減らし、ダンスの持つきらびやかさを優先したような印象を持ったりする。

特に「VOICE」は、そういう光の映像が頭をよぎるのである。

the telephones

10年代のダンスロックの印象を決定づけたバンドは二組いると思っていて。

一組目は先程名前をあげたサカナクション。

そして、もう一組はthe telephonesである。

DISCOのキャッチコピーを持ってして、ロックで踊ることの快楽を追求したバンドだった。

フェスにおいてサークル文化が染み付いたのは、the telephonesのようなバンドが躍進して、フロアで動き回ることがどんどんと当たり前になったから、という部分も大きいのかなーと思う。

まあ、ワンマンライブとフェスの現場ではthe telephonesの音楽の消費のされ方が違いすぎて、戸惑うファンも多かったように思うけどね。

何にしても、踊れるロックの代表だったことには間違いない。

POLYSICS

この流れだったらPOLYSICSも紹介したい、ということで名前を挙げておく。

本来であれば、かならジャンル性と趣味性の強い音楽を鳴らすバンドなんだけど、そこにコミカルなエッセンスとキャッチーなリズムを加えることで、シーンにおいても人気になった印象だ。

頭を空っぽにして、音楽に身を任せて踊れるタイプの音楽であり、個人的にはサカナクションやthe telephonesよりも「踊りやすい」ロックな印象を持つ。

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THE BAWDIES

趣味性が強いんだけど、踊れる快楽を楽曲に組み込むことで大衆性を獲得した、という意味ではTHE BAWDIESの名前も挙げられるのではないだろうか。

オールドロックなサウンドなのに、パーティチューンな空気感もあるという絶妙さ。

こんなタイプのバンドが国民的なフェスシーンでど真ん中で音を鳴らしていたんだから「踊れる」エッセンスの偉大さが実感できるものである。

KEYTALK

自分たちのもつ演奏力と変拍子的なリズムフックを維持しつつ、可能な限りダンスビートに寄せて圧倒的な人気を博したバンドといえば、KEYTALKの名前が挙げられる。

もちろん、2020年の今となっては、KEYTALK=ダンスなんて古めかしいものになったわけだけど、一時期は明確に「踊れること」を重点的な要素にして、楽曲を構築していたことは間違いない。

元々リズム感が気持ちいいバンドなわけで、そんなバンドがダンスに舵を切ったら気持ちよくないわけないんだよなあ。

「MONSTER DANCE」だって、単なるアゲアゲソングというわけではなく、かなり色んなアプローチとリズムフックがてんこ盛りになった楽曲であり、KEYTALKだからこそのダンスナンバーなんだよなあ、と改めて思うわけである。

ゲスの極み乙女。

ロック的なダンス・ミュージックが飽和してきたタイミングで、その隙間を縫うにして登場したのがゲスの「キラーボール」だった。

踊れるという観点では同じ部分もあるんだけど、その踊らせ方がそれまでのロックとまったく違っていた。

バスドラムを4つ打ちすることで踊るビートを作る歌が圧倒的に多かった中で、ゲスはそういうリズムアプローチとはまったく違うものを提示してきたのだから。

今となっては川谷ソングセンスに疑う者はほとんどいないだろうけれど、この頃からそのセンスはキレキレだったことは改めて口にしたいと思う。

良い意味でひねくれ者だったんだよなーと改めて思うのである。

フレデリック

ここで紹介した楽曲の中でも、YouTubeの再生数がぐんを抜いている。

いかにこの歌が支持されているのかがよくわかるけれど、きっとこの歌が支持されているのは「踊れるビート感」にあると思う。

さらに言えば、踊れる楽曲でありながら、踊ることに対しての懐疑的な眼差しも内包しているのがこの歌の面白さである。

単なるバズを狙った歌なのではなく、色んな仕掛けを内包している歌なのだ。

だからこそ、時代を超えても愛され続けているのかなーと思うし、フレデリックというひねくれたサウンドを鳴らすバンドがリズムだけはベタに徹した歌だからこそ、爆発的なエネルギーを生み出したのかなーと思う。

自分にとっても、踊れるロックを語るうえでフレデリックの「オドループ」はやはりかかすことができないよなーと思ってしまうのである。

まとめ

というわけで、踊れるロックをいくつか紹介してみました。

他にもBRADIOとかアベンズとかポルカとか紹介したバンドはいくらでもいたんだけど、この記事ではこれだけに絞ってみました。

知っている歌も多いと思うけれど、改めてダンスロックに浴びてみるのもまた一興ではないだろうか。

では、今回はこの辺で。

ではではではでは。

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