前説

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ハイトーンボイスがウリのバンドはたくさんいる。

しかし、そのハイトーンのレベルが自分の想像を超えているバンドというのも存在していて。

そこで、この記事では、このボーカルの声、男性のはずやのに完全に女性のそれやん、と思ってしまうバンドを特集したい。

本編

King Gnu

澄み切った冒頭の歌声。

King Gnuの歌であるとわかっている状態で聴いてもなお、このバンドのボーカル、女性のそれやん、と思ってしまう。

例のごとく、ボーカル始まりになっている辺り、このボーカルで一気に惹き付けることができる算段だったのかなーと思う。

歌い出しだけで、これほどにパンチがある歌もそうはないよなーと思うし。

あと。

この曲を聴いて思ったんだけど、King Gnuってわりとゴリゴリな雰囲気を放っているけれど、ある種のナイーブさが浮き彫りになっている歌が映えるバンドだよなーと思う。

「俺」という一人称よりも「僕」がサマになるバンドというか。

心の弱い部分をさらけ出す部分がサマになるバンドというか。

こういうところがサマになる理由も紐解いていくと、井口の澄み切ったハイトーンにあるんだろうなあと思う。

にしても。

ハイトーンの磨きをかけた結果、性別すら超越するような透明感を手に入れるとは思わなかった。

「白日」の歌い出しを”繊細すぎる”と感じたリスナーは多かったと思うが、またもややってきたドラマのタイアップで、歌い出しの繊細さを超えてくるとは思わなかった。

こういうところも、このバンドの凄まじさだよなーと思う。

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été

ポストロックやハードコアなどをミックスしたサウンドを鳴らすété。

超絶技巧なバンドアンサンブル。

爆撃のようなドラムの打ち方など、魅力が多々あるバンドである。

ただ、今回注目したいのは、ボーカルの歌声。

かなり個性的なボーカルであることがわかる。

このバンドのボーカルもまた、ある種性別を超越した印象を与える歌声なのである。

まったくの初見で聴くと、「誰」が歌っているのかわからない歌声だと感じるはず。

こういったハードコアなサウンドを鳴らすバンドは、ボーカルのキーが通常のポップスよりも高くなっているボーカルが多い印象。

もしかすると、楽器の音とボーカルの超えがぶつからないようにするため、なるべくハイトーンであることを志向しているのかなーなんて思ったりする(実際はわからないが)。

いずれにしても、ボーカルをこの形に着地させるのは凄い。

聴きどころがたくさんあるバンドなので、知らなかった人はよかったら聴いてみてほしい。

a crowd of rebellion

スクリームとクリーンの二人のボーカルがいるa crowd of rebellion。

ふたつのボーカルが鮮やかなコントラストを生み出していることもあって、クリーンパートの透明感が際立っている。

そして、美しいクリーンボイスは、女性のボーカルのそれのように聴こえる。

澄み切った歌声は、バンドの躍動感とあいまって、より孤高の美しさを生み出していく。

ところで、a crowd of rebellionはラウドロックにおいて圧倒的な存在感を放っている

その理由や魅力ってたくさんあるわけだけど、個人的には情報量が多く、一曲の中で様々な展開を生み出すところが、大いなる好きポイントだったりする。

「無罪者」を聴いて実感したけれど、このバンド、まだまだ進化していくなーと思う。

もっとシーンで存在感を示すバンドになるんじゃないかなーと、改めて思う。

まとめ

というわけで、初めて聴いたとき、ボーカルの声、女性やんと思ってしまうバンド特集、なのでした。

ハイトーンという括りのバンドななら、他にもたくさんいるんだけど、そこを挑越したような印象を持つバンドに絞って紹介してみました。

こうみると、ポストハードコアというジャンルで分けられるバンドに、こういうタイプのボーカルのバンドが多い気もする。

ここから掘り下げてみても面白いかもしれない。

新しいバンドとの出会いがあるかもしれない。

では、今回はこの辺で。

ではではでは。

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