前説

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SixTONESの『声』というアルバムの感想は書いたけれど、この記事はアルバム単位の感想となっていた。

そのため、楽曲ごとの感想は駆け足になっているなーと該当ブログを読んで思った自分。

関連記事:SixTONESのアルバム『声』に対する深読妄想記

でも、ほんとは一曲ごとのクオリティーもとても高いアルバムである。

なので、一曲ごとの感想もタイミングをもって書きたいと思っていた。

そこで、アルバムの中でも屈指のアッパーソングである「Boom-Pow-Wow!」の感想を書いてみたい。

SixTONESの「Boom-Pow-Wow!」の話

「Boom-Pow-Wow!」はアルバムの中でも屈指のアッパーな楽曲である。

きっと楽曲を聴いた歌の多くが、そのような印象を持ったのではないかと思う。

まずは、ここを起点にして話をしてみたい。

ところで、なぜこの楽曲はアッパーと感じるのだろうか。

いくつか要素はあるので、順を追って確認したい。

一番要素として大きいのは、リズムの刻み方だと思う。

というのも、この楽曲はリズムの印象が頭に残るようなアレンジになっている。

例えば、楽曲の冒頭では、小刻みなハンドクラップが耳に入る。

このハンドクラップのテンポがけっこう速い。

そして、この音が印象的に耳に入ってきて、この楽曲のベースのリズムとして意識されるため、この楽曲のアッパーさが印象に残るのだと思う。

いわゆる打楽器の音ではなく、ハンドクラップというのもポイントだと思う。

ハンドクラップの音のため、より聴いている人の身体性(体内のリズム)とシンクロして、楽曲を聴くことができるようになっている。

ただ、アッパーな印象を強めるのは、リズムだけではない。

2番目の要素のなるのが、楽曲を彩るサウンドである。

先ほどのハンドクラップでも少し踏みに入れた話だが、アレンジとして選ばれている音の方が、アッパーさを際立たせるサウンドになっている。

たとえば、この歌はクラブでかかりそうな音色が際立っている。

サビでは、ふぁんふぁんふぁんと、テンションを上げるような音色がパンチ力をもって響きあっていることがわかる。

このクラブ系ダンスミュージックっぽい音のチョイスが「Boom-Pow-Wow!」の持つアッパー性をより明確なものにしていく。

ベースのリズムがアッパーな上に、彩るサウンドもアッパー寄りだからこそ、楽曲がよりアッパーに感じるわけだ。

そして、第3の要素として、何よりも注目なのが、メンバーのボーカルにある。

当然ながら、どれだけ楽曲がアッパーになるお膳立てをしていても、肝心のボーカルがビートにのれていなかったら、少し甘ったるいテンションになる。

でも、SixTONESって当たり前のように、軽やかにそういうビートを乗りこなす。

冒頭のジェシーの合いの手から凄い。

リズムと歌がここまでシンクロするなんて……というレベルで軽やかにビートを乗りこなしたボーカルを披露する。

冒頭のボーカルが軽やかな身のこなしだからこそ、Aメロでのアッパーなスタートダッシュが際立っている印象。

Aメロに入る直前のおっーーーーというコーラスのタイミングと温度感もバッチリであるし。

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SixTONESだからこその個性

そして、以降個々のパートへと進んでいくわけだけど、
冒頭の田中のラップが良い。

アッパー成分強めの歌だからこそ、ゴリゴリに進むのかと思えば、意外と最初はクールな感じなのが良い。

ここで過剰にテンションを上げるのではなく、あくまでもクールに言葉を重ねるからこそ、以降のパートに切り替わるときのテンションの変わり方や弾け方が明確になっていくのだ。

そう。

6人いて、6人それぞれが固有の魅せ方をできる。

これが、SixTONESの大きな魅力だと思うし、だからこその楽曲展開とも言えそうだ。

他にも、個人的に良いなあと思っているのが、松村のパート。

楽曲のテイスト的に、この辺りでド派手でテンション高めのボーカルを披露するのかと思えば、そうはならない。

松村のパートでは、実に妖艶かつクールにボーカルを披露するのだ。

ここが、良い。

こういう魅せ方にすることで、松村北斗の個性が出ているし、楽曲の流れにもバチっとハマるのである。

さらに言えば、このあとに出てくる、京本大我も良い。

己の得意技である迫力あるハイトーンボイスで魅了する感じ。

クールなボーカルで魅せる人もいれば、ホットで激しいボーカルで魅せる人もいる。

田中樹なら田中樹ならではの魅せ方で。

松村北斗なら松村北斗ならではの魅せ方で。

京本大我なら京本大我ならではの魅せ方で、己のパートを披露している感じのが、本当に良いのである。

決められたパートをただ歌う、という感じが一切ない。

それぞれの個性が活きるように、それぞれのパートを歌っているのが良いのである。

それが結果として、この楽曲の確かなアッパー性に磨きをかけている。

まとめに替えて

全部書いてしまうと冗長になってしまうので、この記事ではこの辺りでまとめてしまいたい。

ただ言えるのは、楽曲全体の完成度に、それぞれのパートの個性を掛け合わせることで、魅力が倍々になっているということだ。

楽曲としてもノリやすくて聴いていて楽しい気分になる歌なので、色んな人に聴いてみてほしい歌だなーと強く思う。

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