ドラマストア→fewsの変化の中で感じた、fewsの魅力

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ふと今年行ったライブを勝手に振り返っていた自分。

そういえば、2023年1月には、ひとつ、印象的なライブがあったことを思い出す。

それは、ドラマストアのラストライブである。

ドラマストアのラストライブとなった、なんばHatchの公演は、2023年1月29日に開催されたのだった。

そのことをぼんやりと思い出したのだった。

ドラマストアに関して言えば、きっとファンの人からすれば、自分なんてめっちゃしっかり追いかけたわけではない。

ただ、それでも、当ブログではインタビューをさせてもらったこともあるバンドだし、自分的には縁のあるバンドだと思っていて勝手ながらに応援していた部分もあるので、解散という報告を聞いたとき、真っ先に悲しい気持ちが湧き上がったのだった。

もし、色んな要素が違うタイミングで訪れていたとしたら、もっと違う未来に辿っていたかもしれない。

そんなことを、ついつい思ってしまったからだ。

ところで、ドラマストアのラストライブは、ドラマストアのこれまでの歴史をなぞるかのような、ボリューミーなライブだった。

あの歌もこの歌も余すことなく披露する、そんな凄いライブだった。

そして、アンコールは3回行われることになる。

そして、3つのアンコールを「スイミー」→「三月のマーチ」→「Messenger」でバトンを繋ぎ、この日のライブは終幕となるのだった。

最後に披露された「Messenger」の終わりには、ある種の感情を爆発させた松本和也。

その姿を見ていると、おのずと色んな想いを渦巻かせてしまったし、上手く言葉にするのは難しいが、感情が揺さぶられる心地を覚えたのだった。

ただ確かにはっきりと言えるのは、自分はドラマストアの音楽が好きだったということだ。

そして、どの歌も好きだったけど、「スイミー」「三月のマーチ」「Messenger」はドラマストアを語るうえで外せない楽曲だったと感じたし、このライブでの響き方はこれまでのそれとは違って、より劇的かつ強烈だったことを覚えている。

そんなラストライブから10ヶ月ほどの時間が過ぎた。

あれから、元ドラマストアのメンバーはそれぞれの道を歩むことになったわけだけど、長谷川海(Vo.)と松本和也(Dr.)は、別バンドを組んで共に活動することになる。

二人を中心に、鮎京春輝(Key.)、藤井浩太(Ba.)が加わり、fewsというバンドが結成されることになるのだった。

最初はついつい色んな意味でドラマストアとの比較の中でfewsの音楽を聴いていた自分。

だが、fewsの音楽が、自分のツボかどうかで言えば、刺さる部分が多かったのは間違いなかった。

なぜ刺さるのかを紐解いていくと、シンプルな言葉で言えば、ドラマストアの中にあった良さが引き継がれている部分もあったから。

そして、相反するような聞こえ方になるかもしれないが、確かにドラマストアにはない、また違った良さもあったからだ。

ずっとひとつのバンドで活動していたバンドマンが、あるタイミングで別のバンドを結成する、となった場合、本当にがらりと音楽性を変えるというケースもある。

パンキッシュな音楽を生み出していたのに、次のバンドでは、しっとりとしたアート性の強い音楽を生み出す・・・というようなケースもある。

そう考えたとき、fewsが生み出す音楽は、確かにドラマストアと通ずる部分があったように感じたわけだ。

でも、別にドラマストアの音楽を別のバンドで行っている、みたいな安易さはまったくなくて。

それは元バンドがどうとかそういう話ではなく、キャリアを重ねたメンバーが、今のノウハウやスキルをもって、今やりたい音楽を生み出した結果として、たどり着いた境地のような感じもした。

だから、変わる部分もあるけれど、変わらない部分もある。

そういう良さをfewsの音楽に、ずっと感じている自分がいたのだった。

要は、長谷川海が、松本和也が、生み出す音楽が好きだったという話なのかもしれない。

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fewsの音楽の話

例えば、「Sweet Home」。

軽快で小気味良いのリズムと、洗練されたポップな温度感。

キーボードがいるバンドだからこそ、ホーンセクションのハマり方が抜群に良くて、とにかく耳馴染みが良い。

・ポップでメロディー
・ポップなメロディーに合うアレンジ
・軽快なリズムアプローチ

こういう要素の冴え渡り方は、長谷川海がいて、松本和也がいるバンドだからこその輝きである。

そう受け止めずにはいられない。

その上で、鮎京春輝と藤井浩太がfewsのアレンジに彩りだったり、深みを与えてくれるからこそ、このバンドだからこその”ポップ”が弾け飛ぶ印象を覚える。

あるいは「水槽」はしっとりとした、チルっぽいアレンジと、物語性を強く感じさせる歌詞が印象的な歌で。

よりfewsだからこその色合い、という印象をより強受ける楽曲になっている。

というのもあるし、epを通してみると、どれも人懐っこいメロディーだから、歌の物語に誘う気持ちよさがあるんだけど、サウンドだったり楽曲アプローチのバリエーションが豊富で、fewsというバンドの広がりを実感することになるのだ。

ひとつ蓋を開けて覗いてみると、色んな味を楽しめるタイプの食べ物というか。

ポケモンで言えば、オーガポンのように状況に応じて色合いを変えながら、懐にはいって強烈なパンチ与える凄まじさがあるというか。

そんな心地を覚えたのである。

まとめに替えて

・・・というわけで、なぜこんな記事を書いたのかというと、今年のライブを振り返っていくなかで、ドラマストアを思い出し、ドラマストアを思い出す中でfewsの音楽を思い出し、改めてfewsの音楽を聴きたくなった、という背景がある。

その上で、fewsの音楽が改めてとても良いなあと感じたので、ブログ上でも触れてみたくなった次第。

確かにポップを形容するバンドは世にたくさんいるんだけど、長谷川海と松本和也が生み出す音楽ってキャッチーさはあるんだけど、バンドとしてのリズム的な高揚感や気持ちよさが多分にあるし、歌詞やタイトルや(なんならバンド名もはじめ)言葉へのこだわりが強くて、言葉の意味に入り込む面白さも持ち合わせたバンドで、そこまで行ったときに、他のバンドにはないカラーをたぶんに感じることになるのだった。

fewsもまた、そうだったという話。

fewsが今年発表したepを改めて聴いて、そんなことを思ったのだった。

今年の頭にドラマストアが解散してしまう悲しさを思い出したからこそ、fewsの音楽が生み出す面白さにも刺激を受けている自分がいるのだった。

なので、自分は、ここからfewsだからこそ描くことができる景色をワクワクしていきたいなあ、と、今はそんなことを思うのである。

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