前説

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そういえば、去年の自分のベストディスクは「栞」にしていたことを思い出した。

関連記事:2018年個人的ベストソング21

そんな「栞」に参加していたバンドやアーティストについて、今年はどうだったか?ということを振り返るだけの記事を書きたい。

本編

04 Limited Sazabys

見た目はかわいい。

でも、中身はかっこいい。

そういう作品を作っている今のフォーリミ。

「SEED」のリリースで、それを強く感じた。

フォーリミという立ち位置のバンドだからこそできることをやっている感じだし、フォーリミだからこそサマになっているんだよなあと思う。

フォーリミの場合、大きくなりたいというよりも、自分たちにしかできないことをやりたい、という意識が強いように見えるので、これからどんどんその意識が面白い方に転がっていくんじゃないかと勝手に期待している。

関連記事:2019年の04 Limited Sazabysの作品で感じたもの

sumika

「イコール/Traveling」「Chime」、そして「願い」と、この世代のバンドならば、もっとも大衆ロックと距離が近い音を鳴らしているバンドな気がする。

とはいえ、単に媚びている音楽を作っているのではなく、演奏で魅せたり、ボーカルの表現力で感情を高ぶらせたらと、よりバンドとしての技術が磨かれた感じがする。

「Chime」を丁寧に聴いてきたリスナーならば、そのことを強く実感しているのではないだろうか。

良い意味で、テレビに出ることにも違和感がなくなってきたし、このバンドはもっと大きなスケールで音を鳴らすんだろうなーと感じる。

関連記事:sumikaの「願い」なんかでドキッとするわけ・・・ないだろう……////

スガシカオ

「労働なんかしないで 光合成だけで生きたい」という、タイトルだけみると、意識が低すぎるアルバムをリリースしたスガシカオ。

メジャーでキャリアを積んだのに、インディーズに戻ることで辛酸をなめたアーティストだからこそ、刺さる言葉で紡がれたこの歌。

まあ、歌自体はタイトルとある種真逆で、スガシカオなりの皮肉がスパイスされているわけだけど、なんにせよ言葉の使い方が上手いよなあ、スガシカオは〜と思う。

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あいみょん

結果として、2019年、もっとも楽曲が聴かれた女性アーティストとなったわけだけど、そういう立ち位置でありながら、今年紅白という舞台に不在になってしまったのが、個人的に少し残念である。

さて、すっかりポップスの歌い手となりつつあるし、令和時代のJ-POPシンガーの代表という立ち位置になった感がある。

リリースする歌はどれもキャッチーで、世代を超えて幅広く聴かれそうな感があるし。

「栞」のメンバーでも、もっとも出世したのがあいみょんになるわけだけど、まだまだ彼女の勢いはとどまらんなーという感じ。

ただ、最近はポップな歌が多すぎるので、もう少し尖った歌も聴きたいよなーとは思ったりもする。

関連記事:シンプルな、あいみょん「瞬間的シックスセンス」評

UNISON SQUARE GARDEN

このバンドの2019年を振り返るならば、個人的にもっとも印象深いのは舞洲のライブである。

今更言葉で綴るのは野暮だし、いくら田淵が“文字読め”と言ったとしても、あのライブは行った人だからこそ共有できる感動があると思う。

来年はイカのゲームをたくさんやるドラマー以外は、メンバー各々が別バンドでライブをすることもアナウンスされているわけで、その活動の行く末を心配しているファンもいるだろうから、ここで宣言しよう。

今年、ユニゾンは年末にthe pillowsのライブに出演する。

おそらくそのタイミングをきっかけにして、情報の洪水が起こるほどの、とんでもない数の告知がアナウンスされるはずだ。

ユニゾンは基本的に、そういうまっすぐにひねくれたことをするバンドなのだから。

そう思う。

関連記事:UNISON SQUARE GARDENの15周年ライブに行って祝ってきた結果

クリープハイプ

クリープハイプの「バンド」という本を読んだあとに、クリープハイプの音楽を聴くと、またちょっと違うように聞こえるから面白い。

バンドのことを知れば知るほど、良くも悪くも音楽の聞こえ方は変わってしまう。

そこが音楽の面白いところでもあり、難しい部分でもあるよなーなんて思う。

さて、今年はクリープハイプは新作のリリースを行っていない。

フェスで大トリをやったり、ツアーをやったり、本を出したり、来年ついに大阪城ホールでワンマンを発表したりはしたわけだが、新曲はリリースしていない。

この世代のバンドで、まったくリリースをしないで一年を終えるバンドって珍しい気がする。

でも、今年はなんだかんだクリープハイプを聴いていた気がする。

フェスで観る機会もあったし、本が出版されたタイミングでもよく聴いていたし。

バンドってツアーに合わせて新作をリリースするのが当たり前となりつつあるけれど、別にそうじゃなくてもいいんだよな、と今年のクリープハイプをみて思った。

なにより、本をきっかけにして、昔の曲も新しく聞こえたし、ライブでも昔の歌も今の歌も関係なく「今の歌」にしている感じがした。

だから、無駄に新曲はいらないんだよなーと思った。

今のこのバンドなら特に。

とりあえず、今は、大阪城ホールでのクリープハイプが楽しみでしょうがない。

関連記事:クリープハイプ「泣きたくなるほど嬉しい日々に」の感想と個人的解釈。

まとめ

というわけで、今回は去年のベストディスクの一位として名前をあげた「栞」を切り口にして記事を書いてみた。

そんな我がブログの今年のベストディスク記事は2020年12月24日にベストアルバム、25日にベストソングの記事を書くつもりなので、よかったら読んでみてくださいな。

そんな謎の番宣を最後に置いて、この記事を締めようと思う。

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