前説

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ビジネス的な戦略の観点から、あえて結婚したことを報告しないバンドがいる。

その一方、結婚したことをきちんと伝え、暖かく祝福されるバンドがいる。

むしろ、結婚したことを伝えてくれることで、そのアーティストの生活が見えてくるというか、歌詞の雰囲気もどこか優しさを感じられるようになって、プラス(という言い方が正しいのかは微妙だけど)に作用されることも多いような気がするのだ。

なお、この記事ではこのバンドは誰と結婚したとか、そういうことが伝えたいのではなくて、変にプライベートを隠さないバンドだからこそ、人間味も見えてきて、故にその歌詞や音楽性にも暖かさが宿っているように感じられて、素敵だなーと思えるバンドを紹介したいのである。

それでは、いってみよう。

本編

BRAHMAN

結婚をしているボーカルというよりも、今となっては、子どものために弁当を作るパパ、というイメージの方が強いかもしれない。

なんとなくロックであるバンドマンは酒クズなんでしょ?私生活ってだらしないんでしょ?家族サービスなんてほとんどしないんでしょ?というイメージが強かったが、BRAHMAN世代のバンドマンからは、そういうイメージを払拭されたのかなーと、勝手に思っている。(マジでただの偏見なんで、もちろん今も昔も人によるのは承知しております)

まあ、ことBRAHMANに関しては「父親であること」を臆面も出すようになったからこそ、ライブの空気も作品のテイストも大きく変わったようなーと感じるのである。、

強さと優しさが同居しているというか。

ひとつひとつの言葉がきっちりと突き刺さるというか。

「かっこいい」とは違う部分においても、躊躇なくさらけ出してしまう、BRAHMANがかっこいい、という逆説的なように感じるが、本質的なかっこよさを見せつけているように思うのだ。

SiM

SiMって自分たちのバンドの世界観を作り込んでいるバンドだと思うし、あえて「悪魔」的なキャラクターであることを誇張しているように感じる。

けれど、SiMも自分たちのバンドマンの世界観とは異なるものがあっても、きちんと伝えているタイプのバンドであるように感じる。

だからこそ、ライブ上の発言だけをみたら傍若無人に見えるMAHって、きちんリスナーから信用されるし、支持されるのだろうと思う。

きちんと支持されるからこそ、生み出す音楽が刺さるのだと思う。

ちなみに、ここで紹介した「DiAMOND」は転調とかブレイクダウンがかっこよかったりする。

coldrain

coldrainのMasatoも結婚を発表した。

インスタにあがっていた、盟友たちが集っている結婚式の写真が、幸せそうでとても良い。

結婚式の様子もシェアできるところが、SNS時代ならではだよなーと思うし、そういう部分もさらっと報告するところが良い。

SiMなんかもそうだけど、いわゆるラウド系の界隈の方が、こういうプライベートもきちんと報告する印象がある。

どのバンドとは言わないが、女性受けを狙い、恋愛ソングを歌い続けるポップバンドの方がこういうことを隠しがちな気がする。(もちろん、それが良いとか悪いとかの話ではない)

まあ、夢を見させるところに活動の焦点を当てているのか、生き様そのものを音楽に落とし込んでいるのか?みたいな差があるのかなーと勝手に思っている。

Czecho No Republic

ポップバンドだと、結婚を隠しがち!という偏見を書いてしまったので、別にそういうわけではないよ、ということでバンド内のメンバー同士が結婚したことでもおなじみのCzecho No Republicを紹介したい。

さて、Czecho No Republicも立ち位置的には中堅バンドの仲間入りをしたところがある。

そんなCzecho No Republicは、2013年くらいに大きく存在感を示すようになったバンドのひとつだと思う。

2013年くらいに頭角を現したバンドといえばグッドモーニングアメリカなんかもいるわけだが、この時期くらいに躍進をしていたバンドが少しずつシーン的には存在感が薄まっている。

