前説

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いや、ほんと聴いてたら鼻毛出そうになったのだ。

新曲は、これである。

こ」、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの新曲「Dororo」なんだけどさ、これが、すこぶるカッコいいのだ。

本編

新曲、すげえ良い

なんというか、最近のアジカンってカッコいいというよりは、心地よいって感じのことが多かった。

実際、昨年リリースされた「ホームタウン」も、そういう類のアルバムだったし。

音に安心して寄りかかれる深みと渋みがあるというか、バンドサウンドの骨太な部分が全面に出るアジカンのサウンドは、ワクワクよりも(耳的な)癒しのニュアンスが強くなることが多いのだ。

これは音源だけでなく、ライブにも通じているかもしれない。

だって、近年のゴッチは、和製ジョン・レノンみたいになっているところがあるし、こんなクズの俺のことも嫌な顔せず抱きしめてくれるんじゃない?というすごい包容力がある。

坊主よりも仏感がある。

そんなアジカンを見て思うのだを

これからのアジカンは、さらに渋さに全振りしていくんだろうなーって。

ライブもそうだし、音源もそうだし。

カッコいいというよりは、渋くて素敵!って思えるような作品を作るんだろうなーって。

したらば、この「Dororo」である。

マジで油断していた。

危うく音に殺されそうになった。

その防衛反応で、鼻毛が伸びてきた。はみ出るところだった。まあ、俺が手入れし忘れただけのフシはあるが。

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近年のアジカンについて

いやね、アジカンは「Wonder Future」辺りからバンドとして音のかっこよさが半端ないんですよ。

言ってしまえば、疾走感とかビート感に逃げなくても、ゆっくりとギターをストロークしているだけでも、単にパワーコードを弾いてるだけでも、全然カッコいいんですよ。

ドラムに至っては初期よりも今の方がシンプルになっているし。まあ、俺は「ブルートレイン」みたいなややこしいドラムの歌も好きだけどね。

どんどんシンプルになっている。

なのに、カッコよさが増している。

そんな稀有なバンドなのだ。アジカンは。

楽器の演奏そのものがカッコいいというよりも、複雑な演奏をしなくても楽器から鳴る音そのものがカッコいいとでも言えばいいだろうか。

いや、マジで、こんなバンド、今、他にいますか?という話でして。

「ホームタウン」もそうだけど、アジカンは音そのものの構築の仕方にこだわりまくっているから、こういう不思議な音楽体験をすることができるのだ。

アジカンも海外の音楽に意識をしているし、海外の音楽をどんどん掘っているように感じるけれど、ワンオクとかドロスみたいに、単純にそこの音に照準を合わせはしない。

バンドでありながら、いや、だからこそ、生感のあるバンドサウンドになるべくこだわるし、自分たちの今の立ち位置を大きく変えずして、海外的な音の流行に挑もうとしている、そんなバンドのように感じるのだ。

だから、アジカンの音ってフレーズ自体は個性的ではなくて、音は圧倒的に個性という不思議な事態になる。

ありきたりなフレーズを弾いたとしても、アジカンの個性が滲み出てくるのだ。

まとめ

話が逸れた。

そんなアジカンが久しぶりに、疾走感のあるゴリゴリの楽曲を作ってきた。

そりゃあそんなんされたら、やられるに決まってるやん。

カッコよくないわけないやん。

という話で、一発でノックアウトされて今に至るというわけである。

シンプルであることを維持するからこそ、逆に複雑になっていく、そんな不思議なバンド。

それが、アジカンである。

今年のアジカンの変わらずにカッコ良さそうで、何よりである。

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