バンドの盛り上げ方、実は色んなパターンがある説

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バンドといっても、色んなバンドがいる。

こと、「リスナー視点でみたときの”ライブの盛り上げ方”についても、バンドごとに色んなタイプがいるように思う。

そこで、この記事ではバンド別の盛り上げ方を大別しながら、その中でも自分はどういうタイプのバンドの盛り上げ方によりテンションが上がるか、勝手ながらに書いてみたいと思う。

本編

初心者にも優しい盛り上がり方誘導系

手拍子した方がいいときには、軽くメンバーが手拍子の動作をして、「よかったらここで手拍子して」と合図したり、歌って欲しいところでは事前に「次のパートで一緒に歌って欲しい」みたいなアナウンスをしっかりしてくれる系のバンド。

オーディエンスとのコミュニケーションが適宜、必要なタイミングで行ってくれるので、ライブ慣れしていないお客さんや、初見にも優しく誘導してくれるのが特徴。

個人的な印象として、この目配せが上手なバンドは、オーディエンスの盛り上げが上手く、年数を重ねるに比例して、そのオーディエンスの輪を大きくしていくことが多い印象。

多幸感に満ちた”好きなように自由に楽しんでいいよ系

先ほどのタイプの場合、一定数「ここではこういう楽しみ方をしてほしい」という合図を出していることになる。

言われたことに対して呼応する楽しみを見出しつつ、一体感をもってライブを楽しむ場合、前項のパターンは強い力を発揮する。

一方で、本当に楽しみ方を「指示」しないバンドもいる。

こういうバンドの場合、「自由に楽しんでいいよ」とMCで公言して、そこから先は楽しみ方における合図は特に行わず、ゆらゆらと踊るようなパフォーマンスを行うバンドが多い印象。

バンドによっては、楽曲によって「自由に楽しんでね」と言いつつ、特定の楽曲ではよかったら手拍子してねと合図したり、こうしたらより楽しくノれるかも、というサインを出すケースもある。

この繰り合わせが的確なバンドは、オーディエンスの盛り上げが上手く、年数を重ねるに比例して、そのオーディエンスの輪を大きくしていくことが多い印象。

スパルタ印の俺についてこいよ系

例えば「歌って」とオーディエンスに求めた場合、その声が小さいと「もっと声出せるだろ?」と煽るタイプのバンドが一定数いる。

あるいは、盛り上がり方が大人しいと「もっとやれんだろ?かかってこいよ?」と煽るバンドも一定数いる。

一緒に音楽を楽しむというよりは、「楽しむ」という構図に対して、仮想的なVS作るというパターン。

こういうバンドもいる。

特にモッシュやダイブが一定数起こるバンドだと、こういう魅せ方をすることも多いし、「かかってこいよ」と言いながらも、ライブの途中では感動的なMCや情熱的なバラードを挟むことで、ライブにメリハリをつけて、ぐっと引き込むような魅せ方をするバンドも多い。

ハイパー巻き込み方系

煽る、と少し似ているように感じるかもしれないが、煽る/煽らない、ではなく、渦のように自分のパフォーマンスに巻き込むようなパターンが、このイメージ。

具体的に名前を挙げるならば、四星球のライブなんかは、この自分の土俵にオーディエンスを巻き込む力がえぐい。

違う楽しみ方を正義と思っているリスナーだとしても、その一瞬だけはその楽しみ方を塗り替えて、四星球のペースに引き込むように力強さがある。

あるいは、サンボマスターも煽りを上手く取り入れながら、巻き込む力がえげつない印象を受ける。

必ずしも「煽る」という魅せ方を使わなくとも、巻き込む系のバンドは一定数いる印象。

オーディエンス無法地帯系

煽らずとも、オーディエンスが大暴れにしており、そのオーディエンスのコントロールだけ的確に行うタイプのバンドもいる。

なので、そういうバンドのフロントマンはボーカルでありながら、その場を支配するヒーローあるいは悪魔のような風格でもって、場に君臨する。

そういうケースも一定数ある。

スーパーワーキャーオンリータイム系

人気すぎて、何か言葉を発するたびに、とにかく歓声が凄いことになるタイプのバンド。

魅せ方がどうとかより、その存在がとにかく尊いと、そういう魅せ方になるケースも一定数ある。

檻の中から歌う

これは、Adoだけ使うことのできる専用技である。

マイクパフォーマンスは一切なく、でも、無言のパフォーマンスが何よりもアゲさせてくれる系

余計なマイクパフォーマンスは行わない。

なんならMCでも別に「ライブをどう楽しむか?」という話は一切しない。

ただ淡々と、己のペースで楽曲を披露する。

でも、それが途方もなくかっこよく、どんな煽りよりもバチバチのそのパフォーマンスが煽りになっている、というパターン。

演奏力があって、バンドアンサンブルがえげつないバンドは、そういう魅せ方をすることも多い。

そういうライブに触れたとき、かっこいいパフォーマンスはどんなMCよりも巻き込み力があることを実感する。

まとめに代えて

で。

自分の場合、最後の「マイクパフォーマンスは一切なく、でも、無言のパフォーマンスが何よりもアゲさせてくれる系」のパフォーマンスに惹かれがちになる。

いや、厳密に言えば、どのバンドもひとつの系統にこだわるのではなく、いくつかのパターンを織り交ぜながらパフォーマンスすることが多いので、一概に括れるわけではないんだけどね。

ただ、パフォーマンスそのものに惹かれるバンドのライブは、筆舌に尽くし難い感動がある、ということは改めて言葉にしたいし、でも、これって簡単な魅せ方ではないからこそ、色んな魅せ方を思考錯誤しながら、バンドはパフォーマンスを磨くんだろうなーと思うわけだ。

最初はあまりMCをしていなかったバンドが、あるタイミングから丁寧にコミュニケーションを取るバンドに変わることもあるし、逆もあったりする。

そのバンドの個性が引き立つ魅せ方を模索しながら、あるべき姿に着地するのだと思う。

なので、良い悪いはないし、そのバンドらしい魅せ方であれば、それが1番だよなーとも思う、そんな夜。

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