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前置き

皆さん、聴きました?

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岡崎体育の「SAITAMA」。

ぶっちゃけね、僕、タイトルみて「あ〜これはダメだな〜」って勝手に思ってたんですよ。

岡崎体育がさいたまスーパーアリーナでのライブを大きな目標にしているのは知っている。

そして、ついに今年そのさいたまスーパーアリーナでライブをすることも知っている。

だから、このアルバムは、それに対する強い想いを込めたりとか、ある種、岡崎体育の集大成的なものにしたいんだろうなーということも想像はできるんです。

でも、「SAITAMA」って何やねんって思ったんですよね。

何というか、さいたまスーパーアリーナを押しすぎでしょ?って感じたというか。

岡崎体育の物語として、さいたまスーパーアリーナは重要かもしれないけれど、それとアルバムはまた別の話でしょ?って感じたというか。

なんかアルバムタイトルを「SAITAMA」にすることで、話題性を作ってみせることで、アルバムを売ろうとしているのではないか?みたいな作為的な何かを感じたわけですよ。

で、話題性を重視しているから、アルバムとしては大したことないのではないか?そんなことを思っちゃったんですね。

しかも今作はネタ曲を封印したとか言うじゃないですか?

なんかそういう要素も「臭う」ものに感じてしまった。

少なくとも、気持ちの面ではそういう部分があったわけですよ。

そんななかで、アルバムを聴いたわけです。

聴いて笑いましたね。

いや、このアルバム、めっちゃええやんって。

本編

ええやん、このアルバム

岡崎体育の作品に対する個人的な評価って「感情のピクセル」が一つのピークで「XXL」以降は、ぶっちゃけ、そこまでハマってないんですよ。

いや、作品として良いんだけど、そこまでがっつり聴く感じではないかなーって思うことが多くて。

だから、ちょろっと聴くと、すぐにそのまま放置してしまう。そんな状態が続いてました。

正直、岡崎体育には飽きていて、離れていた部分があったんですよ。

そういうこともあって、今回のアルバムにはあんまり期待していない自分がいたんですね。

でも、このアルバムは本当に期待を裏切られました。

何がそこまで良いのか?

簡単に言えば、1曲目から12曲目まで、飽きれずに聴けるんですよ。

しょーもないアルバムって、最初の3曲を聴いたら「もういいや〜」ってなるんですね。

でも、岡崎体育の今回のアルバムにはそれがない。

オープニングSEである1曲目の「No Touch Service Ace」。

この歌だけで、最初からなんだかワクワクするんですよ。

本人曰く、さいたまスーパーアリーナのような大きな会場で自分が登場するときに使うSEをイメージして作ったと述べていたんですが、確かにこのSE、音だけでそういう大きな会場の空気をイメージできるんですよ。

なんなら、岡崎体育がさいたまスーパーアリーナに立つイメージまで想起できるんです。

だからなのか、今から楽しみなライブに向かうような、なんとも言えないワクワクが生まれるんですよ。

そして、次の曲は「からだ」という曲になるんだけど、これがまた良い。

「からだ」はDTMロックって感じのナンバーで、単純に聴いていてワクワクするんです。

それこそ、1曲目で沸き起こったワクワクを上手くそのまま引き連れてくれるというか。

もともと「からだ」はインディーズ時代の曲をアレンジし直した曲なんだけど、シンセの使い方とか、ボンっ!っていう掛け声の入れ方とか、打楽器の音の変え方とか、どれも良い感じにワクワクのトリガーを刺激してくるんですよ。

あと、歌詞が「ライブに対する決意表明」っていうノリであるのも良い感じで。

良い感じに、気持ちをアゲてくれるわけです。

ってかね、この歌を聴いて改めて思ったんだけど、岡崎体育、ボーカリストとしての表現力めっちゃ上がったよなーって思うんです。

ラップめっちゃ上手いし、表現力めっちゃ豊かだし、メロパートもバチっと決めてくれるし。

7曲目の「Calculated」なんかを聴いても感じることなんだけど、このアルバムでは曲ごとに明確に歌い方や声の作り方を変えていて、その変え方が絶妙なんですよね。

その曲が持つ世界観にハマる表情の声で歌い上げるから、グッと曲の世界観に入り込める。

5曲目の「何をやってもあかんわ」の表現力も絶妙だと思うんですよ。

なんか投げやりだし後ろ向きなことしか言ってんだけど、でも、なんかネガティブな気持ちにはならないというか。

一番最後のうっしゃあー!っていう声のトーンがちょうどいいから、最終的に「ま、やってやるか〜」みたいなテンションになるというか。

この歌に関しては、ちょっと昔の青春パンクっぽいアレンジが良い味を出していて、アレンジと声の表現力のマッチングも素晴らしいんですよ。

要は、今回のアルバムは、各楽曲のアレンジも素晴らしいんだけど、それ以上に、楽曲のど真ん中にあるボーカルがすごく冴え渡っていて、アレンジとの混じり合いが絶妙ってことです。

