前説
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言っている間に2020年終わるのかーと思いながら、今年の気に入った作品を聴くことがよくある。
すると、去年までは「あ、いいな・・・」くらいのテンションだった人が今年はめちゃめちゃ好きに変わっている、そういう男性ソロアーティストが何組かいることを実感する。
というわけで、この記事は、そういうアーティストをいくつか紹介していきたい。
本篇
ビッケブランカ
曲をリリースするたびに、こんな魅力もあったんだと驚かせるアーティストの代表格。
鍵盤の特徴的な旋律が印象的である。
サウンドにはわりとクセもあるけれど、ちゃんとサビはキャッチーな「ミラージュ」は、ビッケブランカの間口の広さをさらに示した一曲のように思う。
元々、面白い歌というか、独特な変化球を投げるアーティストというイメージだったビッケブランカだけど、「ミラージュ」は変化球を投げるふりをしつつド直球で攻めている感じがたまらない。
サビの裏声の使い方もたまらない。
Eve
完全に「歌い手」の印象を変えたEve。
わりと「真似しやすい音楽」がバズりがちだし、ネット発のアーティストはカバーされることを意識した歌を披露しがち。
だけど、Eveはそういうトレンドは無視して、自分の作家性を毎回の作品に込めている感じがして、好きである。
ボーカルの洗練された感じ、歌詞で使う言葉のチョイス含めて、Eveにしかできない色合いである。
秋山黄色
ロックバンドよりもロック色を突きつけるアーティスト。
「ロック」というジャンルをやろうとしているのではなく、アウトプットした作品をたどったらロックになっていた感じがとても好きである。
言葉が強くて、ボーカルに強度があって、胸を鼓舞するようなエネルギーに満ちている。
「モノローグ」は2020年を代表する一曲だよなーとつくづく思う。
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香取慎吾
今年リリースした「20200101」がすごく良かった香取慎吾。
それまでは、正直香取慎吾のことをアーティストとしてそこまで意識していなかったが、アルバムを聴いて「あ、この人、やっぱりすごいわ」と思ったものだった。
思えば、そういうアーティスティックな片鱗はこれまでのキャリアの中にもあった。
ただ、ソロになって、色んな成約がなくなった今だからこそ、リリースされたアルバムには、音楽としての面白さや、香取慎吾だからこそできるアウトプットが十全に詰まっているように感じた。
このアルバム一枚で、自分の香取慎吾に対する評価は大きく変わったのだ。
藤井風
2020年、もっとも躍進したアーティストの一人ではないかと思う。
ソウルフルなボーカル、緻密で繊細で個性もある楽曲がとにかく魅力的。
さらにはチャーミングなキャラクター性も相まって、藤井風の名前は日に日に全国的なものになっている。
こういう才能ある人が、たくさんの人に届いていくのは素敵なことだよなーと思う。
「HELP EVER HURT NEVER」もまた、2020年代表する名盤だと思う。
Vaundy
自分がVaundyをちゃんと聴くようになったのは、今年リリースされたアルバムからだった。
こんなにもカラフルで挑戦的なアルバムをリリースしているアーティストがいるんだと驚いたものだった。
確かに若いがゆえのある種の荒削りを楽曲から感じることもあるけれど、それを超えるような雑多なクリエイティブにどこまでも大きな可能性を感じさせてくれるのだ。
きっと、これから先もどんどん日本の音楽を面白くしてくれる存在なんじゃないかなーと思うのである。
そう信じられるほどには、2020年、自分の中でのVaundyの評価が大きく上がったのだった。
まとめ
というわけで、2020年、個人的な好き度が増した男性ソロアーティストたち、なのでした。
自分にとっては、2020年の音楽シーンの顔といっても差し支えないのではないかと思えるメンバーを並べてみました。
やっぱりここに並んでいる人たちは一曲だけがいいとかじゃなくて、曲を出すごとに魅力を感じさせてくれるんだよなーと思うのである。
では、今回はこの辺で。
ではではでは。
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