前説

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単純に今日聴いていた男性ソロアーティストの中で「いいなあ!」と思った人たちを紹介したい。

ただ、それだけの記事である。

本編

錦戸亮

アルバム「NOMAD」をリリースした。

まだ表題曲しか聴いていないけれど、初めてのソロアルバムは、全曲作詞・作曲を錦戸自身が手掛けており、セルフ・プロデュースの作品となっている。

もちろん、元々とんでもないキャリアがある。

とはいえ、いきなりほぼ全部を自分でやりきってしまうなんて、錦戸亮の凄さが実感できる。

さて、肝心な作品は、錦戸が好きな“ロック”が詰まっている感じを受けた。(とはいえ、アルバムとしてはまだ聴いていないんだけど)

「ノマド」は、90年代のギターロックを彷彿させる始まりだし、以後もなるべくシンプルにロックサウンドを響かせているように感じる。

ACIDMANとかそういうロックバンドが好きというのはなんとなく知っているし、とりあえずやりたいことをやっているぜ!という感じがして、聴いていてワクワクする気分になる。

にしても、「はじめての作品」とは思えない完成度である。

本当に「大人」の力を借りずに作ったなんて、すごいなあと思うし、それができるのはそれだけ錦戸はロックが好きだからなのだろうなーと思うのだ(聴いている数分だけアイデアをストックしているはずで、そのストックがあるからこそ、これだけスマートな歌が作れるのだろうと思うのだ)

なんにしても、最強のインディーズアーティストの名にふさわしいのではないかと思う。

Mega Shinnosuke「明日もこの世は回るから」

ある意味では、錦戸と同じようにエレキギターの音が高らかに聞こえてくるんだけど、同じエレキギターでも、錦戸の作品と鳴らし方が全然違っていて面白い。

時々、ギターをミュートさせながらカッティングする箇所を挟んでいるところがポイントで、この部分が出てくるたびになんだかニヤッとしてしまう。

また、全体的にノイズのような音を鳴らしているところもポイントで、エレキギターは音楽の秩序をかき乱しためのものとして挟んでいる感じがして、そこがすごく推せる。

あと、サウンドとしてはロックンロールなテイストなんだけど、ボーカルはまたちょっと違った感じがする。

ボーカルの声は重ねているんだけど、その感じがどこか懐かしい雰囲気を感じさせるのだ。

音からモノクロの臭いが香るとでも言えばいいだろうか。

ちなみに、そんなMega Shinnosukeはバキバキの10代(のはず」)なんだけどね。

ルーツはRADWIMPSにあるようだが、それにしてもアウトプットのパターンが幅広くて、面白いアーティストである。

サブスク世代という感じがするし、ある意味で今風のクリエイターという感じがする。

そこも、とても推せる。

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ReN

ライブではギター一本でステージに立ち、ループステーションを使うことで、多重に音を重ねて少しずつ音を分厚くしていくパフォーマンスを取ることが多い。

そのようなスタイルであるためか、ここで紹介した「Fallin’」も、あまり音数は多くない。

メインにギターの音があって、バッキングでリズムを作るような構成となっている(一人でも演奏しやすいようにだろうか)。

とはいえ、音源なので、ささやかに打楽器の音も入ってはいるんだけどね。

あと、サビとかのポイントポイントでキーボードの音がセッションするように入ってきて、そこで楽曲のダイナミズムを生み出している。

楽曲が進むと少しずつギターの音が増えてきて、ライブさながら多重のギター音で魅了してくるところが個人的なツボ。

ギターの話に終始しがちだが、甘くて力強い歌声も大きな魅力である。

三浦大知

聴きました?

新曲として発表された「COLORLESS」。

いやーマジでいい。

本当にこの歌が良いのである。

注目はリズムである。

メロ部分とサビ部分で大きくリズムパターンが切り変わるのである。

メロはトリッキーなリズムで、サビはベタなリズムという歌はけっこうあるけれど、三浦大知のこの曲は逆。

サビこそにトリッキーなリズムを仕込んでくる。

しかも、そのリズムの変わり方が劇的で、サビになった途端、別曲になったんじゃないかと思うほどの鮮やかな変化をするのだ。

そして、このサビのリズムが気持ち良いのである。

いわゆる日本のポップスではわざわざ取り入れないリズムパターンではある。

つまり、普通の歌だとノリづらいリズムなわけである。

が、天才的なリズム感の持ち主である三浦大知のボーカルがのっかってくることで、そのリズムは魔法に刺激に満ち溢れたものとなる。

圧倒的なグルーヴを作り上げる。

その結果、日本のポップスでも、洋楽的な楽曲でもない、「三浦大知」としか呼べないようなジャンルの音楽に落とし込んでしまうのである。

歌声も心地よいし、マジで耳の中で溶けてしまうビターチョコレートのような感じである。

ちなみに、サビは変わった感じのする、ムズいリズムといったが、不思議なことに、複数回そのサビを聴くと違和感が消え去り、中毒になってしまうののだ。

ある意味で、魔法である。

サウンドメイクにしても、過不足なく音を置いているという感じがするし、作品のどこにも死角がない。

にしても、なによりすごいよなーと思うのは、こういうややこしい歌を本来は“踊りながら”歌うというところにある。

この歌、マジでボーカルだけでも難しいし、魅せるように歌いこなすハードルの高さは、阿倍野ハルカスよりも高いと思うのだ。

でも。

三浦大知はボーカリストとしてもダンサーとしても、それをやりのける。

それが、マジで、すごいのである。

どこまでもポップスの可能性を広げる三浦大知。

作品を出すたびにワクワクさせられっぱなしである。

関連記事:三浦大知のライブ、凄すぎる問題

まとめ

というわけで、今日聴いた歌の中で気に入った男性ソロアーティストの曲をいくつか紹介してみました。

気に入ったアーティストがいたなら、ぜひ掘ってみてくださいな。

では今回はこの辺で。

ではではでは。

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