本篇

音源の評価する現実

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人によって新しいアーティストとの出会い方って違うと思うけど、自分の場合、音源で出会うことの方が多い。

まあ、音源での出会い方、っていっても色んなパターンがあって、CMとかで流れていたのを聴いたから知ったというパターンもあれば、サブスクで偶発的に出会ったというパターンもあるし、タワレコの視聴で見つけたというパターンもある。

ただ、すでに完成された音源を聴くことで出会ったという意味では、どのパターンも同じだと思う。

そのため、自分のアーティストの評価基準(というと、なんだか偉そうに聞こえてしまうが)も音源ベースであることが多い。

端的に言えば、音源が好きだと評価が高くなるし、好みではなかったらあまり評価が高くならないという話。

自分の琴線に触れるような何かをそこでみつけたら、評価は自ずとあがり何度もリピートする作品になるし、そうじゃなかったら、その作品を集中して聴くことってなくなってしまう。

そのときの気分とかテンションでこの「好み」ってわりと左右されることがあって、そのときの自分のモードと当てはまらず、すっかり聴くことを忘れてしまった名作だってもちろんたくさんあるわけだ。

何にしても、音源ベースで評価を固めているという現実がある。

自分の音楽遍歴をたどってみても、「音源を聴く」ということは、音楽趣味の上で重要かつ大部分の要素でもある。

ただし、音源はそのアーティストの魅力の「全体」ではない

ただ、ライブに行くとその評価って大きく変わることがある。

音源だと70点くらいだな・・・と思っていた曲が、ライブで聴くと100点を超えるような感動を与えてくれることって往々にしてある。

しかも、知っている曲を聴くことができた感動とかじゃなくて、曲もメロディーもそんなに身体に馴染んでいないにも関わらず、そのパフォーマンスがめっちゃ心に響くってことが、時たま起こるのだ。

最近だと、OSAKA GENKi PARKの渋谷すばるのライブをみて、それを強く感じた。

自分は、今まで渋谷すばるのパフォーマンスは生でみたことがなかった。

もちろん、ジャニーズ時代のパフォーマンスは何度もテレビで拝見したが、生のパフォーマンスを自分の五感を使って堪能するということはそれまでなかった。

なので、ライブの期待値に関して正直なところ、期待と不安が半分くらいだった。

作品に関して、ジャニーズを退所してからのソロ活動として最初にリリースされたフルアルバム「二歳」は聴いていた。

あ、渋谷すばるのやりたかったことってこれなんだな、というのが明確にわかるアルバムで、売れるとか売れないとかそういうのは一旦置いて、今だからこそできる自分のルーツに向き合った作品という感じで、そのストレートさに胸うたれる作品だった。

とはいえ、じゃあそれをライブで表現するとなると、どうなるのか、というところはやっぱり未知数だった。

で。

ライブをみた感想を率直に言えば、音源のイメージを超える、素晴らしいパフォーマンスだったと思うのだ。

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OSAKA GENKi PARKの感想

OSAKA GENKi PARKでは、今までライブを観ることできなかったアーティストを重点的に観たいと思っていたので、普段よく観るバンドよりもそれ以外のアクトを重点的に観た。

具体的には、

ウルフルズ
瑛人
岡崎体育
KREVA
コブクロ
ビッケブランカ
PAN
Novelbright
山本彩
flumpool(山村&阪井)
渋谷すばる

というようなラインナップだった。

移動時間やタイムテーブルの制約がある中でまわったので、きちんとフル尺で見れない一日でもあったんだけど、名だたるアーティストをライブを多分に吸収した一日となった。

当然、どのアーティストもそれぞれの見どころがあったし、普段はなかなかお目にかかれないような貴重なコラボを観ることができたりもしたので、どのアーティストも甲乙つけがたいライブだったんだけど、それでもあえて、この日のベストをあげるとしたら、自分は渋谷すばるの名前を挙げたい。

なぜなら、自分が持っていた期待値をはるかに超えるライブだったから。

ライブ中、余計なことを考える余裕もなく、ライブそのものに釘付けにされるようなパフォーマンスだったから。

特に自分が感銘を受けたのは、渋谷すばるがこの日、最後に披露した曲である。

おそらく、今年11月にリリースされるセカンドアルバムからの一曲だと思うんだけど、そこで披露されたバラードがたまらなく胸に響いたのだった。

それまでの渋谷すばるの楽曲は良くも悪くも、自分のルーツが色濃く見える作品だった。

ボーカルの雰囲気もどことなく甲本ヒロトが見えるような、そういうパフォーマンスが多かった。

しかし、最後の曲は甲本ヒロトとかそういう先達の影はない(ように見えて)、今の渋谷すばるの等身大のエネルギーが全力で込められているように感じたのだ。

そして、その迫力と説得力に、自分の感性のすべてがもっていかれたのだ。

つまるところ、そのパフォーマンスに釘付けになってしまったわけだ。

あ、音源を超えるライブってこういうのを言うんだな、と改めてそのとき実感したのである。

まとめ

OSAKA GENKi PARKを通して、ライブに関して思ったことをつらつらを述べさせてもらった。

個々のアクトの感想記事を書くと雑多になってしまいそうだったので、この記事ではこういう切り口で言葉にさせてもらった。

改めて、アーティストの評価って一面だけじゃ語れないなーと感じた一日だった。

そのことをここで、改めて記せたらなーと思った、そういう一日なのでした。

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