前説

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お茶の間的なピークが過ぎたバンドやアーティストがたまにテレビとかに出たりすると「あの人たち、まだ活動してたんや」という人がいるし、懐かしいなーという人もいる。

当然、そのバンドやアーティストのファンからしたら、そういう言い方は「むっ」とする。

わけだが、自分が興味のないジャンルや界隈であれば、同じ反応をとってしまう気もする。

なので、奥底に沸き立つツッコミ芸人たちはなんとか諌めて、ここはひとつ、心に高木ブーを召喚してほしいと思う。

けれど、だ。

人気的な意味で全盛期が過ぎたアーティスト=油が落ちた、みたいな言い方をされたら黙っちゃいられない。

その考えだけは、ここで断固として拒否したい。

というか「昔は聴いてたわ〜」と揶揄されるような人たちに限って、最近リリースされた新曲がすこぶる良かったりするのだ。

だって、昔から人気だった人たちがキャリアを積んで色々と研鑽してきたのだから、当たり前なのである。

というわけで、この記事では、「昔は聴いてたわ〜」と揶揄される自分世代のアーティストの中から、でもこの人達、実は今が一番すごいんだぜ!ってところを紹介したいと思う。

本編

ポルノグラフィティ

ぶっちゃけ自分もブログをやっていなかったら、今のポルノをきちんと聴くことはなかったかもしれない。

だから、今のポルノを聴かない人たちの気持ちもわかる。

んだけど、それは単純に勿体ないなあと思った。

なんせここで紹介した「カメレオン・レンズ」もそうだし、今年リリースされた「VS」もそうだが、とにかくクオリティが高いのだ。

バンドとしての完成度が限りなく高くなった今のポルノのモードが見事に反映されている。

岡野のボーカルは表現力が増したし、なにより、新藤、岡野ともにソングライティングの磨かれ方がエグい。

靴磨きだったら、ピカピカどころでは済まないレベルだ。

ポップスに近いロックバンドだからこそ作り出せるこの世界観は唯一無二。

「VS」だけでも今のポルノの色んな面に触れられるので、ぜひ聴いてみてほしい。

関連記事:二人組のバンド特集

モーニング娘。’19

ぶっちゃけメンバーのことはよくわかっていない。

小田ちゃんと言われても、あんまりきちんと理解できていない。

ただ、モー娘。というグループ自体についてなら言えることがある。

このグループ、あまりにも過小評価されすぎだわと思うのだ。

某ロックフェスのメインステージに抜擢されただけのことはあって、歌と踊りの磨き方が凄まじい。

同年代の他のアイドルと比べても、パフォーマンスの部分で群を抜いていると思う。

あと、個人的にモー娘。の歌う曲が好きで。

例えば、某秋元の歌詞って、建前しか描かれていないことが多いけれど、つんく♂って、わりと身も蓋もないことも歌詞にしていることが多い。

女のどろどろした部分も表現してしまい、そういう歌も艶っぽく歌ってみせるところが、モー娘。の凄さだと思っている。

ってか、未だにつんく♂が曲を提供していることが凄い。

一体、どれほどの曲を世に生み出してきたんだろうと思う。

あれだけ曲を書いたのに、まだこんなに良い曲をかけてしまうところに、音楽家としてのつんく♂の凄さを感じるし、そんなつんく♂の世界観を巧みに表現するモー娘。の、パフォーマンス集団としての実力も相当だなあと感じる。

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w-inds.

w-inds.は本当に進化の仕方がすごすぎて、言葉にできない。

橘慶太がプロデュースするようになってからのw-inds.の音楽性は、こんな記事で簡単に言葉にしてはいけないレベルの凄さである。

ほんと、誇張抜きで、日本の男性ユニットに革命を起こしたんじゃないかと思っている。

単純にユニットとして優れているとかいうレベルじゃなくて、w-inds.の音楽性は日本の音楽の宝みたいなものだと思っている。

少なくとも、橘が生み出す音楽に焼き直しとか使いまわしはなくて、そこには発明と新鮮さしか宿っていない。

職人性にも似た、こだわりばかりを感じる濃密な音楽。

個人的には、今こそ日本の音楽番組に出てほしい存在である。

ほんと、男性ユニット界の至宝と言ってもいいと思うから。

エレファントカシマシ

セールス的なピークはきっともうちょい前にあるんだけど、このバンドの不死身感がすごい。

というかね、バンドってキャリアを積むごとにバンドとしての完成度は高くなることはよくある。

けれど、普通はパフォーマンスとしては、落ち着きが生まれるものなんだよ。

優しさがにじむようになるというかさ。

なのに、このバンドは過激さというか、無邪気さというか、破天荒みたいなものが衰えることはない。

ライブのパフォーマンスなんて言わずもがなだし、「Easy Go」を聴いてもわかるように、ここにきてパンクロックをやったりするところも破天荒そのもの。

向かう先、目指している先が他のバンドのそれとは違う。

ちなみに個人的には、2015年にリリースされた「RAINBOW」というアルバムがめっちゃ好きである。

まとめ

というわけで、昔もやばかったけど、今がさらにヤバイぜ!というバンド・アーティストを取り上げてみました。

本音の本音を言えば「あ、この人はもうピークが過ぎたし、新曲よりも昔の曲の方がいいな」という人もそれなりにいます。

でも、ここで紹介した人たちはガチ。

新曲こそがマジでキている。

そう思う人だけを厳選して、取り上げてみました。

人によっては、まだ活動してたんだ?と思う人も混ざっているかもしれませんが、悪いことは言わないので、新曲をちょろっとだけでもいいので、聴いてみてください。

きっと沼がまたひとつ増えてしまって、あなたの音楽人生はバットエンドを迎えることですから。

ぜひぜひぜひ。

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