だからこそ、一曲一曲にグッと入り込める。

そういうわけなんです。

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歌詞にドキリとさせられる

今回のアルバムはネタ曲なしとあるが、そもそもネタ曲と真面目曲の違いって、言葉のフックのあり方だと思っていて。

だって、ネタ曲であれ真面目曲であれ、サウンドや曲の展開はいつも気合いを入れているわけですよ、岡崎体育の場合。(もちろん、本人の気合い入れ方には違いがあるのかもしれないけど)

ただ、言葉のドキリとさせられ具合は明確に違ってくる。

岡崎体育はどの楽曲にもあまりメッセージ性は込めないと言ってるけれど、少なくともフレーズ単位ではグッとくるというか、ドキリとさせるフレーズを仕込んでくることが多い。

「Okazaki Unreal Hypothesis」の最初のフレーズなんて、けっこうどきりとさせられると思うんですけど、いかがでしょうか?

まあ、もしかしたら「PTA」の歌詞の物語の方がドキリとする人、いるかもしれないですけどね。

だって、PTA会長、不倫バレそうになって、妻にGPSつけられてるんでしょ?

マジ、ドキドキもんな展開だと思うんですよね。

まあ、それは置いといて、歌詞カード見ながらそれぞれのフレーズを読んでいると、絶対に大切にしたくなるフレーズが出てくると思うんですよね、このアルバムには。

で、おそらく、その真骨頂になるのが11曲目の「龍」という歌。

この歌はシンプルなピアノアレンジのバラード曲。

シンプルなピアノアレンジなため、音に余白がある。

バラードで言葉数も少ないから、フレーズにも余白がある。

だからこそ、聴き手は色んなイメージを想起させることができる。どこまでも世界観をひろげることができる。

この歌の歌詞の正しい意味、というものを考えるのは少し野暮で、きっと聴き手の数だけこの歌から物語を紡いでいくと思うんですよ。

もしかしたら、今回のアルバムは岡崎体育の「自分語り」が多いから、岡崎体育のことを想像して、そこに感情移入して聴く人もいるのかもしれない。

うろこが剥がれてボロボロになった龍とは岡崎体育のことではないか?という目線で聴くこともできる。

あるいは、聴き手の人生に合わせて、ひとつひとつのフレーズを噛みしめることもできる。

奥行きのある歌だから、言葉を噛み締めれば噛みしめるほど、歌が持つ世界観が大きく膨らむんですよね。

そういう魅力を持っているナンバーなんですよね。

アルバム曲のバラードって重要な存在である一方、外してしまうと、ただの退屈タイムにもなりかねないわけです。

「龍」は見事に、このアルバムの重要な存在を担い、強い存在感を示すナンバーになったように感じるわけです。

でね、これって、先ほどの項目にも繋がんですけど、岡崎体育のボーカルが作用している部分が大きいのかなーって思うわけですよ。

このピアノアレンジに見合った表現力の仕方で岡崎体育が歌い上げるから、よりグッと「龍」の世界観に入り込めるわけですよ。

岡崎体育が歌うからこそ、「龍」はどこまでも名曲になっているというか。

アレンジの妙や言葉遊びに脚光を浴びることが多い岡崎体育だけど、今作は岡崎体育のボーカルだからこそ完成された作品なんだなーってすごく感じるわけです。

メジャーデビュー3作品を並べて聴くと、本当に岡崎体育の表現力って、すごいところまで来たんだなーと感じたりするわけですよ。

だから、このアルバム、今までのアルバム以上に推せるんだろうなーって思うし、ここまで実力が磨かれたのは、岡崎体育がただのネタ芸人ではなく、ライブバンド(あえてバンドという言い方をします)だからだと思うんですね。

夢を諦めず、板に張りつき続けてパフォーマンスしてきた、ライブハウス育ちの人間なんだなーというのが垣間見れるというか。

そういう味わい深さもあったりするわけです。

まとめ

そんなわけで、今回のアルバムはめちゃくちゃ良いと思えたし、このアルバムはたくさんの人に聴いてほしいなーって思ったわけです。

何よりね、最高のモチベーションで向かう、岡崎体育のさいたまスーパーアリーナのライブを観てみたいなって思ったんですよ、このアルバムを聴いていると。

だから、余計に思ったんです。

是非とも、このアルバムでオリコン1位を取ってほしいなーって。

だってね、このアルバム、岡崎体育の可能性をビンビンに感じさせるアルバムだったんだもん。

こんなん聴かされたら、期待しかできないわって話で。

とりあえず、最後にこれだけ言いたいです

このアルバム、めっちゃええですよ、と。

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