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最近のバンドはやたらと高い声のバンドが多いという指摘はよくある。

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ヤバTの歌でもそういうネタの歌があったし、サブカル系を標榜し女子受けを狙うバンドは無理して高い声で歌う歌いがちなのは確かだと思う。

小田和正とかゆずの岩沢みたいに、高い声をあれだけ気持ちよくコントロールできる人間ならいいけれど、本当は高い声を出すなんて苦しいけれど、強引に高い声を出しているバンドも多い。

結果として、喉を閉めることで声を高くして、スタバのラテみたいに甘ったるい感じの「高い声」を出すバンドが量産されるのである。

確かにそういう風潮はあるわけだ。

で、あんまり邦ロックバンドに詳しくない人間
は、そういう「無駄に甘くて、強引に高い声」を出すバンドのボーカルの声は、全て一緒に聴こえがちなのである。

例えば、セカオワとゲスの極みのボーカルは同じに聴こえるとか、RADとゲスの極みのボーカルは同じに聴こえるとか、下手すればKANA-BOONとゲスの極みのボーカルは同じに聴こえる人もいたりする。

で、そういう人は大体凛として時雨を聴くと「ボーカルはちゃんと腹から声出せよ」とクレームをつけがちだったりする。

いずれの指摘であれ、邦ロックを普段から愛好して聴いてる方々からしたら「いや、フカセと絵音とかちゃんと聴けば声全然違うしwwwwましてや、マグロと絵音の声なんて似てすらいねえしwwww」みたいな感じでバカにされること間違いなしである。

でも、その音楽にそんなに関心のない人、いわゆる「その音楽の外側の人たち」からみれば、意外とそういうふうに聴こえたりするものなのである。

KANA-BOONとゲスの極みの違いはしっかりと説明できる、音楽は酸素と言いがちな邦ロック大好きサブカル女子も、おっさん系メロコアバンドは音による区別がまったくできない場合が多い。

「NAMBA69もHawaiian6もNorthern19も全部一緒じゃん。全部末尾数字じゃん」ということになるのである。

なぜ、こういうことが起きるのか。

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前述のサブカル女子からしたら、おっさん系メロコアバンドは自分の「外側のもの」であり、外側からみれば、何でも同じに聴こえてしまう、という現象がここでも生まれているからなわけだ。

要は、高音バンドが全て同じに聴こえてしまう人と、同じ現象が起きているというわけである。

もちろん、ほとんどの邦ロックバンドに精通している雑食系リスナーからしたら「いやいやいや、幾ら何でも難波さんとノーザンを一緒にするとかないないないないwwww」とバカにすることは間違いないだろう。

が、そんな雑食系邦ロックリスナーも、日本という枠組みを超えて、海外のバンドをどんどん話に出してきたらその様相が変わることだろう。

つまり、その人の「外側」にある音楽を聴き比べさせたら、途端にそこ違いがわからなくなる事態が常に生まれるわけだ。

これって音楽に限らず、人間の顔面だって同じことである。

日本人ならば、日本人の顔の違いはよくわかるが、外国人だとわりと同じに見えてしまうという事態がよく起こりうる。

人間ならある程度は区別できるよ、という人でも、それが猫とか犬になったら違いがわからなくなる人は多いし、犬猫の違いはしっかり判別できても、魚とかになったら、それができなくなる人は多くなると思う。

つまり、その対象と自分とどれくらいの距離があるのかによって「違いの見え方」が変わってくるわけである。

だから、RADWIMPSとゲスの極みのボーカルは同じに聴こえるという人や、KANA-BOONとゲスの極みなんて同じ聴こえるという人たちをバカにするのではなく、自分も外側にあるものはそういうふうに見てしまうんだろうなー、と受け止めておけば、わりと優しい気持ちになれるよなーと思わなくもなかったりする次第である。

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