前説

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バンドにおいて、ボーカルが担う楽器といえば、ギターというイメージが強い人も多いかと思う。

アコギ、エレキ、リードギター、サイドギターなど色々とボーカルが担当するギターの違いはあるけども、ボーカルはシンプルなコード弾きを担当して、ピンのギターがリードギターを担当するというパターンは、いわゆるバンドのイメージとして、オーソドックスなのではないかと思うのである。

もちろん、ボーカルでありながらも、エグいギターを弾くバンドマンたちもいて、この記事では、そういうギタボを紹介させてもらった。

歌っているのにギターも大変そうなギタボがいるバンドたち

でも、ギタボを紹介するんならば、ベースのボーカルがいるベスボバンドも紹介するべきというのが、筋というものであろう。

というわけで、この記事では、個人的に好きな、ベースがメインボーカルを担当しているバンドを紹介したいと思う。

本編

NAMBA69

6月9日、ロックの日が誕生日の難波さん。

ベースボーカルといえば、真っ先に難波さんを思い出す人も多いのではないだろうか。

とはいえ、難波さんといえばハイスタのイメージが強い人もいるかもしれない。

だが、これだけははっきり言いたいのだ。

ko-heyが加入してからのNAMBA69は、バチクソにかっこいいぞ、と。

それまでは正直パンクとしても、ロックとしても、少し物足りなさを感じることが多かったNAMBA69だけど、今のNAMBA69はマジでギターに重さが増していて、とてもかっこいいのだ。

メンバーが新加入することで、バンドってここまで変わるんだと感動したし、この歳になってもどんどん進化できるところに凄さを感じる。

NAMBA69に限っては、間違いなく、今が旬。

そう思う。

MONGOL800

もともとはボーカルとギターがツインでボーカルをとる歌も多かったこのバンド。

しかし、2019年7月にギター・ボーカルである儀間が脱退を表明する。

マイペースに活動しているイメージが強かったモンパチだからこそ、このメンバー脱退のニュースは心底驚いた。

今でもモンパチはスリーピースというイメージが強いから、正直、今でも現状にピンとこない部分がある。

それはさておき、だ。

ハイスタが35歳くらいから少し上の「青春のロック」なのだとしたら、モンパチは我々のような多くのアラサーにとっての青春のロックバンド」なのではないかと思うのだ。

ほんとマジで、我々世代¥でロックに親しみを持っている人が多いのは、モンパチが果たした役割がすごく大きいように思うのだ。

我々世代における、「小さな恋の歌」の認知度は国家レベルのものがあるのだ。

テレビに一切出演せず、メディアへのプッシュもほぼなかったインディーズバンドが、そんな快挙を成し遂げたのだから、本当にすごいよなーと思うし、あれだけブレイクしてもマイペースである姿勢を崩さなかったモンパチって本当にすごいよなーと今でも思うのである。

WANIMA

WANIMAのKENTAもベースボーカルである。

ハイスタ、モンパチ、WANIMAって、似ている部分が多い。

メロディーの雰囲気や、メンバ−ふたりの美しい掛け合い含め、どこか似通っている部分があるし、どのバンドもそれぞれの世代のロックヒーローみたいなところがある。その部分も似ている。

まあ、実際、WANIMAはまさしくハイスタとモンパチに影響を受けたバンドなのだから、似ていて当然といえば当然ではあるんだろうけども。

単にベースボーカルのバンドを並べただけなのに、不思議とロックの文脈が見えてくるところがすごい。

改めて、こうやって並べると、ベースボーカルのバンドってすごいバンドが多いんだなあーと感じる次第。

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04 Limited Sazabys

この流れを踏まえるなら、このバンドを紹介するしかない、ということで、満を持してフォーリミの登場。

上3つのバンドと大きな違いをふたつあげるとすれば、フォーリミはバンド内に2本のギターがいる。

あと、ハイスタ、モンパチ、WANIMAの流れでいえば、フォーリミはそれらのバンドと違って、あんまりボーカルの声に他のメンバーがハモってこない。

だから、聴いた感じの他のパンクバンドと少し違う。

もちろん、ボーカルの声の部分も大きいけれども、こういうところに違いは宿っているように思うのだ。

なんせ、ボーカルがベースで、ギターが2本いるというのは、けっこう独特の構成だと思うのだ。

だって、ギターが2本いるということは、色んなアプローチを再現することができるわけだし、各々のギターが役割を持つためには、緻密に音を構成する必要があるわけで。

少年のような声の部分に注目が集まりやすいが、バンドのパート割も面白いのが、フォーリミの特徴なのである。

THE BAWDIES

ハイスタとかモンパチの影響もあってか、ベースボーカルって、パンクとかメロコアのようなジャンルに多いように感じる。

そして、シンプルなバンドサウンドだからこそ、ギターとツインボーカルを取って、美しくハモるパターンも多いように感じる。

でも、そういう要素には一切縁がないベースボーカルのバンドもいる。

そのひとつが、THE BAWDIESだ。

ブルースとかガレージ・ロックの匂いを感じさせるサウンド。

ボーカルがベースでありながらも、ベースもアグレッシブに音を動いていく。

なんせ、本質的にベースって、動きの多い楽器だ。

だから、その音と呼応するかのように、動きながらプレイする人も多いわけだけど、それってつまるところ、歌いながら演奏することが(ギターに比べると)向いていない楽器とも言えるわけだ。

だから、多くのボーカルはサイドギターとかピアノのコード弾きとか、そういう部分を担うことが多い。

仮にボーカルがベースを担当する場合は、なるべくシンプルになるようにするパターンも多い。

でも、THE BAWDIESは違う。

ROYはキレキレのベースを弾きながら、力強い声で歌ってみせる。

普通のベースボーカルとは違う力学で、ベースボーカルに勤しむ珍しいタイプのボーカルなのである。

だって、今、ロックシーンをみても、ROYっぽいベースボーカルってあんまりいないわけで。

THE BAWDIESの特異性が良く分かる、という話である。

THE ALFEE

デビュー45周年を迎えた屈指のスリーピースバンド。

65歳を迎えたメンバーもいるが、未だにツアーをまわるその体力は、本当にすごいとしか言えない。

ちなみに、このバンド、メンバー全員がボーカルを取るが、主旋律を歌うことが多いのは、ベースの桜井である。

見た目も、音楽性も違う三人が、ハモったとき、とんでもなく美しいメロディーを紡ぎ出す。

ベースボーカルという枠組みを超えて、もはやレジェンドのような存在のバンドである。

まとめ

というわけで、ベースがボーカルを担当するバンドをいくつか紹介してみました。

例によって、あれがいないこれがいないということはあるかと思いますが、その辺りは許してしてもらえたら幸いです。

まあ、これをきっかけに色んなバンドを聴いてもらえたら嬉しいなーと思うばかりなのである。

では、今回はこの辺で。ではではでは。

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