Official髭男dism「TATTOO」で垣間見える、藤原聡VS楢﨑誠の構図

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今年、Official髭男dismはすでに「ホワイトノイズ」という楽曲を発表している。

この楽曲の感想は別記事で書いたんだけど、藤原聡VS小笹大輔の構図が見え隠れするものだった。

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どういうことかというと、良い意味でとてもギターの存在感が強い楽曲で、藤原の歌声も素晴らしいんだけど、それ以上に小笹のギターが際立っている楽曲だったのだ。

改めて、Official髭男dismって藤原だけが際立っているバンドなのではなく、メンバーそれぞれのカラーや個性がはっきりしているバンドであることを再認識したのだった。

そんな中で発表されたのが、「TATTOO」という楽曲である。

さすがに今作はドラマ主題歌でもあるし、他のメンバーと藤原がVSの構図になることなく、シンプルに歌とメロディーが際立つ楽曲になるのかな・・・ほら、テイストはミディアムなナンバーだしな・・・と思って「TATTOO」を聴いていると、すぐに気づいてしまった。

今回もやっているぞ、と。

しかも、今作は、藤原聡VS楢﨑誠の構図じゃないか、と。

どういうことか?

楽曲の感想を書きながら、説明していきたいと思う。

ヒゲダン史上、屈指のベースぶりぶりソング

アニメ「クレヨンしんちゃん」の主人公である野原しんのすけってケツを丸出しにするとき、ぶりぶりぶりぶり、という言葉を使う。

この、ぶりぶりぶりぶり、が具体的にどういう意味合いを指す言葉なのか、きちんと理解はしていない。

が、きっとこれって普段は秘匿されているケツがついに脚光を浴びて、存在感を際立たせるための擬音であり、ワードだと思うのだ。

で。

「TATTOO」のベースって、野原しんのすけがケツを出すときの擬音レベルで、ぶりぶりぶりぶり、なのである。

ベースって、普段はわりとどのバンドのパートよりも目立たないことが多い。

人によっては、ベースってどんな音の楽器なのかを知らないこともある。

もちろん、ベースが消えると実は楽曲の土台をしっかり支えていることを実感することは多いんだけど、今どんな音を鳴らしていて、どんな動き方をしているのかは、他の楽器に比べるときちんと追えていない人は多いと思う。

確かに、ベースの音って、そこにある。

でも、外野からは秘匿されがちな存在なのだ。

そういう意味で、ケツにも似た存在である。

しかし、「TATTOO」においては、それが逆転する。

おれはここにいるぜ、と言わんばかりにベースの音が際立つまくっているのである。

他のサウンドに一切秘匿されることなく、丸出しになったベースの音が楽曲の存在感を際立たせまくっているのである。

このベースの感じを言語化するのはちょっとムズイけれど、「TATTOO」を聴いてもらったら、きっとわかると思う。

今、音の中でうねうね動いている”こいつ”こそがベースであると、きっときちんと認識できると思うのだ。

そう。

とにかく「TATTOO」では、ベースの音がぶりぶりしまくっているのだ。

しかも、この歌、単にベースがぶりぶりしているわけではない。

本当はどのサウンドも際立っているが、特にベースが際立っている、という楽曲なのだ。

だって、イントロだって聴いてもらったらわかるけれど、「ホワイトノイズ」ばりに鋭い音色でギターがメロディーを奏でているのだ。

なのに、今作はその程度でベースの存在感が埋没することはないし、ギターが優位にたつこともある。

藤原が「大丈夫〜🎵」と歌い始めても、ベースの存在感は変わることなく、主張しつづける。

すんごい勢いでベースがぶりぶりぶりぶり、し続けるのである。

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実は、歌もすごい楽曲

「ホワイトノイズ」がギターの特色をしっかり打ち出した歌であり、小笹がある種主役の楽曲だったのだとすれば、「TATTOO」はベースの特色をしっかり打ち出した歌であり、楢﨑がある種の主役の楽曲である、と言えるのではないだろうか。

でも、どれだけベースがぶりぶりぶりぶりになろうとも、ボーカルがサブにまわっているのかといえば、そんなことは一切ない。

藤原でしかきちんと歌いこなせいメロディーラインを、鮮やかかつ丁寧に歌いこなしてみせる。

さらに、今作は全体的に打ち込みっぽい音づかいをしていることもあって、サビでは藤原のボーカルに絶妙な加工を加えているのもポイントである。

しかもこのボーカルのエフェクトは部分的なフレーズにのみ行っており、あくまでもアクセントとして採用しているところがポイント。

これにより、普通のJ-POPとは違うアクセントが生み出されるとともに、ヒゲダンの楽曲としても今までの楽曲とは違う質感と味わいを生み出すことになる。

この辺りもヒゲダンの構成力であったり、藤原の音楽センスの素晴らしさを感じさせる一端になっている。

まとめに替えて

2023年、Official髭男dismは新しい章に突入している印象の楽曲を立て続けにリリースしている。

こうなると、次は藤原聡VS松浦匡希、みたいな構図の楽曲が出てくるのか・・・もし、そうなるとしたら、どんなテイストの楽曲になるのか・・・。

色んなドキドキとワクワクに思いを馳せながら、この記事のまとめにかえさせてもらおうと思う。

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