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乃木坂46の「インフルエンサー」の歌詞について書いてみたい。

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*歌詞については他サイトから確認してくださいな。

インフルエンサーとは端的に言えば、世間に大きな影響力をもつ人や事物を表す言葉である。

この歌の主人公にとって君という存在がまさしくインフルエンサーのようなものである、というわけである。

つまり、平たく言えばこの歌は、人生において影響を及ぼしている人のことを、影響を受けている立場の人から歌った曲であるとも言えるわけだ。

また、サビにおいて「恋」という言葉が出てくるように、この歌において僕にとって君への憧れは「恋」とも呼べる感情であることを匂わせるとともに、僕と君との距離感はまさしく、アイドルとファンの関係性であるようにも読み取れるように書かれている。

これは、秋元康が得意とする、メタ的な構造、ファンのことを揶揄するような構造の歌詞でもあるように見えるわけだ。

だって、君以外は興味がないくらい君のことが好きなのに、その関係は「会話未満」でしかないなんて、アイドルとファンの関係くらいでしかありえない状態である。

これは、ファンがアイドルにどれだけ貢いでもその思いがどれだけ強くても、アイドルとファンの物理的な距離が変わることはないという現実を突きつけているようにも見えるわけだ。

でも、そのことをほんの少しだけ肯定的に書いているからこそ、サビの末尾は「存在こそがインフルエンサー」なんて言葉にしているわけである。

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確かにアイドルと付き合いたくて貢いでる人なんていないと思う。

画面越しでもいいからライブで遠目で見るだけでいいから、会話なんてできなくていいから、純粋に応援したいと思っているからこそ、貢ぐわけだ。

自分にとって、そのアイドルは「存在こそがインフルエンサー」なのだから、というわけである。

それにしても秋元康は策士だと思う。

アイドルには恋愛禁止を指示し、ファンには「アイドルとの距離を詰めることはできない」ことを告発し、その一方で、アイドルには「やりたくてやってるんだしそれがプロってもんなんだから恋愛禁止くらい普通だよね」感を出して、ファンには「アイドルってのは存在がインフルエンサーなんだから、距離は縮まらないと思うしその思いが届くことはないけど応援してお金は落としていってね」というメッセージを、アイドルを通して伝えるのだから、相当に酷な話である。

(そして、秋元康自身だけは金銭的にも肉欲的にもしっかりと得るものは得るのだから完全なる策士であろう)

とはいえ、この歌はもちろんアイドルファンにだけの皮肉言いたいだけの歌なのではなく、どんな人にもそんな憧れの人はいるよね?という話であり、その人に惹かれるからこそ人生というものは豊かになるんだよね、という、もっと普遍的なメッセージも入れ込んでいる歌だとは思うので、一般的な人はもっと優しい気持ちになって、この歌を聴けばいいと思う次第なのである。

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