前置き

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誤解されているバンドって結構いると思う。

本当は男臭いバンドなのに、なぜか女子ウケを狙ったバンドだと思われているとか、すごく変態的な音楽センスをしているのにポップバンドだと思われているとか、10年以上板にへばり付いて音を鳴らしてきたのに、ポッと出のバンドだと思われてしまうとか。

ここでいう誤解とは、2つのタイプがあるように思う。

ひとつは受け手が勝手に誤解しているタイプ。

もうひとつは、意図的に誤解されるように仕向けているタイプ。

後者の場合、基本的には狙いがあってのことだと思う。

売れるためには、メシを食うためには、相手のニーズに合わせる必要がある。

例えば、女子ウケを狙うには「アイドル的になる必要がある」と判断をしたとする。

すると、本来的にはアイドル的な資質なんてないのに、あえて「アイドル視」されるように、バンドのことを「誤解される」ように仕向けていくわけである。

誤解されているバンド

誤解される道を容赦無く邁進し、誤解が誤解を呼びまくって、ファン層をゴロリと変えてしまったバンドがいる。

KEYTALKである。

KEYTALKほど、色々と誤解されているバンドもいないと思うのだ。

まあ、単純に誤解されているだけならそれで良いけども、誤解されすぎたために、本来ならKEYTALKのファンになっていたはずの人すらも、KEYTALKから遠ざかってしまっている現状がある。

これは純粋に悲しいことだと思う。

この記事では、少しでもそういう誤解を解いていけたらなーなんて思うわけだ。

本編

陽キャという誤解

KEYTALKってもはやアイドルバンドだよなーという人がそれなりにいる。

彼らのやっているなんて、その辺のイキリYoutuberと一緒じゃんか、と指摘する人もいる。

確かに、ライブ中のステージでお酒を一気飲みするパフォーマンスも含め、ライブのボルテージの上げ方は、他のバンドにはない独特さがある。

また、ファンに目を向けてみると、バンドメンバーをアイドルのように愛好している人が多いのも事実。

そういう意味で、確かにKEYTALKはアイドルバンドだなーと言えると思う。

発表されるMVのテイストも、意図的なものを感じたりするし。

とはいえ、だ。

KEYTALKは根っからの「アイドル」性質のあるバンドだったわけじゃないし、陽キャラというわけでもなかったように思うのだ。

これを見てほしい。

カッコイイとかモテそうとか、そういうものとは別にして、ひとつ思うことがあるのだ。

初期のKEYTALKには、明確に陰キャラの匂いを感じる。

どことなく暗いというか、綺麗に着飾っていようとするんだけど、本物の音楽好きだからこそ持っている「根暗」な要素が滲み出ているというか。

鳴らす音楽からも、そういうものを感じるのだ。

これは完全に僕の主観になっちゃうんだけど、先ほどの動画の音楽、どことなくメロディーに哀愁を感じませんか?

少なくとも、モテたいから音楽をやるんだぜ俺たち!!!ってテンションの人が鳴らす音楽じゃないと思うわけだ。

大好きな音楽があって、大嫌いな音楽もあって、だからこそ、大好きな音楽をルーツにして「やりたい音楽」を鳴らしているような。

自分たちのアイデアをぶち込みまくって、自分たちが思う「本当に良いもの」をつくり、それで世界をひっくり返してやるんだぜ!みたいな意志を感じるのだ。

じゃなければ、もっとわかりやすいポップな歌を作ると思うのだ。

もっと簡単にカッコよく演奏ができる、もっとシンプルな歌を作ると思うのだ。

でも、KEYTALKは違う。

コード進行の観点からみても、リズムの観点からみても、いちいちややこしいことをするわけです。

大衆的なものに対する「アンチ」を感じさせる音楽を奏でるのだ、彼らは。

そういう反発心みたいなものが見え隠れするから、KEYTALKの音楽って、どことなく陰キャラの香りがする。

あと、この歌で言えば、サビの歌詞が「ラララ〜」になっているところにも、妙な儚さを感じる。

多分、今のKEYTALKって、スキを見せないくらいにイケイケ感を押している。

けれど、本質的には、KEYTALKの音楽って独特の陰りがあるように思うのだ。

音楽の作り手として根っこにあるのは「ネクラだった時の自分の音楽センス」。

そこなんだろうなーと勝手ながらに思うわけです。

だからこそ、彼らはただの陽キャラバンドではないよなーと思うわけです。

そこに対する誤解は、根深いなーって思うわけです。

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いまだに強い「MONSTER DANCE」の印象

というか、ぶっちゃけ皆さん、KEYTALKの印象、「MONSTER DANCE」のときのままになってるでしょ?

