SixTONESの「Good Luck!」 [YouTube ver.]を聴いて感じたこと

スポンサーリンク

音楽って超ざっくりふたつの軸に分けるとしたら、ふたつの軸で分けることができると思う。

それは、大衆的とマニアックという二軸だと思っている。

何を持って大衆的であり、何をもってマニアックというのかは人によって分かれる微妙な話ではあると思う。

ただ、何を持って大衆的なのかと考えると、基本的にはいわゆる<ポップ>と形容される楽曲ほど大衆的とカテゴライズされる可能性が高くなる。

具体的に言えば、歌メロ要素が強く、歌の要素を重視したアレンジを施した楽曲。

そういう楽曲がポップ=大衆的、という評価になりがちだと思う。

音楽に対してライトなユーザーほど、メロディーが良いかどうかという軸で音楽を聴く傾向があり、たくさんの人に聴いてもらう歌にするうえで、歌メロが重要になる。

だからこそ、こういう等式が生まれるのだと思う。

確かにビックヒットを飛ばした楽曲の中でも、アレンジが攻めた楽曲もある。

でも、その場合、歌のメロディーが素晴らしいということを前提にしたうえで、アレンジも攻めているというケースが多い。

逆にいえば、マニアックと形容される楽曲はメロディー以外の要素を重視している作品に対して、使われやすい言葉という印象を受ける。

例えば、サウンドのジャンル性を研ぎ澄ませていたり、歌以外の要素(例えば、リズムなり音の展開だったり)でみせるような構成になっていることが多い歌。

それらがイコール、マニアック的な色合いに感じてくる、というリスナーも多いと思うのだ。

まあ、もちろん、マニアックという形容するそれを人によっては大衆的と受け止めるケースはあると思うが、単純な<軸>として考えるのであれば、そういう見立てができるように思う。

で。

ある程度のスケール感で楽曲を披露しているアーティストは大衆的とマニアックの軸を上手にバランスをとりながら、自分が良いと思う表現を巧みに作品の中に落とし込んでいる。

そんなふうに感じるのである。

前置きが長くなった。

なぜ、こんな前置きを書いたのかというと、SixTONESの「Good Luck!」を聴いたときに、大衆的とマニアックについて不思議と考えてしまったからである。

どういうことか。

もう少し話をしてみよう。

スポンサーリンク

SixTONESの「Good Luck!」

というのも、「Good Luck!」ってSixTONES史上、屈指の元気の出るポップソングだよなーと感じたのだ。

要は、大衆的であることに突き抜けた楽曲であるように感じたのである。

「Good Luck!」はドラマ主題歌ということもあり、大衆的であることをいつも以上に強く意識したのかもしれない。

そんなことを感じたのだ。

そして、このポップな感じが実に良いと感じる。

「Good Luck!」の持つポップ性はメロディーの際立ちに現れていると思う。

このメロディーの際立つが、歌の際立ちに繋がっており、言葉のひとつひとつがクリアになっている印象を受けるのだ。

要は、歌の存在が際立つからこそ、歌詞の存在も際立つし、歌詞の存在が際立つからこそ、この歌が持つポジティヴなメッセージ性を際立つ。

そんな印象を受けるのだ。

この歌の際立ちを考えるうえで、SixTONESの6人の表現力が与える影響は大きい。

6人の歌の存在感が際立っているからこそ、ポップである「Good Luck!」の魅力が引き立っているわけで、この両輪が綺麗に噛み合っているからこそ、「Good Luck!」のポップ性が輝いているように思うわけだ。

つまり、「Good Luck!」はSixTONESの魅力が炸裂しているからこそ、素晴らしい歌として存在している。

そんな印象を受けるのである。

一方で、「Good Luck!」はSixTONES史上、屈指のポップソングであると冒頭で述べた。

つまり、「Good Luck!」はSixTONESにおける”ベタ”なのかといえば、そんなことはないんだよなーと思うのである。

確かに6人のそれぞれのボーカルで魅了してきたという意味では、どの歌も共通しているように感じるが、必ずしも楽曲における歌の存在感っていつも同じではなかったよなーと思うのだ。

というのも、SixTONESの楽曲ってジャンル性の強いサウンドで魅了する楽曲も多いし、歌以上にリズムやグルーヴが際立つ楽曲を披露してきたことも実感するわけだ。

確かにSixTONESは大衆的な存在感のアーティストではある一方、披露する楽曲が常にポップ一辺倒ではなかったことを実感するわけだ。

だからこそ、「Good Luck!」の持つポップ性や、歌の強さ、あるいはポジティブなメッセージの輝きが際立っている。

そんなふうに思ったというのが、 [YouTube ver.]を聴いたときに、なんとなくの自分の感想だったのだ。

まとめに替えて

なんだかまどろっこしい言い方をしてしまったが、要はSixTONESがキャリアの中で様々な楽曲を歌いこなしてきたということだと思うし、どのジャンルもならではの形で表現してきたことの現れなんだろうなーと思うのである。

まあ、「Good Luck!」の具体的な感想は、フルバージョンが聴けた際に改めて書けたらなあと思うわけだが、このタイミングだからこそ、ポップに突き抜ける「Good Luck!」の魅力が際立っているんだろうなあと、そんなことを感じている次第なのである。

関連記事:SixTONESの「君がいない」、6人のボーカルが鮮やかすぎる件

関連記事:SixTONESのアルバム『声』に対する深読妄想記

スポンサーリンク

LINEで送る
Pocket