2022年の最後に、ぜひバンド好きにオススメしたいバンドたち

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こういうブログをやっていると、たまにオススメのバンドは何ですか?と訊かれることがある。

「オススメ」と一口に言っても色んな切り口があるので、一問一答で答えるのは難しい。

なので、こういう類の質問をされると、ごにょごにょした回答をしてしまい、きちんとしたお答えができないことも多い。

ただ、「オススメ」の解像度を上げていくと、具体的なバンド名も出しやすくなる。

例えば、今後バンド好き以外にも刺さりそうな、今とても勢いのあるバンドでオススメは何ですか?とか。

荒削りな部分もあるけれど、間違いなくライブがかっこいいバンドは何ですか?とか。

どういう条件付けが良いのかはわかんないけれど、「オススメ」の解像度を上げていくことで、具体的なバンド名が答えやすくなる、ということは確かにある。

とはいえ、それは人に訊ねられたら・・・の話である。

仮に自分発信のオススメであれば、そういうめんどい話はぶっ飛ばして、素直なオススメを言えるのだ。

なぜなら、今、シンプルに自分が「オススメしたいバンド」として、思いついたバンドの名前を出せばいいだけだから。

相手の顔とか趣味趣向とか無視して、素直に自分がオススメしたいバンドを発表したらいいだけだから。

というわけで、この記事では、この記事を書いている”イマ”、ぜひバンド好きの皆様にオススメしたいバンドを紹介したいと思う。

本編

ズカイ

自分は「酸素」という歌が好きで、このバンドのことが気になった。

少し気だるそうな歌詞と、対照的にキラキラ感の漂う歌詞。

対して、サウンドは分厚くて切れ味鋭くて。

そんな不思議なアンサブルが生み出す、何とも言えない哀愁感。

「酸素」から、そういう何とも言えない要素を感じてしまい、自分は一気にズカイのことに興味を持つようになったのだった。

バンド史的にみると、メンバーの変遷の中で、サウンドにも変化があったようではある。

が、現在は5人編成かつキーボードサポートの編成。

ということで、サウンドが多角的に展開されており、楽曲ごとに違う空気感を作り出すのも印象的なバンドなのだ。

ポップみのあるメロディーラインと、重厚めのロックサウンドの融合。

そういうバンドが好きな人には、より刺さるんじゃないかと勝手に思っている。

Conton Candy

2020年くらいに名前を覚えたバンド。

当時は4人組のバンドだったんだけど、突然活動休止を発表したのだった。

雰囲気があってこれからの成長が楽しみなバンドだったのでまた活動再開したらいいな・・・と思っていたら、2021年3月に待望の活動再開を発表。

そこでは、スリーピースバンドとして再出発を果たすことになる。

フォーピース時代とスリーピース時代ではボーカルが変わったこともあって、バンドのカラーも変わった印象だった。

で、結果、個人的には今の方がよりロックバンド然としている印象がある。

パワフルになったし、カラフルな印象が強くなった気もするのだ。

そんな話はさておき、活動再開後初の配信シングルとなった「ロングスカートは靡いて」がとても良かったのだ。

とても求心力のある歌で、サビの耳馴染みがとても良いのだ。

ここからキャリアを重ねるごとに、どんどん進化していくことを実感させる瑞々しさを解き放っていて、今後の活動がさらに楽しみなバンドになったのだった。

Organic Call

Organic Callはライブがかっこいいバンドだと思う。

言葉が強いバンドだと思う。

でも熱さとかパッションだけのバンドでもないと思う。

楽曲を聴くと繊細さを感じることも多いし、美しさを感じる瞬間も多いからだ。

「朝焼けに染まった街へ」は、そんな代表曲だと思う。

ただ、一方で「朝焼けに染まった街へ」の存在感が強すぎるとも思っていた。

それほどにこの曲が良い歌だからということもあるけれど、自分的にこの歌の印象が強くて、群を抜いているように感じてしまうところもあったのだ。

だから、今後どういう歌をリリースするんだろう・・・と勝手ながらに思っていた最中で出会った2022年の歌は、どれも個人的によく刺さる歌ばかりだった。

2022年5月にリリースされた「ブルーアワー」はOrganic Callが持つ爽やかさやポップな一面が良い形で昇華されている印象を受けたし、「Night Forever」はバンドの新境地感を感じさせる洒脱でスタイリッシュなナンバーだった。

メンバーの脱退を受けたからこそ、の部分もあるのかもしれないが、今までとはまた違うOrganic Callに触れることで、自分的にはよりぐっとくるものがあったのだ。

新しいバンドの良さに触れることができたから、という部分もあるんだけど、それ以上に「変化を感じさせる部分に触れたからこそ、バンドの変わらないものを感じる部分があった」そんな印象を受けたのだ。

美しさとパワフルさの融合とか、真っ直ぐで胸をうつボーカルの存在感とか。

新曲を通して、そういうOrganic Callが持つ変わらない良さを改めて実感したのだった。

・・・なんて難しいことを書いたけれど、そういう余計な考えを吹っ飛ばすほどにライブが良いのがOrganic Callの最大の持ち味。

ぜひライブを目撃する人が増えてほしいなあ、とそんなことをついつい思ってしまうバンドなのである。

35.7

35.7の「祝日天国」という楽曲を聴いたとき、これはまたとんでもないバンドが現れたと思った。

いや、35.7自体はもう少し前から知っていて、良い曲を歌うバンドだとは思っていたんだけど、もう一つパンチのある何かがあれば・・・と勝手ながらに思っていたのだった。

