前説

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一曲が圧倒的にバズを起こしたから、一発屋になってしまう空気だってあったはずなのに(その後、ある程度セールスを維持したとしても、そういう印象をつく人が多い)、あの時のヒット曲なんて良い意味で過去のものになっているアーティストが最近目につく。

言ってしまえば、出世作のあとの作品でもゴリゴリに存在感を示すアーティストが目立つわけだ。

そこで、次々とヒット曲を上梓していくバンド・アーティストを紹介していきたい。

本編

Official髭男dism

Official髭男dismがすごいところはたくさんある。

でも、音楽シーン的なことで言えば、「Pretender」の一発屋で終わらせなかったところであろう。

「Pretender」があまりにも爆発的なヒットを放ったから、ヒゲダン=「Pretender」というイメージがつく恐れもあった。

ダニエル・ラドクリフ=ハリー・ポッターみたいな、そんな等式ができてしまう可能性だって十分にあったはずだった。

しかし、Official髭男dismは軽やかにそのイメージを越えていく。

もちろん、ほとんど音楽を聴かない人からすれば、未だに「Pretender」の印象があるだろうが、ある程度、音楽に嗜んでいる人なら、とっくに「Pretender」のイメージを越えている。

しかも、「Pretender」っぽい曲を歌うバンド、というイメージすらとっくに終わらせてしまっている。

Official髭男dismって○○っぽいよねーという揶揄があったとして、次の楽曲ではその揶揄を粉砕してしまうクリエイティブを発揮するのである。

いろんな凄いバンドがいるけれど、楽曲制作能力の高さ、しかもトリッキーとポップの両方を押さえた楽曲を生み出すという意味において、Official髭男dismは群を抜いた存在感を放っていると思う。

故に、一発屋のイメージを軽く飛び越えてしまう存在感を放っているのだろうなーと思うのである。

関連記事;Official髭男dismが放つ「Cry Baby」のおぞましい世界観

YOASOBI

去年、サプライズな枠として紅白出演を果たしたYOASOBI。

仮に今年出演することになったとしても、(好き嫌いは置いといて支持率から考えたら)きっと納得だと思う。

なぜなら、2021年になってさらに知名度をあげており、次々に名曲を夜には鳴っているからだ。

今年の楽曲でいえば、「怪物」が群を抜いて支持されている。

「怪物」はそれまでのYOASOBIのイメージを更新する攻撃的なナンバーであった。

しかし、「怪物」すらもYOASOBIのカラーのひとつ、というような立ち位置になっていて、どんどん過去を更新する楽曲を生み出している。

しかも、どの歌も中毒性が高くて、常に新規ファンを増やしていきそうな魅力を楽曲が持っている。

去年の今頃は<ちょっと流行ってるな〜>くらいの立ち位置だったけれど、気がつけば大衆的な音楽シーンを語るうえで絶対外せない存在になっている。

売れるチャンスがあったとして、そのチャンスを一切無駄にしない。

大きなストリームを駆け上がっていくアーティストは、そういう凄みがあるんだよなーとYOASOBIをみているとつくづく感じるわけである。

関連記事:YOASOBIの楽曲、紛らわしすぎる説

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Ado

「うっせぇわ」が国民的なブレイクを果たしたAdo。

しかし、「うっせぇわ」一本で終わることはなく、「踊」や「ギラギラ」と次々ヒット曲を放っている。

数千万の再生数の楽曲を何本も世に出すことができるあたりに、Adoの凄まじさが際立っている。

特に「踊」は個人的に引き込まれる歌で、リズムアプローチが面白い歌になっている。

「うっせぇわ」では良くも悪くもイロモノ的な立ち位置があったAdoだけど、ブレイクしたその年の間にアーティストとしての才覚を存分に世に突きつけているのが凄い。

テレビでの歌唱はなかったアーティストだけど、もしかすると去年のYOASOBIにも似た形でテレビ出演を果たすのもあるのではないか。

そんな予感すら感じさせる躍進をみせている。

関連記事:Adoが「うっせぇわ」って言いそうな楽曲特集

あいみょん

あいみょんの歌ってスピッツの歌と似ているところがあると思っていて。

どういうことかというと、スピッツの歌ってじわりじわりとブレイクした背景がある。

「空も飛べるはず」は94年には発表された楽曲だけど、ヒットしたのは96年である。

また「ロビンソン」をはじめ、スピッツの歌はバズって瞬間的に消費されるのではなく、じわりじわりと末永く愛される凄みがある。

あいみょんの楽曲もまた、そういうところがあるのではないか、と思うわけだ。

2017年に発表された「君はロックを聴かない」が、このタイミングで本人出演のCMソングに使われているのが、その証といえよう。

なんというか、時代とは違うところが、あいみょんの歌って流れているように思うし、良い意味で古くならない魅力があるのだ。

むしろ、振り返って聴き直すと、その歌の美しさに実感させれるというか。

メロディーが美して、変に流行りを追わないサウンドだからこそ、為せる技なのかなーと思うし、だからこそ、どんどんあいみょんの名曲のカードが増えているように思うわけである。

関連記事:あいみょんとスピッツの良曲生産機な感について

まとめ

というわけで、一発屋を越えて名曲製造機になっている感のあるバンド・アーティストたち、なのでした。

他にも名前を挙げたい人はいくらでもいるけれど、今回はコンパクトに絞ってみました。

あなたにとっての名曲製造機はどのアーティストですか?

よかったら教えてくださいな。

では今回はこの辺で。

ではではでは。

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