KEYTALKってアイドルバンドでしょ?って認識になるのは、この曲の存在が大きいからだと思うんです。

でも、KEYTALKのアルバムを聴けば、わかることだけど、かな〜〜〜り色んなタイプの、色んな展開がなされる曲を作っているんですよ。

少なくとも、フェスとかでアゲアゲになる曲だけを量産しているバンドではないんです。

この辺りも誤解されていることのひとつだよなーと思ったりして。

まあ、初期のような陰りを感じさせる歌は減ったんだけどね。

それは一旦脇に置いておくとして、ほんとね、思うんですよ。

最近のKEYTALKの曲、知らない人絶対多いだろうなーって。

「MATSURI BAYASHI」が私の知ってるKEYTALKのもっとも新しい曲です!って人、怒らないから正直に手を挙げてほしい。

実際、「MATSURI BAYASHI」とそれ以外の最近の楽曲だと、Youtubeの再生数に大きな差があるわけだ。(もちろん、他の楽曲も十分すごい再生数ではあるんだけどね)

KEYTALKに対して、特定の曲のイメージしかない人は、騙されたと思って違う曲も聴いてほしいなーと思うわけです。

わりと、バンアパとかベボベとか、ああいう一世代前の音楽が好きな人ほど、KEYTALKの音楽的な面白さに、ハマるような気がするのだ。

で、今のKEYTALKってどうなの?

例えば、これを聴いてどう思うかですよね?

さて、どう思いました?

まあ、KEYTALKの音楽全般に言える面白さって、いくつかあると思っていて。

まず、イントロのギターリフが特徴的。

ギターの音ではなく、リフだけで「おっ!」って気分にさせる数少ないバンドのひとつだなーと思うんです。

オシャレなのかダサいのかよくわからん、絶妙なリフが良い味を出しているわけです。

そして、そんなイントロからは想像もできないような展開がされていくのも、彼らの楽曲の面白さのひとつです。

こんなサビに到達するなんて、という驚きを覚える歌が多く、とてもワクワクするわけです。

リズムパターンはコロコロと変わるし、訳のわからんところで転調するし、急にハンドクラップ入れてきたりするし。

「盛り上げるためのリズム的フック」を至るところに仕込んでくるんだけど、サビのメロはすごくキャッチーで、口ずさめる。

そういうギャップもグッとくるわけだ。

もちろん、優れた楽器隊がいるからこそ、できる芸当なんだけどね。

例えばさ、言葉が悪いかもしれないけれど、マイヘアっぽいバンドって、なんとなく想像ができちゃうのだ。

あるいは、ブルエンっぽいバンドも、わりと想像ができてしまうし、彼らに罪はなくても、インディーズ界隈に「似ているバンド」はゴロゴロいたりするわけです。

けれど。

KEYTALKっぽいバンドって、なかなか想像ができないと思うのだ。

しかも、それは「声」みたいな固定要素の話じゃない。

ギターリフ、メロ、曲の展開含め、全てをトータルにして言えることなのだ。

こんなバンド、なかなかいないよなーと思うわけです。(いや、よ〜く考えたら何バンドかは思いつくかもしれないけども)

まとめ

だから、あえて言いたい。

昔のKEYTALKは良かったけれど、今は微妙という人も、このタイミングで改めて聴いてみてほしいなーと。

今のKEYTALKも、すごく魅力的だから。

もしKEYTALKのことを誤解しているならば、その誤解を解いて、彼らの音楽に触れてみてほしいなーなんて、そんなことを思うわけです。

きっと、おおっ!って感じる音楽体験を与えてくれるから。

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