そんなタイミングで2022年に投じた一曲が「祝日天国」だったので、うわあこれはすごいことになったぞ!と勝手ながらに思ったのであった。

現に、「祝日天国」ってMVが付いていないはずなのに、YouTubeでも明確に再生数を伸ばしているのが、ひとつの証左だと思っている。

ギターロックであり、鳴っているだけでいえば他のバンドと大きな違いがあるわけではない。

でも、楽曲の展開のさせ方とか、何気ないフックの挿入とか、ボーカルの変化のさせ方とか、ひとつひとつに途方もないセンスと魅力を自分は感じてしまうのである。

2023年、さらに飛躍すること間違いなしだと思っているし、活躍の場を広げれば広げて、認知度が上がる分だけ、魅了される人も増えるバンドだと思っている。

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ユレニワ

ユレニワはMASH A&R主催 「MASH FIGHT! vol.7」にてグランプリを受賞したということで、名前は知っていたし、かっこいいライブをするバンド、というイメージがあった。

ただ、そこまでどっぷり聴くこともなく、なんとなくスルーしていることも多かった。

そんな中で、自分的には今年、ぐっと心を掴まれる場面がいくつか訪れたのだ。

きっかけのひとつは「恋人たちのヒム」。

自分はこの歌がとても好きで、何回もリピートして聴いたのだった。

なぜそこまでリピートしたのかを言葉にするのは難しいのだけれど、なんだかこの歌には無敵になって、どこまでも突き進んでいけそうなエネルギーをもらうのである。

いや、別にこの歌はそういう応援歌ではないんだろうけど、一定速のリズムとその上で展開されるメロディーの表情が自分的に、そういうツボになっているのである。

また、「恋人たちのヒム」に限らず、ユレニワの今年リリースの歌が良かった。

軽妙なギターサウンドが印象的な「まじまいえんじゅる」や、イントロのアコギのカッティングが印象的な「知りたい」など、どの歌も一度立ち止まってじっくり聴きたくなる歌ばかりだったのだ。

結果、2022年、めっちゃユレニワを聴いている自分がいた。

そりゃあそんなバンド、オススメしないわけにはいかないという感じで、満を持して名前を出した次第。

Blue Mash

正直な話をすれば、自分よりも年下のバンドと年上のバンドであれば、自分よりも年上のバンドの方がライブでパッション的な”かっこよさ”を感じる瞬間は多い。

自分でいえば、BRAHMANとかサンボマスターとか。

若いバンドも好きだけど、年下になると、どうしてもパッション的な部分での感動は受けづらかったりするのだ。

というよりも、若いバンドほど、楽曲が好きになってライブを観る、の順序が多くなる、という方が言い方として正しいかもしれない。

ライブで魅了されて楽曲を聴くの流れになることが少ないのだ、年下のバンドになればなるほど、自分的には。

でも、Blue Mashのライブってそういうものを超越していた。

ライブ一本で、かっこいいバンドに出会った感をどこまでも感じさせてくれたのだった。

それほどまでに、ボーカルのパフォーマンスや楽曲に向かうときのバンド全体のエネルギーにとんでもないものがあったのだ。

ライブの中での張り詰めたエネルギーが半端なくて、久しぶりに”かっこいいライブを観た”と感じたのがBlue Mashだったのだ。

きっとBlue Mashのライブを真正面から受けると、きっと心を動かせる人も多いと思うので、この記事でも紹介させてもらった次第。

ルサンチマン

メディアなどに、オルタナと形容されるバンドって多い。

でも、何がオルタナだよ・・・と感じる(というと言い方が悪いけれど)バンドも多い。

というのも、ちょっと前に似たような音楽聴いたことあるぞ、というバンドが多い気がするからだ。

でも、ルサンチマンの楽曲って、新しい刺激を感じる部分が多くて、オルタナだ・・・!と感じてしまう場面が多いのである。

ルサンチマンのサウンドは、ストロックやマスロックなど、さまざまな音楽エッセンスが混ぜ込まれながら、そのバンドにしかない塩梅で楽曲が構成されているからこそ、感じる新しさなのだと思う。

下手をすれば情報過多になってもおかしくないはずなのに、ルサンチマンの歌はきちんと「絶妙」に落とし込み、新しいかっこよさに繋げてくれるのである。

あと、ルサンチマンは楽曲の感情が豊かな気がして、そこも個人的に好きだったりする。

もちろん、聞き手をベースにして作っている部分もあるとは思うけれど、それを踏まえたとしても、言葉とかフレーズとかサウンドとか構成とかの中に自分たち側の視線があって「こういうのがかっこいいと思うんだ」とか「俺はいま感じる」みたいものがきっちり前にある気がして、個人的に好きなのである。

いや、まあこの辺はただただ偏見ではあるのだけども。

ちなみに個人的に好きな楽曲は「大団円」。

かっこよくて、自分だからこそがしっかり出ているバンドだと思うので、きっと今後もこのバンドに魅了されるバンド好きもたくさんいるんじゃないかと思っている。

まとめに替えて

実はこれらのバンドを一夜にして目撃できるイベントがある。

ロッキン・ライフ vol.6というイベントである。

もし興味がある方はぜひこのライブイベントに行ってほしいのだが、まあイベントのことなんて傍に置いて、マジでこの7バンドはすべてのバンド好きにオススメしたいバンドなのである、ということは最後に伝えておいて、この記事を締めくくろうと思う。

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