正直、Czecho No Republicも、若い人からしたらそこまで馴染みのあるバンドではないように思うのだ。

でも、Czecho No Republicって面白い音楽を作っているし、これからも末永く音を鳴らしてほしいよなーと思うのである。

というわけで、これをきっかけにちょっと興味をもってもらえたら嬉しいかも!という話である。

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Dizzy Sunfist

男性だと結婚後、子育てのフェーズになってもバリバリとバンド活動を当たり前にすることが多いが、女性だと子育ての部分ではどうしてもそうもいかない部分が多い。

とはいえ、バンドの場合、どうしても「休む」ことに対して、不安がつきまとってしまう。

Dizzy Sunfistはそういう中で、活動休止を選択したバンドである。

もしかしたら、メンバーからすると、「休む」ことに対して思うところがあるのかもしれないし、ここに対してはなんとも言えない部分がある。

でも、妊娠をきっかけに休んだことで、人気が低迷したバンドなんてほとんどいないように思う。

もちろん、活動スピードを落とすことで、表面的にはマイルドになったように感じるバンドもいるかもしれないが、「人気がなくなる」とは対局で待望している人の方が多いように感じるのだ。

むしろ、バンドとファンの関係性はより強くなるのかなーと思っている(わからないけれど)。

まあ、なんによせ、Dizzy Sunfistは、休むときはゆっくり休んで、戻ってきたらぶちかます!そんな感じのバンドになってほしいなーと思う。

マキシマム ザ ホルモン

メンバー全員が結婚していて、それをきちっと発表しているバンドって珍しいように感じるし、もっとも「育休」と距離が近いバンドのひとつでもあるように思う。

ホルモンこそ「結婚」とか「妊娠」といった要素を、自分たちの作品に落とし込んだバンドであるわけだが、この世代のバンドが結婚とか育休に対して、こういうスタンスを取ったことによって、その流れが変わった部分があるのかなーと勝手に思っている。

ホルモンが末永く愛されているのは、臆することなくこういうことも発表したからのような気がするし、そういうこともきっちりと支持したからこそ、ホルモンのファンの質(この良い方がいいかはわからないけれど)は高いし、これだけ長く根強く愛されているのだと思う。

バンドの本質を「さらけ出す」ことの効能って、ホルモンのファンのあり方をみたら、なんとなくわかる気がするし、自分が感じていることを音楽にするのが、ロックバンドの本質だからこそ、ここが=でつながっているバンドは強いのかなーと思ったりするのである。

ELLEGARDEN

というわけで、この記事を書いた理由は、細美武士が結婚!!!おめでとう!!!

みたいなところが動機のほぼほぼ締めているわけなので、この記事の最後はエルレの紹介で終わりたいと思う。

なんというか、「結婚」っていうニュースって、バンドとファンだけの話でいえば、関係性の確認作業なんじゃないかなと思うわけだ。

細美の結婚が多くの人に祝福されているのは、それだけバンドとファンの関係ができあがっているからだ。

そのニュースをライブで発表できるような関係性だったのもそれを裏付ける話だし、そのニュースを(人によっては色んな思いがあるかもしれないが)祝福しているのは、そういう関係性をきっちり築いたからだと思うのだ。

バンドとファンって、ライブを見る・見せるとか、音楽を聞く・聞かせるとか、それだけじゃない関係性があるように思うのだ。

良くも悪くも、もっとぶっとい関係があると思うのだ。

だから、場合によっては結婚というニュースにショックを受けるパターンもあるし、バンドマンのプライベートニュースが、そのバンドのファンにとって大きな意味合いを持つことも多い。

でも、きっちりとその関係性が築けていると、絶対に誠実なプレイベートなニュースはプラスになるし、暖かく迎えられるのだと思う。

そして、そういう関係性を築く場所って音楽という作品であり、ライブであるのかなーと思う。

ホルモンやエルレが末永く愛されているのは、音楽作品が良いからという部分もあるが、ここの関係性がきっちり築けているから、という部分もあるように思うのだ。

まとめ

まあ、なんにせよ、めでたいニュースがあふれるっていうのは良いことだよなーと思うし、よりめでたいニュースが音楽まわりにあふれる世の中になったらいいなよなーと思うのである。

あ、例によって、この記事で取り上げていないバンドもいる。

Dragon Ashは?とかTHE BAWDIESは?はいないんですか?とか色々と意見が出てくるとは思うのだ。

まあ、その辺は、ごめんなさい、ということにしてほしい。

というわけで、今回はこの辺で。ではではでは。

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